積読になっていた高橋洋一さんの著書を開いてみると、結構当たっていることにビックリ。
奥付が2012年2月14日、ちょうど一年前。
まだ、民主党が政権をとっている時期、株価も低迷・・・超円高が続いていた時期です。
そんな中、元財務官僚の高橋洋一さんが出された一冊。
テレビにもよく登場される、役人らしくない独特な視点からのコメントには、以前から注目していたのですが、高橋理論が現実のものになりつつある今、読んでおきたい一冊です。
「日本経済の真相 経済ニュースはウソをつく!」
高橋洋一著 1000円+税 中経出版
同書は、「俗論」と「真相」という二つの面から経済事象を紐解いていきます。
その切り口は高橋流のズバリコメント。
ある意味、爽快感があります。
(目次より引用)
俗論「異常なまでの円高、打つ手なし」
真相「解決は簡単。円を刷れば円安になる」
俗論「日本のデフレ。原因は人口減少」
真相「人口は無関係。デフレはお金不足でおこる」
俗論「景気が悪い以上、株価低迷はやむなし」
真相「円安にすれば日経平均13000円も可」
俗論「オリンパス、大王製紙、二社の不正は深刻」
真相「不正経理は二社に限らない。まだ隠れている」
俗論「TPPで日本の産業はダメージを受ける」
真相「プラスの経済効果あり。参加しないと損」
俗論「日本は財政赤字で破綻寸前」
真相「資産は世界一。実質の借金は350兆円」
こんな感じで、俗論に対するコメントをスバリ指摘。
最後の章「2012年以降をどう生きるか?」では、
1.メディアに騙されず真実を見抜く、
2.組織に縛られずすっきりと考える、
3.別の方法で豊かになるという助言をされています。
まさにそのとおりだと思います。
予測本を後から読んで評価することは、ある意味反則ですが、この本を今読むことによって、現在ニッポンで起こっている経済事象の理屈づけ、理論背景の把握に役立つと思います。
今読んでも楽しいオススメの一冊です。