能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

蔦屋家電の2号店・・・広島駅前に開店しました エディオン>蔦屋家電という図式 上質な生活提案を期待

2017年04月15日 | マーケティング
蔦屋家電の2号店・・・広島駅前に開店しました。
大阪でもなく、名古屋でもなく・・・広島というところが、ちょっとすごいです。


東京・二子玉川ライズショッピングセンターに開店した蔦屋家電。
大きな話題を呼びました。

そして、その2号店が広島市の広島駅前に出店。
コンセプトは、「くらしを遊ぼう」。


仕事帰りに見学に行ってきました。


ムム、ニコタマとは、ちょっと雰囲気が違います。
開店初日ということもあるのでしょうが、蔦屋家電1号店の持つ、しっとりとした上品な落ち着き感がない・・・。

たぶん照明が、ニコタマと違ってかなり明るめです。

店員さんの制服も、コンシェルジェ風の黒い制服ではなく、エディオンの制服。

さらに、奥に進むと、テレビや冷蔵庫をはじめとする白物家電が、ドドンとたくさん鎮座。

売場のいたるところに店員さんが張り付いています。
ちょっと秋葉原風。
ちょっと興ざめ・・・。

このお店、地元の家電量販店エディオン蔦屋家電のジョイント経営。
そもそも、蔦屋家電のストアコンセプトは、従来の家電量販店とは異なる「新しい生活の提案」を全面に押し出したもの。
その蔦屋家電が家電量販店と一体化すれば、蔦屋家電のコンセプトが薄まってしまいます。

エディオン>蔦屋家電

という図式だと思います。

感じたのが、スタバを中心としたニコタマの「サードプレイス」という、しっとりとした落ち着いた空間がないことが、かなり残念。

総売場面積は、東京よりは広島の方が広いと思います。
ニコタマでは、ムダと思えるスペースがかなりあり、
ちょっと人間的なくつろぎ感を演出していますが、広島店は動線をしっかりと計画されており無駄がありません。
これが、ちょっと無機質な感じを醸し出しています。

1階・・・コミュニケーションと美
2階・・・趣味とワークスタイル
3階・・・暮らしと子ども

さらに、蔦屋家電の売りであるソファや椅子、テーブルが、ニコタマと比べて、かなりショボいです(笑)。
もう少し、投資してもらいたかったです。


何という事か、総菜売場・・・涙。
ニコタマのようにファミマだけで良かったんですが・・・。
生活感、出し過ぎです。


こちらは、ちょっと広島風・・・。


エディオン蔦屋家電・・・何でもアリのお店になっています。

広島駅前という好立地のため家賃も高く、坪効率を上げて稼がなければ・・・という姿勢がバリバリに出ています。
これが、蔦屋家電のコンセプトを、かなり薄めてしまっています。

地元の家電量販店エディオンの色を可能な限り薄くすれば、
バリューは高まり、もっと広域から集客できるのではないかと思った次第です。

広島に進出した蔦屋家電。
地方都市・広島にカルチャー、ニューライフの提案、提言をしてもらいたいなあ、と思います。
単なる安売りではなく、上質で心豊かな生活をおくるためのヒント・・・期待しています。

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