広島県・呉市に行ってきました。
呉市は、戦前、帝国海軍の海軍鎮守府が置かれた場所。
現在は、海上自衛隊呉総監部が置かれています。
世界の海軍は、7つの海を支配した英国が、お手本。
ちょっとハイカラです。
呉の街にも、テーラーや帽子屋、英国風のバーやレストランがあります。
艦隊勤務の乗組員の健康管理のためにバランスのとれたメニューを提供するということで、欧米の食文化を取り入れました。
その中で、日本流にアレンジして完成したのが、肉じゃがやカレーライス。
現在では、その発祥の地を巡り、さまざまな議論が交わされています(笑)。
呉が、肉じゃが発祥の地!
横須賀こそが、肉じゃが発祥の地!
そういえば、文化庁が定めた日本遺産に、呉市や横須賀市などの4つの旧軍港が指定されています。
「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴 ~日本近代化の躍動を体感できるまち~」
今回は、海軍さんのカレーライス・海軍さんの肉じゃがを食べるために、
呉市れんが通りにある洋食店「いせ屋」に行ってきました。
このお店は、大正10年創業。
100年に近い老舗。
でも、敷居は低く、とても庶民的なお店です。
創業者は、戦前、帝国海軍の艦艇でコックを務めていた料理人とのこと。
船を降りて、呉市で田舎洋食「いせ屋」を開業。
まずは、海軍レシピで作ったカレーライス。
シンプルながらも、なかなかコクのあるテイストです。
今でも、海上自衛隊の護衛艦や艦艇では、毎週金曜日にはカレーライスが出されるとのこと。
長い航海の中で、曜日感覚、時間感覚を失わないようにするためだそうです。
なるほど。
ふと、小職の座右の銘が、浮かびました。
「スマートで、目先がきいて、几帳面 負けじ魂 これぞ、船乗り」
小学校時代、ヨットの操船を習った海上自衛隊OBの先生から教えていただいた旧帝国海軍のネイビースピリッツを簡潔に表現したものです。
呉市内では、海軍さんのカレー、海上自衛隊護衛艦のカレーが、多くのレストランでサープされています。
海上自衛隊護衛艦ごとにカレーの味も違い、さまざまなカレーを楽しむことが出来ます。
カレーの激戦地日本一と言われている東京・神田神保町のカレー店より、店数が多いのではないでしょうか?
そして、肉じゃが。
ホカホカのポテトが、口の中でトロけていきます。
まいうー!
このお店の看板メニューは、かつ丼。
かつ丼といっても、薄い牛かつの上にデミグラスソースをかけたものです。
初めて行かれる方は、こちらの方が、おすすめです。
海軍の街・呉で、海軍カレーと肉ジャガを堪能することが出来ました。
そして、デザートには、いせ屋の近所にあるフライケーキ。
こちらも、おすすめの逸品です・・・ちょっと食べすぎです(笑)