能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

放送大学大学院が博士後期課程を創設 初年度の倍率は相当に跳ね上がるのではないでしょうか?

2013年11月10日 | 学問

十年近く検討されていた放送大学大学院の博士課程が、ついに開設されるとのことです。

社会人大学院生として学びやすく学費もリーズナブルということで、多くの受験生が門戸をたたくことになると思います。


募集人員は、なんと十名。

受験生のレベルが一定レベルに達していなければ、一桁ということも十分考えられます。

わたし自身も、ここの大学院で2年間学び、修士(学術)の学位をいただきましたが、

熱心な指導教官、丁寧で親身な指導には助けられました。なかなか充実した大学院だと思います。


今回の発表で食指を動かされましたが、実務家としての自分には敷居が高く、今から外国文献やニッチな専門分野に踏み込むのもいかがなものかと考えている次第です。

ここの大学院の修士論文には、博士レベルのものもあるということで、

そうした人材をさらに高みに上げるための博士後期課程というポジショニングになればと考えています。

 

放送大学ホームページより

目的・・・地域社会・職場等における課題解決への取り組みを担う人々を指導しうる、高度な社会人研究者の養成を行います。

  •   プログラム:生活健康科学、人間科学、社会経営科学、人文学、自然科学
  •   募集人員:博士全科生 10名 (科目生・選科生は募集しません) 

学生募集に関するスケジュール

  ・学生募集要項公表: 2014年1月中旬
     ・出願受付期間: 2014年4月中旬 ~ 4月下旬
     ・入学者選考
      第1次選考(筆記試験): 2014年6月初旬
      第1次選考合否通知: 2014年7月初旬
      第2次選考(面接試問): 2014年7月中旬
      第2次選考合否通知: 2014年8月初旬
     ・2014年度入学者の入学時期: 2014年10月1日
      (2015年度以降の入学者の入学時期: 4月1日)

修了要件
      博士全科生として3年以上在学し、所定の単位数以上を修得して、かつ博士論文の審査及び口頭試問に合格する必要があります。

学位の名称
      博士(学術)


学費は、年間35万円程度。

3年間で百数十万円。

これは、国立大学大学院の6掛けのレベル。

なかなか魅力的です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本のイノベーターたち 世界を変える突破力 日経ビジネス イノベーター大賞はLINEの森川社長

2013年11月09日 | 本と雑誌

日経ビジネス誌2013.11.11号の特集は「日本のイノベーターたち 世界を変える突破力」。


自分自身知らなかった方も多く、大きな刺激を受けました。

停滞が叫ばれているニッポンにも、こんなすごい人財がいたのだと感心した次第です。

日経ビジネス誌の今回のイノベーター発掘は、とても良い取り組みだと思います。

ぜひ定期的に取り上げていただきたいものです。


同誌の2013年日本イノベーター大賞は、次の方々。


大賞・・・LINEの森川社長

優秀賞・・・細野東工大教授(薄型ディスプレイの省電力化技術など)・小田日本ポリグル会長(安価な水質浄化剤)

特別賞・・・塚本日本大学教授(ニホンウナギ養殖)

まさに革新者の面々です。


今回のイノベーター大賞の発表に合わせ、

同誌では「イノベーションを生みだす5つの力」として次の5つの力を提言しています。


1.エナジャイザー チームを鼓舞する力

2.インテグレータ 組み合わせで革新する力

3.ビジョナリー ゴールを設定する力

4.ソーシャルチェンジャー 社会を変える志

5.ノン・ギバー・アッパー あきらめない心


まさにそのとおりだと思います。


今回の特集記事に登場する人物は、さまざまな体験、経験からイノベーションを生みだしてきたわけですが、

その転機は一律ではなく、画一的な教育や訓練で成就するようなものではありません。


センスを磨く、問題意識を研ぎ澄ます、絶対にあきらめない執念を持つ、一人の力をチームで高みに運ぶ・・・。

そんな行動力、執行力を継続していくことだと思った次第です。

次なるイノベータの誕生を待ちわびています。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

代々木体育館 TOKYOの美的建築物の代表格!東京のレジェンド 設計したのは丹下健三さんです

2013年11月05日 | まち歩き

ここに来ると気持ちが落ち着きます。

1964年の東京オリンピックのために建築された代々木体育館。

未来的なフォルム、広大なオープンスペースが魅力的です。

Img_0896

設計したのは丹下健三さん。

1913年生まれ、東大卒、都市計画家、一級建築士として、東京カテドラル教会、広島平和公園などが代表作。

2005年に逝去されます。

まさに、ニッポンを代表する建築家です。

2020年の東京オリンピックでは使用されないそうですが、ちょっともったいない感じもします。

Img_0897

代々木の体育館・・・それは、東京のレジェンドだと思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北楽天イーグルス 日本一おめでとうございます!野球はやっぱり人生ドラマです

