能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

ボルボという物語「ハロワVOLVO」ESG(環境・ソーシャル・ガバナンス)の先端を走る自動車メーカー

2017年04月22日 | マーケティング
ボルボの新車、V40に出会いました。

そこで、いただいた小冊子「HALLA VOLVO(ハロワ・ボルボ)」。
 

VOLVOの経営思想、マーケティングが十数ページに見事にまとめられています。
手のひらに乗るようなこの冊子。
美しい写真と確かなコピーが、同社の姿勢を浮かび上がらせています。

一部を紹介させていただきます。
 
ボルボは1927年に北欧スウェーデンで生まれた自動車メーカーです。

車は人によって運転され、使用される。したがって、ボルボの設計の基本は、常に安全でなければならない。

ボルボ流に考えると、チャイルド・シートは「後ろ向き」になります。

排出ガスの有害物質を約90%除去する浄化装置を、世界で初めて市販車に採用しました。

パワポのスライドの基本である1ページ1フレーズがしっかりと守られています。

安全は独占されるべきではない。だから、特許を無償で公開しました。

今、ほとんど全てのクルマで使われている3点式シートベルトはボルボが1959年開発し特許無償公開したものとのことです。
こういう思想、哲学を持つ会社のDNAというのはかたりつがれているんでしょうね。

命の重さに違いはないから、安全はみんなに平等であるべきです。

2020年までに、新しいボルボ車での死者・重傷者をゼロにします。


ボルボ社の掲げる「VISION2020」。

今流行の「ESG(環境・ソーシャル・ガバナンス)」をジャストミートした内容になっています。

「ボルボ=安全」というコンセプトを維持拡大させていくために、ボルボ社は地道な努力を積み重ねているようです。

ストーリーのあるクルマを造り続けるボルボ社。
水素自動車、電気自動車などのイノベーションが起こりつつある世界の自動車マーケットで、
まだまだサバイバルできると思います。

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