大学院に行ったら就職に不利、院卒は社内で使いにくい・・・日本では高学歴人財の活用、活躍が難しい産業社会でした。
それがAI、DX、半導体の時代に突入した今、大きく変わりつつあります。
GAFA(グーグル、アップル、メタ、アマゾン)では、博士(Ph.D)やダブルマスターが大活躍し、新しいテクノロジーやイノベーションを次々と産み出しています。
日経ビジネス誌2024.10.14号の特集記事は「博士を生かせ TSMC・富士通・ポケモンの知恵」。
時代は変わりました。
Contents
Part1 激化する博士争奪戦 TSMCは全国を行脚
Part2 ゼロからイチへ 博士を生かす3つの道
Part3 企業で「輝く博士」育成へ大学も変わる
現在の日本の博士人財は、主要国の4割以下という人材難だそうです。
熊本や北海道などに半導体の工場が集積していますが、高度知識人財が不足しているそうです。
同特集では、TSMC、富士通、コニカミノルタ、ポケモンなどでの博士人財の活用について取材しています。
「大学院での専門を問わずに博士を生かす」ために、コニカミノルタでは、3つの方針を出しているそうです。
1 専門外の領域にも関心の高い人財を採用
2 DXなどの知識は社内研修でサポート
3 能力や実績に応じて飛び級で昇進も
これにより、「マルチタレント」な博士人材を採用、育成していくとのこと。
なるほどです。
今まで企業内で使えないと言われていた博士。
国際競争力の低下が続くこの国の救世主になるのでしょうか?
キャッチアップの時代から、ゼロイチ、イノベーションの時代へ。
高度な専門性が求められる時代になりました。
大学や研究機関の在り方も大きく変えていかなければなりません。
文部科学省も博士人材の輩出、活用に向けて方針、施策を打ち出しています。
がんばろう!ニッポン