2013年11月04日 | スポーツ

東北楽天イーグルスが、常勝軍団ジャイアンツを破り日本一に。

しかも一勝差。

なかなか痛快なドラマでした。


イーグルスの監督選手、ファンの皆さん、本当におめでとうございます。


激甚災害から復興しつつある東北の地に、明るい輝く空気に満たしてくれた今回の優勝劇・・・よかったなあと思います。


思い起こせば、九年前、言葉は悪いですが「寄せ集めチーム」だったイーグルス。

野村前監督がインフラを整備し、星野監督が日本一という結果に結実させました。

前回の阪神タイガースの優勝と同じパターンは、弱いチームでも復活する可能性があることを再び証明しました。

3.11という日本を揺るがす大事件・・・。

その中から、しかも巨人を相手に勝ち残ったことは本当にすごいことだと思います。


そのキーパースンは田中投手。

野球の歴史に新たな記録と記憶を残したエース田中マー君です。

甲子園での早実斉藤投手との投げ合い、野村監督のもとでの厳しい練習、星野イーグルスになって三年・・・。

負けなしの24勝1セーブという驚異的な結果を残しました。

田中投手の気合いと迫力・・・。

脱帽です。


来年、マー君は、やはり海を越えるのでしょうか?

ニッポンのプロ野球界のためには残留してもらいたいと思う反面、

メジャーに革新をもたらす大投手の活躍を見てみたい気もします。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中途半端な文系は役立たない!生き残るための三つの道は?得意の右脳シンキングを活かせ!

2013年11月03日 | マネジメント

一時期、文系が社会を引っ張る的な言質が浮上したこともありました。

大局的、総合的なコンセプトワークが出来る文系の人材こそが社会をリードしていく・・・という内容だったと思います。

しかしながら、今の社会の動きを見ていると、どうもそうではないような感じがします。

メガバンクの事件、有名ホテルでの食品偽装、鉄道会社での保線管理の不備など文系人材が主体となって、

さまざまなトラブル、アクシデントを起こしているように思えます。


振り返ってみると、最近の文系人材は、驚くほど本を読んでいないし、

また、知的インプットをしていない状況にあります(当然に自分自身を含まれます!)。

電車ではスマホでゲーム、家ではテレビドラマ・・・知的退廃に向かって一直線といった感じです。

そういえば、大学時代でさえ、必要最低限の単位だけとると、あとは遊びとアルバイトに明け暮れていた友人が多かったように思います。


逆に理科系人材は、大学時代は実験や研究、リポート作成等であわただしく学んでいましたし、また、会社に入ってからも生産現場や研究室での改善や改革のための仕事で残業している場面が多々見られました。

地頭の良い人が多い傾向にある理科系人材は、数学、物理、化学などにも精通し、論理的、実証的に仕事を進める人材が多いように思います。

理科系から文系に専攻を変える、いわゆる「文転」は比較的楽ですが、

文系から理科系への専攻転換はほぼ不可能なのです。


今こそ、文系人材は危機感を持ち、再学習していかなければ将来はないように思います。

その方向性は、次の三つだと思います。


コース1「ゼネラリストへの道」・・・ローテーションを積み重ねながら広く浅く仕事分野に精通しつつ、ホーリスティックに経営、マネジメントを見つめる道を極める。


コース2「スペシャリストへの道」・・・ある分野に特化し、その道を究める。人事でも営業でも経理でも、その人をいなければ当該業務が進められないほどの高度な専門性を身につける。


コース3「クリエイティブ・ビジネスパースンへの道」・・・今までなかったこと、困っていたことを創造性を発揮し、イノベーションを起こす右脳人材。


当たり前のことですが、やはり中途半端はダメ!

自分自身の特性、適性、強みを見極めながら、

理科系人材以上に日々の努力を積んでいくことが求められていると思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会社の寿命は18年 日経ビジネス30年説の転換

2013年11月02日 | 本と雑誌

 日経ビジネス誌2013.11.4号の特集は、「会社の寿命 老化を防ぐ3つの処方箋」。危機意識を持って読まなければいけない特集でした。

 30年前の1983年に同誌が提言した企業寿命30年説。

 それが、今では18.07年。時代のスピードが約2倍になったということでしょうか?中小企業においても廃業率が開業率を上回るようになって数十年・・・環境に適応できない組織は市場から退場しなければならない・・・脱皮できないヘビはしを待つのみということなのです。

