久々に巣鴨に行ってきました。
学生時代、ここに住んでいた親友の下宿で、青臭い議論を交わしながらよく酒を飲んだことを覚えています。
この空間の空気は、当時と変わらず懐かしい限りです。
「おばあちゃんの原宿」と呼ばれている巣鴨・とげぬき地蔵ストリート・・・今でもそのパワーは変わりません。
とげぬき地蔵・高岩寺を中心に南北に延びる商店街・・・
空き店舗やシャッターの降りた商店は皆無・・・
2~3人連れの元気なおばあちゃんたちが・・・
60歳~90歳ぐらいでしょうか・・・商店を覗きながら、店員さんと会話しながら、そぞろ歩いています。
歩いているおばあちゃんはシルバーカーを押している老人たちも含めて皆元気・・・明るい表情をされています。
連れ出された旦那衆も、それなりに楽しんでいる様子・・・。
この感じ、いいなあと感じた次第です。
途中には、「元祖塩大福みずの」「巣鴨の赤パンツ マルジ」という有名店もあり、行列のできている店舗も多数。
この商店街の800メートルという距離感も高齢者には、ちょうどいい感じだと思います。
また、この商店街の入り口と出口には、JRと都電のアクセスがあり、とても便利。
長年にわたり、繁栄を続けるとげぬき地蔵ストリートは街づくりの原点であるようにも思えます。
超高齢社会に突入した日本。
この解決の鍵の一つが、この巣鴨の地にあるような気がします。
高齢者が気軽に集まれる場所、
複数の老人が連れ合って訪れることのできるエンターテイメントスポット、
交通便利、
食べ物も美味しい、
宗教的なご利益も期待できる、
やさしさのあるバリアフリー、
・・・その全てが集約されているように思います。
このようなエリアをどれだけ国内に作れるか・・・コミュニティデザインの課題の一つだと思います。