能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

日本経済の真相 高橋洋一著 予測、当たっています!資産は世界一、実質の借金は350兆円・・・

2013年03月20日 | 本と雑誌

積読になっていた高橋洋一さんの著書を開いてみると、結構当たっていることにビックリ。

奥付が2012年2月14日、ちょうど一年前。

まだ、民主党が政権をとっている時期、株価も低迷・・・超円高が続いていた時期です。

そんな中、元財務官僚の高橋洋一さんが出された一冊。


テレビにもよく登場される、役人らしくない独特な視点からのコメントには、以前から注目していたのですが、高橋理論が現実のものになりつつある今、読んでおきたい一冊です。


「日本経済の真相 経済ニュースはウソをつく!」

高橋洋一著 1000円+税 中経出版


同書は、「俗論」と「真相」という二つの面から経済事象を紐解いていきます。

その切り口は高橋流のズバリコメント。

ある意味、爽快感があります。

(目次より引用)

 

俗論「異常なまでの円高、打つ手なし」

真相「解決は簡単。円を刷れば円安になる」

 

俗論「日本のデフレ。原因は人口減少」

真相「人口は無関係。デフレはお金不足でおこる」

 

俗論「景気が悪い以上、株価低迷はやむなし」

真相「円安にすれば日経平均13000円も可」

 

俗論「オリンパス、大王製紙、二社の不正は深刻」

真相「不正経理は二社に限らない。まだ隠れている」


俗論「TPPで日本の産業はダメージを受ける」

真相「プラスの経済効果あり。参加しないと損」

 

俗論「日本は財政赤字で破綻寸前」

真相「資産は世界一。実質の借金は350兆円」

 

こんな感じで、俗論に対するコメントをスバリ指摘。

最後の章「2012年以降をどう生きるか?」では、

1.メディアに騙されず真実を見抜く、

2.組織に縛られずすっきりと考える、

3.別の方法で豊かになるという助言をされています。


まさにそのとおりだと思います。


予測本を後から読んで評価することは、ある意味反則ですが、この本を今読むことによって、現在ニッポンで起こっている経済事象の理屈づけ、理論背景の把握に役立つと思います。

今読んでも楽しいオススメの一冊です。


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