能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

貧しいニッポン 安売り経済から脱却せよ 日経ビジネスの特集記事 この20年間、わずか0.4%しか上がっていない日本の賃金

2021年12月18日 | 本と雑誌

原油価格の上昇、為替の円安、歴史的な資材価格の上昇、物流コストの上昇、サプライチェーンリスク・・・日本経済は大きな複合的なリスクに直面しています。

少子高齢化、人口減少、果てしの無いデフレ経済、国際競争力の低下、20年間で0.4%しか上がらない賃金・・・。

さらには、中国の台頭と国際的な買い占め・・・食料や飼料、天然資源などで日本が買い負けていると言われています。

この先、この国はどうなってしまうのでしょうか?

日経ビジネスの特集記事2021.12.20号の特集は「貧しいニッポン 安売り経済から脱却せよ」。

「良いものを安く提供する」という日本企業の呪縛から脱出しなければ、「貧しいニッポン」から脱却できないと提言します。

 

Contents

Part1 リクシル社長の憂い・・・皆で幸せになるため雑巾絞りから脱却を

Part2 iPhoneが高値の花に 物価が上がらない国 モノもヒトも「買い負け」

Part3 円安富国論はもう通用しない 経済停滞の深層

Part4 知恵と技術で価値創造 脱デフレ、企業が牽引

 

現在、様々な業界で値上げの動きに出ています。

が、それだけでは駄目で、あくまでも「企業努力を付加価値向上」に振り向けることが重要と同誌は指摘します。

花王のアタックZERO、ライオンの「NONIOブランド」、QBハウス、シロガの土鍋などの事例。

機能も高いが価格も高い・・・付加価値の創出にシフトしていくことが、これからのわが国の企業がサバイバルしていくためのキーになると思います。

岸田政権も「新しい資本主義」「成長と分配の好循環」「令和版所得倍増論」などを打ち出し、デフレ経済、コロナ禍で疲弊した経済からの脱却を目指しています。

この20年間、わずか0.4%しか上がっていない日本の賃金。

韓国にも逆転されました。

日本の平均賃金は約4万ドル、米国は約7万ドル、ドイツやフランスが約5万ドル・・・。

米国は、この20年間で賃金が1.4倍になっています。

 

成長のための付加価値創造、それに基づく分配。

その好循環をどう作るかが、この国の将来を決めると思います。


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広島・平和大橋を渡って、平和公園に向かいます・・・アメリカの彫刻家イサム・ノグチがデザインしたモダンな橋です

2021年12月18日 | まち歩き

平和大橋

小さな橋ですが、お気に入りの橋の一つです。

この橋は、アメリカの彫刻家イサム・ノグチ(1904年~1988年)が設計し、昭和27年(1952年)3月に橋が完成しました。

イサム・ノグチは、日本とアメリカという二つの祖国を持ち、激動の時代を生きながら、各所で数多くの著名な作品を残しており、モニュメント、庭や公園などの環境設計、家具や照明のインテリアから舞台美術まで、幅広い活動を行った世界的にも名高い芸術家として知られています。

平和大橋の欄干について、イサム・ノグチは、「設計の際、私は、建設の理念、すなわち新たに自己の生活を建設する者の特に再建広島の理念を伝えるものとすべきであると考えていました。従って、私は、建設を意味する名前をその橋に付けたいと思います。」と述べています(広島市のホームページより)。

そして、3年歩行者専用のサイドブリッジも完成しました。

平和公園、平和大橋・・・そして平和大通りと続きます。

平和大通りは、通称100メートル道路。

幅100メートル。

5月のゴールデンウィークに開催される広島フラワーフェスティバル、師走の時期に実施されるライトアップ「ドリミネーション」が開催されています。

一発の原子爆弾で破壊されつくされた広島の街は、ここから復興の一歩を踏み出しました。


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