君の詩を!!
「離乳を」
あーちゃん
今日は君の一つの記念日になったよ
是から続く、長い長い君の物語の最初のページに
さり気なく置かれた一個の句読点のような
君が主役を演じる”一生”という出し物の舞台の
プロローグの段階に過ぎないかもしれないけれど
確かに、一文字分の行間を開けて書き込む
episodeのようなものかも知れないけれど
間違いなく、メモリアルデーのceremonyになったよ
mamaのおっぱいとミルク以外の味を
初めて味わったよね
それは「重湯(おもゆ)」って言うんだ
少しのお米を炊きこんで
冷まして出来る糊状の汁の事をそう呼ぶんだ
粥(かゆ)とも言うけれど
兎に角、トロトロにして
幼い君の胃腸に決して負担にならない様に工夫された食べ物
離乳食と言うよ
重湯をひと月続けた後は
ふやかすお米の量を少しづつ増やして
徐徐に”お粥”に為ってゆく
そんな風に順を追って大人になってゆくんだ
そんな風に順を追ってほんの僅かづつ
まだ生後160日
二万日以上も生きて来た爺からすれば
一生の導入部の、それも最初の二行ばかりを
ようよう書き下ろした位の
新鮮で瑞々しい居所の君だけれどね
蒼唯!!
*10/17 07:24