 IT先端企業のグリーやミクシーでさえも急減速、一瞬の判断ミスが成長の鈍化、経営効率の悪化につながってくる昨今なのです。

 同特集では、企業組織が成長を目指す過程の中で、企業の寿命を縮めるメカニズムを指摘します。

 「社員や事業の数が増える」

  「組織や運営手段が複雑化する」

  「社員の個性が均質化する」

 ルールや規則が増加し、官僚主義が蔓延し、ホウレンソウのコスト増大、社内評論家も増加、手段が目的化する、過剰品質化、ルーティンワーク増大・・・といった症状が出てくるというのです。

 そういえば、最近、だれも読まないような書類をやたら作る、リスクがあれば動かない、コンプライアンスという言葉ですべてが思考停止する、やたら会議が多い、稟議や申請の手続が役所よりも厳重・・・そんな会社組織が「ニッポンの会社」になりつつあるように感じています。

 同誌31ページにある「会社の老化度チェックシート」は、とても役立つ30項目だと思います。

 これに対して、同誌が提唱する3つの視点は、まさに「バック・トゥ・ザ・ベーシック」です。

 「創業者視点」を持つ

 「顧客視点」を持つ

 「共創視点」を持つ

 まさにそのとおりだと思います。

 そして、この特集をまとめる日本電産の永守社長へのインタビュー。日本にもこのような経営者がいることを頼もしく思えた週末でした。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カネ遣いという教養 藤原敬之著 今年一番のおすすめ本です

2013年11月01日 | 本と雑誌

久々に面白い本を手にしました。

多額のカネを動かすファンドマネジャー。

著者の藤原さんはやり手の元ファンドマネジャー。

多額の報酬を得て、それを自分の趣味に注ぎ込む・・・。

素敵な人生です。

著者は、「キゲンよく生きるために」お金を使う・・・そのために稼ぐ・・・というポリシーの持ち主。


わたしとほぼ同い年。

著者の藤原さんは、金融の世界で膨大な報酬を得て、それを二度の離婚でチャラにする・・・そんなスゴイ世界を体験・・・それを一冊の新書にまとめています。


「カネ遣いという教養」 藤原敬之著 

新潮新書 700円+税


大阪出身の藤原さん。

経営者であるお父さんの元で育てられます。

中学浪人を経験するも一橋大学に進学。

農林中金等を経てファンドマネジャーへ。

大な顧客のカネを得ながら、自身多額な報酬(1億円以上)を得ます。

それを、絵画、陶磁器、クルマ、食、本、音楽、椅子、照明器具などに湯水のごとくカネをつぎ込んだ・・・そんな体験談が綴られています。

何だか疑似体験しているようで、ワクワクドキドキしながらページをめくることが出来ます。明

治時代の相場師鈴久も登場、半年間で2000億円稼ぎ、半年間で2000億円を使い切った激動の人生の挿話もあります。

同書から、藤原語録として、琴線に触れたフレーズをいくつか紹介させていただきます。


「王様狂って文化が残る」

「ビル・ゲイツのカネ遣いは面白みがない」 ホントそうですよね。

「カネは遣わなければ入ってこない」

「自腹の重要性」 ここも大賛成!

「ゴルフが財界人の教養を損なった」 戦前は茶道、茶室が財界人の社交の場だったとか・・・。

「本当の自己教育にカネを使う」 これも自腹理論につながります。

「照明器具で世界は変わる!」 わたしも照明と椅子、机にはお金をかけます。ケタが一つ違いますが、10万円のライティングデスク、10万円のチェアでパソコンに向かっています。


藤原さんは、「金」ではなく「カネ」という表記を一貫して使われています。


「カネ」という表現で、大切な資産としての「金」が、何かを実現するための「道具」に思えてきます。

藤原さんにとって「カネ」は、手段であり、道具であると割り切っておられるのだと思います。


目次

第1章 吾はなぜかくもカネを遣うようになりしか

第2章 体験にカネを惜しまない

第3章 モノにもカネを惜しまない

第4章 カネ持ちもカネを惜しむ


カネは遣わないと入ってこない・・・それは、わたし自身体感したことがあります。

小さくため込んでもほとんど増えなかったのですが、

ひょんなことから30万円を社会福祉事業団に寄付したのち、その何十倍ものカネを手にしたことがあります。

お金は一つの場所にとどまるのを嫌がる性格をもっているのではという教訓を得た次第です。

今では、物欲もなく、人のためにお金を遣う・・・自分のために使うのは本代、カルチャー代、残りは家族のためや友人、同僚のために遣う・・・そんな感じになっています。


1時間程度で読める同書。


なかなか濃密な著書。

趣味とお金について考えている人にとって、大きな課題を投げかけてくれる一冊です。お奨めの一冊です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする