5月3日の憲法記念日の朝には、日本国憲法を読むようにしています。
法学部法律学科法職課程で憲法を学んだ時からの習慣です。
六法全書を引っ張り出し、音読するようにしています・・・なかなか気持ちいいです。
(衆議院のホームページで全文を読むことが出来ます)
www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/dl-constitution.htm
わずか103条の憲法・・・崇高な理念を謳う前文から始まり、天皇、戦争放棄、国民の権利及び義務、国会、内閣、司法、財政、地方自治、改正、最高法規、補則と続いていきます。
日本国憲法が施行されたのは昭和22年5月3日。
今から73年前。
古希を超えたお爺ちゃん憲法・・・欧米諸国ではかなりの回数で憲法改正しているようですが、日本国憲法はオリジナルのままです。
当時の世界情勢からすると、かなりプログレッシィブな内容・・・世界最先端のコンテンツだったと思います。
安倍首相を中心に憲法改正の動きが出ていますが、どうなるんでしょうか?
今日、改めて感心したのが第97条。
崇高な理念を謳った前文同様、なかなか浪漫主義的な味わいがあります。
第97条[基本的人権の本質]
この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪え、現在及び将来の国民に対し、犯すことのできない永久の権利として信託されたものである。
理念を文書化したプログラム規程なのですが、フランス市民革命、イギリス名誉革命に端を発する「自由」「民主主義」を憲法の中に意図的に組み込んだ条文です。
憲法の後半部分ですので、なかなか接する機会のない条文ですが、小職としては最も好きな第97条です。
今の世界は、新型コロナウィルスによって社会、経済が疲弊しています。
ステイホーム、自粛など生活の不自由はありますが、ガス、水道、電気などのライフラインは通っていますし、3日に1日は近所のスーパーで買い物もできますし、何よりも憲法に保障された「自由」「基本的人権」があります。
だからこそ、一人ひとりがセルフコントロール、セルフマネジメントして自主的に感染拡大を防いでいかなければならないと考えた次第です。
ジョージ・オーウェル「1984」のビッグブラザーのような独裁者が出てきて、チカラで押されこまれても嫌ですしね。
がんばろう!日本