能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

北極の氷が半減している・・・異常気象と食糧危機 エネルギー問題、食糧問題をどうするかという人類の課題

2012年08月26日 | 社会・経済

宇宙航空研究開発機構の調査によると、北極海の氷が最小となり、1980年と比較して半分になっているとのこと。

毎日10万平方キロの氷がなくなってきているとのことです。

地球温暖化が進んでいるとはいえ、そのスピードには驚きました。


今日の新聞では、過去最大級の台風が沖縄に近づいている、米国の干ばつにより農作物が2割減となっているという記事。

異常気象と一言で片付けるわけにはいかないような危機意識を感じました。


事実、トウモロコシは4割高、大豆は2割高とのことで、わたしの大好きな豆腐や納豆が高くなることは少し悲しいです。


今週号の日経ビジネスの特集は「食糧非常事態宣言-爆食と凶作の時代を生き抜く-」。

まさに旬なテーマだと思います。

日本の3年分の大豆を米国で買い付ける中国の政治家ではじまるこの記事は、今までのようにお金さえあれば世界から何でも買えるという日本人の非常識を覆す力を持っています。

中国、インド、アジア・アフリカ諸国の人口爆発、気象変動による凶作、各国の食糧保護政策などがかさなれば、食糧危機の発生もリアルさを増してきます。


前世紀に「人口論」を著したロバート・マルサス。

「食糧は等差級数的にしか増えないが、人口は等比級数的に増加する」と喝破した古典としての経済論が再び脚光を浴びる日も近いような感じがします。

計画停電のように電気がこない、ガスが使えないということは何とかしのぐことが思いますが、食べ物がない・・・

これは社会的にもパニックになると思います。


エネルギーとともに食糧をどうするかという課題が、この十年間の世界的テーマになるような気がします。


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