能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

動き出す無人経済 雇用なき無人経済を勝ち抜く5条件 経営者が今すぐ取り組むべきこと 日経ビジネス誌

2018年04月17日 | 本と雑誌
分かっちゃいるけど、やめられない・・・
そうなると分かっていても、何も行動しない・・・
不作為の罪です・・・人間って弱いですね~とAIに言われそうです。

GE社の「インダストリアル・インターネット」、ドイツ国の「インダストリー4.0」、未来学者アルビン・トフラーの第3の波・・・。

AI、RPA(ロボテックプロセスオートメーション)、IoT、仮想通貨、フィンテック、ブロックチェーン・・・
パラダイムのシフトが起こることは、ほぼ確実です。
社会構造が激変し、長きにわたった常識が瓦解するのも必然。


動き出す無人経済

日経ビジネス誌2018.4.16号の特集です。
なかなか考えさせられる記事でした。

3つのパートから構成されており、コンピュータが人間の代替つししある、あるいは既に置き換わった事実が並べられていきます。

PART1 考えるロボットが奪う人間の優位性 OKIデータのセル生産ロボット・・・休まずに学習 チャットボットとDoNtPay

PART2 オフィスから農場まで無人化が止まらない ロボットをロボット人事部が管理 RPA(ロボテックプロセスオートメーション)

PART3 経営者こそ淘汰の危機 生き抜く5つの条件

パート3では、野口悠紀雄早大BF研究センター顧問が警鐘を鳴らします。

残るのは、資本家だけ、経営者も管理職も無人化されるべきだ。

AIは雇用を増やさない。

そして、無人経済を勝ち抜く5条件(経営者が今すぐ取り組むべきこと)を助言。

1.一刻も早く無人化を推進
2.人間と機械の役割を明確化
3.専門組織の立ち上げ
4.再教育の機会を社員に提供
5.社会変革の先導者に

これからのビジネス界・・・たいへんな波に襲われそうです。
仕事がAIに奪われるといった単純な話ではなく、社会経済全体が根底から覆されるだけのインパクトを持っています。

歴史を振り返っても、今回の第4次産業革命は、世の中の在り方を変えそうです。

第1次産業革命 蒸気機関の時代(18世紀)・・・紡績や製鉄などの職人、農夫などが仕事を失う

第2次産業革命 電気エネルギーの時代(20世紀初頭)・・・紡績などの工場労働者が仕事を失う

第3次産業革命 コンピュータ化の時代(20世紀後半)・・・単純作業する工場労働者が仕事を失う

第4次産業革命 AI、ロボット化による無人化の時代(現在)・・・経営者、ホワイトカラー、工場労働者、接客などが仕事を失う。


これから先の10年間、2027年までの間に経営者、ホワイトカラー、工場労働者、接客などの雇用、2470万人の仕事が減少すると、米国フォレスターリサーチ社が予測。
逆に、増えるのは、AI、ロボット開発者、データサイエンティスト等が1490万人増えるとしています。
たいへんな時代になりそうです。

人間にしか出来ない、クリエイティビティ、ホスピタリティ、マネジメントぐらいしか残される仕事はないかもしれません。

人間らしくやりたいなあ。人間なんだからなあ。

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