三連休・・・。久々にコトラー博士の本を開いてみました。
STP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)、
ラテラルマーケティング、
経験マーケティング、
顧客価値、
ソーシャルマーケティングなど、
コトラーのまとめたマーケティング論は、世にある「マーケテング」の全てといってもいいくらいの仕事と言えます。
体系的、システマティック、理路整然・・・とてもアメリカ的な合理性をそなえていると改めて感心した次第です。
コトラー教授は、ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院の教授職をつとめるとともに、経営コンサルタントとしても活動されているようです。
昨年も「マーケティング3.0」を出版し、まだまだ現役であることをアピール。
一方のドラッカー博士は、コトラー教授と比べてとても哲学的な印象を受けます。
顧客の創造、イノベーション等、自らを社会生態学者と位置付けているように、思想、哲学、歴史といったバックグラウンドを感じさせます。
理科系のコトラー、
文科系のドラッカー。
分析のコトラー、
哲学のドラッカー。
帰納法的なコトラー、
演繹法的なドラッカー。
ベネフィットのコトラー、
顧客満足顧客創造のドラッカー。
同じ会社、社会を、マーケティングで切るコトラー教授、マネジメントで切ったのがドラッカー博士。
この比較で言うと、米国で人気のコトラー教授。日本で人気のドラッカー博士。
ロジカル、客観を好む米国の国民性、思想、主観を好む日本の国民性が反映しているようにも思えます。
あるMBAホルダーが話していたのを聞いたのですが、米国MBAでは、ドラッカーを知らなくとも卒業できると笑っていました。
アメリカ人は、会社や社会をマネジメントの切り口ではなく、マーケティングの切り口でとらえているのかも知れません。