降って来るもの

写真と散文とぽえむ

斯くも脆き

2017-10-12 22:28:23 | 

                 斯くも脆き

 

どんなに重々しい言辞を弄しても

 覚醒するたった一個の痛覚で

 全てが御破算になってしまうこともある

 

蛭のように

 痛みの周辺を這いずって

 イノチのエキスを吸い上げるように

已むに已まれぬ意志に衝き動かされて

 コロナの天辺を目指す

 賢治の鳥のように

どんなに理路整然に人生を口説いても

 一瞬に覆されて

 宣なるかなの現実もある

どんなに声を張り上げて己が理想をアジっても

 束の間に掻き消してゆく

 一つの痛覚がある

生きる価値や能力の有無や出逢いの運不運が

 綿菓子のように溶けて無くなる

 たった一個の嘆息がある

 

斯くも脆き入れ物よ!

斯くも弱き心棒よ!

 斯くも曖昧なるネアンデルタールの存在よ!!

*10/12 22:28:22 万甫

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

道東へ・Ⅵ 釧路湿原partⅠ~細岡展望台~

2017-10-12 06:34:34 | 

     ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪

 阿寒摩周国立公園と並んでこの旅のメーンだった「釧路湿原国立公園」にやってきました。3泊4日の道東の旅の最終日も日ごろの行いの為せる業か、はたまたお天気神に好かれているのか、或いは夫婦で持ち合わせている晴男女の神通力に因るのか?まあ、偶然の産物なんでしょうけれど、北海道の記憶は何時もこんな抜けるような青空と共にあるので、一定の期間が過ぎると、それが恋しくて再び訪れたい!!となるに違いありませんね

09/30(土)釧路発8:57網走行き急行に乗車。9:15釧路湿原駅下車。いよいよ旅のエピローグが・・。

この列車で

木造駅舎

展望台を目指します

この先に

湿原を眺望する

むちゅうです!! 

    

広い広い湿原。全貌はなかなか・・

女房は動画で

湿原と山と空と

散策路の木々の緑と

    

思い出いっぱいの

宮沢賢治みたいでしょ

120分余り堪能して駅へ

これで釧路へ帰ります

10/12 06:34 まんぼ 

 

 

 

 

 

            

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心訓抄・LXXⅤ

2017-10-12 05:15:05 | 心訓抄

                 LXXⅤ「痛覚」

 

人差し指の先の先に

記憶に隠れて取り憑いた

取るに足らない風情のそれでも

 執拗に神経に絡んで

意識の平穏を壊そうとする

 

口腔の一か所に巣食ったそれが

穏やかな朝晩の運航を乱し

 mixerのように

正常な思考を攪拌し砕き微塵にしては

あらゆる平凡を潰そうと試みる

 

頭骨内に居候するそれが

忍耐の異常を裏付けるように

 それ故の

半狂乱を演出する様に

 

招かれざる客の

第一の訪問者のように

 時折に

意識の外から必ず遣って来るそれは

イノチの平穏を脅かして

否応なく心身を蹲せる

 

まるで

障害物の有るべき一つの仕掛けのように

 

誰もが

それを避けたいと右往左往するが

 Homo sapiensに付与された

イノチの掟のように

その洗礼から逃れる術はないのだ

*10/12 05:34

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする