税収総額25年ぶり高水準

2016年01月14日 15時49分32秒 | 社会・文化・政治・経済
平成28年度予算 一般会計96・72兆円
産経新聞
政府は12月21日、平成28年度予算案の一般会計総額を96兆7200億円程度とする方針を固めた。27年度当初予算(96兆3420億円)比では約4千億円増え、過去最大を更新する。景気回復に伴う法人税収や所得税収の伸びにより、税収は57・6兆円と25年ぶりの高水準になる。新規国債発行額は34・4兆円と4年連続で減り、8年ぶりの低水準になる。歳出の約3割を占める社会保障費の伸びは4400億円程度に抑え、財政再建にも目配りする。
 28年度予算案の重要政策は21日、閣僚間で折衝し、全容が固まった。税収は当初予算比3・1兆円の伸びで、バブル期の3年度以来の高水準となる。日銀納付金など税外収入は4・7兆円。歳入に占める借金の割合を示す公債依存度は35・6%で、27年度当初から2・7ポイント減る。政策経費は73兆1千億円で、これから歳入総額を引いた基礎的財政収支の赤字幅は、約11兆円と9年ぶりの低水準となる。
 高齢化の進展で膨らむ社会保障費は31兆9700億円で、27年度当初より4400億円程度の増加に抑えた。政府は今後3年間の社会保障費の伸びを1・5兆円に抑えるとしており、初年度は範囲内におさめた。
 防衛費は4年連続で増加し、初めて5兆円を突破する。地方の財源不足を穴埋めする地方交付税交付金は地方税収が増えるため、15兆3千億円に低下する。国債の元利払いに充てる国債費は23・6兆円とした。
 28年度予算案は24日に閣議決定する。

足りないのは能力ではなく、若干分量の勇気

2016年01月14日 15時34分00秒 | 社会・文化・政治・経済
★経済は、人類を幸せにできるのか?
経済人は自利の最大化を追求する者で、競争原理に生きる。
「生存競争」を説いたダーウィンは人間の特質を「共感力」とした。
経済が幸福と結び付くには、競争と協力のバランスを図ることだ。
人は何かに貢献したいと望んでいる。
経済と人間の新しい関係を築く必要がある。
★人生を暗くみてしまう。
つまり「生きることが辛い」と嘆く。
何か自分が取り組むべき課題に直面した時、口実を持ち出して回避しようとする。
「神経症的苛立ち」を持つ人は、生きることが辛くなる。
自分に価値があると思えない劣等感が強い人は、それゆえに、ありのままの現実を受け入れることも、課題に立ち向かうこともできない。
生きている限り、不運な目に遭うことは避けられないが、勇気ある人はそこに「泉」を見る。
「足りないのは能力ではなく、若干分量の勇気」である。(樹)

人間尊厳の哲学を基調に日々積極的に行動

2016年01月14日 15時14分27秒 | 社会・文化・政治・経済
私たちは自分たちの立場を過小評価している。
そのような指摘に納得する。
何故なら、人間尊厳の哲学を基調に日々積極的に行動しているからだ。
そのような自覚に立つ時、勇気も湧くし、使命も前向きに行動できるのだ。
我々は行動することで真価を発揮できるはず。

なぜ、乳がんは増えているの? 

2016年01月14日 14時08分12秒 | 医科・歯科・介護
予防はできる?
毎日新聞 2016年1月12日 医療プレミア

●あなたと家族へ 女性が学ぶがん情報――福島安紀 / 医療ライター
女性のがんの中で最も患者数が多い乳がんは、実に日本人女性の12人に1人がかかる。意外なほど身近な病気だ。この乳がん、そして子宮頸(けい)がん、子宮体がん、卵巣がんといった女性のがんに関する情報は、ネットや書籍等の媒体を問わず、ちまたにあふれているが、実は誤解や思い違いを招くものが少なくない。そんな誤解を解消し、最新の医学的知見に基づいた女性が自分らしく生き抜くために知っておきたい最新情報をお届けする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 常に元気なイメージのタレント、北斗晶さん(48)の乳がん公表は、同世代の女性たちにショックを与えた。しかし実は、乳がんになる人は増えている。国立がん研究センターの推計では、2015年に乳がんと診断された人は約9万人。10年前の05年には約4万8000人だったので、ほぼ倍増していることになる。乳がんが増えたワケと予防法について、がん研有明病院乳腺センター長の大野真司さんに聞いた。
■乳がん「10のリスク」
 「乳がんが増えているのは、日本人女性の平均身長が伸び体格がよくなったことやライフスタイルが変化した影響が大きい」。大野さんはそう話す。
 乳がんは誰でもなる恐れのある病気だが、かかるリスクが高いのは、(1)から(10)の中で当てはまる項目が多い人だ。(1)初潮が早い=11歳以下(2)閉経が遅い=54歳以上(3)初産年齢が高い=30歳以上(4)妊娠・出産歴がない(5)授乳歴がない(6)祖母、親、子、姉妹に乳がんの人がいる(7)肥満度が高い(閉経後)(8)喫煙している(9)大量に飲酒する習慣がある(10)運動不足−−。あなたや家族には、当てはまる項目がいくつあるだろうか。
(1)から(5)はすべて月経に関わる項目だ。なぜ、初潮年齢や出産・授乳の有無と乳がんが関係するのか、大野さんはこう説明する。「女性ホルモンにさらされる期間が長いと乳がんにかかるリスクが上がります。妊娠中や授乳中は月経がなくなりますから、5〜6人子供を産むのが普通だった時代の女性は、妊娠・授乳中も合わせると10年以上月経のない期間があったと考えられます。初潮が早く、子供を産まず、閉経が遅ければ、それだけ女性ホルモンにさらされる期間は長いわけです」
■閉経後の肥満は大敵

 一方、国立がん研究センターの「多目的コホート研究」によると、閉経後でBMI25〜29.9の女性は、19未満の人に比べて1.5〜1.6倍、30以上だと同2.3倍乳がんになりやすい。「肥満度が高いと乳がんになりやすいのは、閉経後は、それまで卵巣で作られていた女性ホルモンが脂肪組織や副腎で作られるようになるからです。肥満度が高い人ほど女性ホルモンの分泌量も多くなります。独身の人に妊娠・出産を勧めたりするなど個人のライフスタイルに関わることを変えるのは現実的ではありませんが、閉経後の肥満は予防ができます。閉経後は基礎代謝が落ち、太りやすくなるので必要以上に食べすぎないようにしましょう」と大野さん。特に日本では、閉経後の乳がんが急増しているので要注意だ。
 女性ホルモンは、血管や骨を守り肌に潤いを保つ働きをしている。40〜50代の女性が男性より心筋梗塞(こうそく)を発症しにくいのは女性ホルモンに守られているからだ。だが、乳がんに限ってみると、女性ホルモンにさらされる期間が長いのはメリットばかりではないことが分かる。なお、胸の大きいグラマーな人のほうが女性ホルモンは多く乳がんになりやすいかというと、そういった研究報告も事実もないそうだ。
 「喫煙習慣、お酒の飲み過ぎも乳がんのリスクを上げます。逆に、定期的な運動をする人は、ほとんど運動をせず座っている時間が長い人に比べて乳がんの発症率が約3分の2低いことも分かっています。乳がんを予防するには、たばこを吸っている人が禁煙するのはもちろん、お酒は1日1合(ビール大瓶1本、ワイン200ml)未満にし、定期的に運動することが重要です」。そう大野さんは強調する。残念ながら、乳がんを確実に予防する食品は分かっていない。
■乳がんは治りやすい


日本乳癌学会「全国乳がん患者調査報告」(2011年次症例)より
 ただ、(1)〜(10)に当てはまっても必ず乳がんになるわけではなく、一つも当てはまらなくても乳がんになるリスクはゼロではない。乳がんになっても努力が足りなかったからではないので、そこは誤解しないでいただきたい。「乳がんは比較的治りやすいがんで、1cm以下で見つかれば9割以上の人は治ります。また、進行した段階で診断されても治癒率は高く、がんと共存しながら仕事や育児を続けている方は大勢います。(1)〜(10)に該当するかに関係なく、乳房やわきの下にしこり、ひきつれやへこみを見つけたり、乳頭や乳輪部分に湿疹や分泌物があったりしたら、怖がらずに、乳腺専門外来のある医療機関を受診してみてください」と大野さん。日本乳がん学会の調査によると、病気を見つけたきっかけで最も多いのは検診ではなく、自己発見によるものだ(グラフ)。
 乳がんはいまや女性に最も身近ながん。国立がん研究センターの統計では、日本人の乳がんは40歳を超えると増え始め、特に45〜49歳、55〜59歳、60〜64歳に多い。人ごとで済ませないようにしたい。

なぜ、乳がんは増えているの? 

2016年01月14日 14時08分12秒 | 医科・歯科・介護
予防はできる?
毎日新聞 2016年1月12日 医療プレミア

●あなたと家族へ 女性が学ぶがん情報――福島安紀 / 医療ライター
女性のがんの中で最も患者数が多い乳がんは、実に日本人女性の12人に1人がかかる。意外なほど身近な病気だ。この乳がん、そして子宮頸(けい)がん、子宮体がん、卵巣がんといった女性のがんに関する情報は、ネットや書籍等の媒体を問わず、ちまたにあふれているが、実は誤解や思い違いを招くものが少なくない。そんな誤解を解消し、最新の医学的知見に基づいた女性が自分らしく生き抜くために知っておきたい最新情報をお届けする。
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 常に元気なイメージのタレント、北斗晶さん(48)の乳がん公表は、同世代の女性たちにショックを与えた。しかし実は、乳がんになる人は増えている。国立がん研究センターの推計では、2015年に乳がんと診断された人は約9万人。10年前の05年には約4万8000人だったので、ほぼ倍増していることになる。乳がんが増えたワケと予防法について、がん研有明病院乳腺センター長の大野真司さんに聞いた。
■乳がん「10のリスク」
 「乳がんが増えているのは、日本人女性の平均身長が伸び体格がよくなったことやライフスタイルが変化した影響が大きい」。大野さんはそう話す。
 乳がんは誰でもなる恐れのある病気だが、かかるリスクが高いのは、(1)から(10)の中で当てはまる項目が多い人だ。(1)初潮が早い=11歳以下(2)閉経が遅い=54歳以上(3)初産年齢が高い=30歳以上(4)妊娠・出産歴がない(5)授乳歴がない(6)祖母、親、子、姉妹に乳がんの人がいる(7)肥満度が高い(閉経後)(8)喫煙している(9)大量に飲酒する習慣がある(10)運動不足−−。あなたや家族には、当てはまる項目がいくつあるだろうか。
(1)から(5)はすべて月経に関わる項目だ。なぜ、初潮年齢や出産・授乳の有無と乳がんが関係するのか、大野さんはこう説明する。「女性ホルモンにさらされる期間が長いと乳がんにかかるリスクが上がります。妊娠中や授乳中は月経がなくなりますから、5〜6人子供を産むのが普通だった時代の女性は、妊娠・授乳中も合わせると10年以上月経のない期間があったと考えられます。初潮が早く、子供を産まず、閉経が遅ければ、それだけ女性ホルモンにさらされる期間は長いわけです」
■閉経後の肥満は大敵

 一方、国立がん研究センターの「多目的コホート研究」によると、閉経後でBMI25〜29.9の女性は、19未満の人に比べて1.5〜1.6倍、30以上だと同2.3倍乳がんになりやすい。「肥満度が高いと乳がんになりやすいのは、閉経後は、それまで卵巣で作られていた女性ホルモンが脂肪組織や副腎で作られるようになるからです。肥満度が高い人ほど女性ホルモンの分泌量も多くなります。独身の人に妊娠・出産を勧めたりするなど個人のライフスタイルに関わることを変えるのは現実的ではありませんが、閉経後の肥満は予防ができます。閉経後は基礎代謝が落ち、太りやすくなるので必要以上に食べすぎないようにしましょう」と大野さん。特に日本では、閉経後の乳がんが急増しているので要注意だ。
 女性ホルモンは、血管や骨を守り肌に潤いを保つ働きをしている。40〜50代の女性が男性より心筋梗塞(こうそく)を発症しにくいのは女性ホルモンに守られているからだ。だが、乳がんに限ってみると、女性ホルモンにさらされる期間が長いのはメリットばかりではないことが分かる。なお、胸の大きいグラマーな人のほうが女性ホルモンは多く乳がんになりやすいかというと、そういった研究報告も事実もないそうだ。
 「喫煙習慣、お酒の飲み過ぎも乳がんのリスクを上げます。逆に、定期的な運動をする人は、ほとんど運動をせず座っている時間が長い人に比べて乳がんの発症率が約3分の2低いことも分かっています。乳がんを予防するには、たばこを吸っている人が禁煙するのはもちろん、お酒は1日1合(ビール大瓶1本、ワイン200ml)未満にし、定期的に運動することが重要です」。そう大野さんは強調する。残念ながら、乳がんを確実に予防する食品は分かっていない。
■乳がんは治りやすい


日本乳癌学会「全国乳がん患者調査報告」(2011年次症例)より
 ただ、(1)〜(10)に当てはまっても必ず乳がんになるわけではなく、一つも当てはまらなくても乳がんになるリスクはゼロではない。乳がんになっても努力が足りなかったからではないので、そこは誤解しないでいただきたい。「乳がんは比較的治りやすいがんで、1cm以下で見つかれば9割以上の人は治ります。また、進行した段階で診断されても治癒率は高く、がんと共存しながら仕事や育児を続けている方は大勢います。(1)〜(10)に該当するかに関係なく、乳房やわきの下にしこり、ひきつれやへこみを見つけたり、乳頭や乳輪部分に湿疹や分泌物があったりしたら、怖がらずに、乳腺専門外来のある医療機関を受診してみてください」と大野さん。日本乳がん学会の調査によると、病気を見つけたきっかけで最も多いのは検診ではなく、自己発見によるものだ(グラフ)。
 乳がんはいまや女性に最も身近ながん。国立がん研究センターの統計では、日本人の乳がんは40歳を超えると増え始め、特に45〜49歳、55〜59歳、60〜64歳に多い。人ごとで済ませないようにしたい。

2016年度診療報酬改定、厚労相が諮問、2月に答申

2016年01月14日 14時06分37秒 | 医科・歯科・介護
薬価引き下げ「外枠」の不透明さ、払しょくできず
m3.com 2016年1月13日 (水) 配信 橋本佳子(m3.com編集長)
塩崎恭久厚労相は1月13日、2016年度診療報酬改定について、中央社会保険医療協議会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)に諮問した(資料は、厚生労働省のホームページ)。昨年末決定した改定率、および社会保障審議会で決定した「基本方針」に基づき、2016年度改定について答申を求める内容だ(『2回連続のマイナス」、2016年度改定率決定』、『「不適切な長期投薬」は是正、削減対象は薬』を参照)。
 1月13日の中医協総会では、これまでの議論を整理した資料が取りまとめられ、約1週間、パブリックコメントを求めるとともに、2月上旬にかけて、この議論の整理を叩き台に2016年度改定内容を具体化し、答申を目指す。1月22日には、埼玉県浦和市で公聴会も予定されている。
 諮問内容について質したのは、日本医師会副会長の中川俊男氏。2016年度改定は、薬価について従来のルールに基づく市場拡大再算定と、2016年度から年間売上額が1000億円を超す医薬品について新たに導入される特例の市場拡大再算定について、「外枠」で薬価引き下げ率が提示されているのが特徴。
 中川氏は、「通常分と特例分の市場拡大再算定による引き下げを、なぜ外枠にしたのか。改定のたびにルールを変えているという印象をぬぐえない」と述べ、次回改定も念頭に、この点を明確にすべきと主張。
 厚労省保険局医療課長の宮嵜雅則氏は、「内とか、外とかという議論ではなく、市場拡大再算定について、これまでのルールに加えて、特例ルールによる引き下げについて、分かりやすくなるように明確化した」と回答するにとどまった。中川氏は、「塩崎厚労相も、改定率はマイナス0.84%ではなく、マイナス1.03%だと言っている。それをあえて外枠にするのは、非常に不透明だ」と返し、「それ以上の回答は結構」と引き取った。
 2016年度改定の改定率は、診療報酬本体は0.49%引き上げる一方、薬価(1.22%)と材料(0.11%)を通常改定で1.33%引き下げる。差し引きマイナス0.84%。薬価の市場拡大再算定による引き下げ分0.19%を加味すると、マイナス1.03%になる。

研修医数千人が24時間スト 

2016年01月14日 14時05分19秒 | 医科・歯科・介護
 英、手術4千件中止
共同通信社 2016年1月13日 (水) 配信
【ロンドンAP=共同】英国医師会(BMA)の研修医数千人が12日午前、政府の新しい雇用契約案に反対し24時間ストを実施、手術4千件と外来診療が中止になった。同国で研修医によるストは40年ぶりとなる。

2016年度診療報酬改定、中医協に諮問

2016年01月14日 14時04分07秒 | 医科・歯科・介護
今月下旬から点数配分の議論が本格化
医療介護CBニュース  1月13日(水) 配信
 塩崎恭久厚生労働相は13日、中央社会保険医療協議会(中医協)に2016年度診療報酬改定を諮問した。今後、中医協では今月下旬以降、診療報酬の点数配分をめぐる議論を本格化させ、2月中旬には厚労相に改定案を答申する。【坂本朝子】
 この日の総会で厚労省は、従来通り、昨年12月21日に財務相と厚労相が決めた診療報酬改定の改定率、同月7日に社会保障審議会医療保険部会・医療部会が取りまとめた基本方針に基づいて答申を行うよう求めた。
■中川委員が改定率の示し方に苦言
 それを受け、中川俊男委員(日本医師会副会長)は、大臣折衝で合意した診療報酬改定の改定率を示した厚労省の資料では、なぜ、これまで薬価に含めて示されていた通常の市場拡大再算定の影響分と、新設される特例の市場拡大再算定の実施による影響分を、薬価の改定率と分けて記載したのか、丁寧に説明する必要があると訴えた。
 厚労省保険局の宮嵜雅則医療課長は、「今回、薬価制度改革でも議論いただいたように、市場拡大再算定については、通常のルールに加え、特例のルールも議論いただいたので、分かりやすいよう別途記載をさせていただいた形式を取っている」と説明。また、そのことが分かるように数字も明らかにしているとした。
 中川委員は、「塩崎大臣も、通常であればマイナス0.84%ではなくて、マイナス1.03%だとおっしゃっている。それをあえて外枠にするのは非常に不透明」と苦言を呈した。
 16年度診療報酬改定の全体の改定率をめぐっては、通常の市場拡大再算定による薬価の見直しの影響分マイナス0.19%を含めるかどうかで、2通りの数字が報道される事態が発生している。

「獺祭」の光と影 

2016年01月14日 14時01分51秒 | 社会・文化・政治・経済
 最後までわかり合えなかった父子
日本経済新聞電子版 2016年1月13日 配信

 家族の穏やかな幸せか、企業の成長か――。同族企業にかかわるファミリーは一族と会社をめぐって“究極の選択”を迫られることがある。「獺祭(だっさい)」で知られる酒造会社、旭酒造(山口県岩国市)社長の桜井博志氏は経営をめぐって父と対立。勘当状態は父が亡くなるまで続いた。それでも引き継いだのは、家業への深い愛着だった。

 「父と対立しなかったら、父の言う通りにしていたら、会社の今はなかった。父にはもうしわけなかったが、企業の経営者としては完全にプラスだった」。桜井氏は父とのわだかまりの日々をこう振り返る。
 父の代には社員5人。山奥にあるローカルな酒蔵にすぎず、しかも地元で4位としんがりだった。桜井氏はおいしさにこだわる酒を造ろうと新たな銘柄として獺祭を立ち上げ、全国販売に進出。社員は36倍の約180人、2015年9月期の売上高は65億円となった。海外での販売にも力を注ぎ、16年9月期は売上高100億円に達する見込みだ。


(獺祭で知られる旭酒造社長の桜井氏は同族経営の厳しさを身をもって体験した)

 ここまでの歩みは平たんでなかった。同族経営の厳しさや先代を否定して進む困難さを通り抜けた。
■父からクビを言い渡され、会社を去る
 子どものころ、桜井氏にとって家業の酒蔵は生活と一体だった。
 朝になると、職人が酒米の蒸し具合の試しにつくる「ひねりもち」をくれた。それをストーブで焼いて食べた。家庭の事情で小学六年生のとき広島県の親戚に預けられた。それでも長男として、「将来、父の酒蔵を継ぐ」ことは自分も周囲も当たり前ととらえた。だから大学卒業後、迷わず修業先に兵庫県の大手酒造会社を選んだ。
 3年半ほどしたころ、父の病気を契機に家業に戻った。日本酒の市場はこのころ早くも今に至る長期的な低迷に突入していた。父は先行きの見通しが暗いことに気づいてはいた。それでも、「酒蔵の仕事とは前かけをしめて、酒販店と密接に付き合うことだ」という従来の手法にこだわった。このため、桜井氏は父の命でトラックに乗ってひたすら酒販店を回り、清酒を売り歩く毎日だった。
 社外での経験から危機感を持った桜井氏は次第に父と対立するようになった。戻ってから2年ほどすぎたある日、父子に大きな亀裂が生じる。きっかけはささいなことで、取引先の手伝いに社員を出すかどうかで考えが分かれた。やがて激しい口論となり、最後には父は「もう、来なくていい」とクビを言い渡した。
 これを契機に桜井氏は酒蔵を去った。採石場を経営する親戚の縁から、石材卸会社を設立し、独力で事業をスタートした。経営は順調で、年商はほどなく2億円になった。桜井氏は「日本酒はなぜあれほど売れなかったのか。やはり何かおかしかったからだ」と確信が深まった。

 事業で生じたわだかまりは感情的な対立に発展した。親子の住まいは近所だったが、たもとを分かった日を境に、つき合いが一切なくなった。親戚が集まるお盆や正月も行き来しなかった。同族経営ならではの公私にわたる対立が父子の間に深い溝を生んだ。
 数年後。後継者を失った父は、かつて桜井氏を預けた広島の親戚を通して、関係の修復を図ってきた。

(味わいへのこだわりによって、獺祭は全国で知られるブランドに成長)

■それでも、断った理由
 せっかくの機会にもかかわらず、父は「戻れ」と繰り返すばかりだった。歩み寄る姿勢はみじんもない。このため戻ったら、元のもくあみとなることは明白だった。このため、桜井氏は復帰の要請を断った。
 父はあきらめなかった。最初の復帰要請から数年後、今度は人を介すことなく、直接「帰ってこい」と桜井氏に声をかけてきた。父の肉声に、桜井氏もこのときはさすがに気持ちが動いた。そこで石材卸を経営しながら酒蔵を手伝う形で家業に再び入った。しかし、戻ってみれば、父は経営方針や営業方法を変えなかった。父にとって桜井氏はあくまで「都合のいいセールスマン」にすぎなかった。失望した桜井氏はわずか2カ月で再び酒蔵を離れた。
 父にとって、酒蔵の跡継ぎが決まらないことは心残りだったに違いない。さらに数年後、重い病で死期が近づいたとき、父は改めて直接、「お前に任せる」と復帰を求めた。このときになっても、父は経営に対する考えを変えず、最後まで自分の支配権を離すつもりもなかった。桜井氏は父の余命がいくばくもないことを知ってはいたが、「自信がない。だから無理だ」と受け入れなかった。
 半年後、父は任せられる後継者を決められないまま、亡くなった。公私にわたる対立は最後まで解きほぐされず、親子の親密な関係に戻らなかった。家族と会社が重なり合う同族経営には、ときとしてこうした厳しさがつきまとう。
 申し出を断り続けた桜井氏に、事業が引き継がれることが決まったのは、父のお通夜だった。
 その夜、式場に近い清酒の瓶詰め場から「手元にある酒を熱殺菌しなければダメになるが、どうしたらいいのか」と悲痛な問い合わせが入った。しかし、トップを失ったばかりで、皆うろうろするばかり。何も決められない。桜井氏はこのとき「父が酒をダメにしていいと言うとは考えられない」と思った。そこですぐに「瓶詰めしてくれ」と指示。この一言が事実上の社長就任の宣言となった。
 父の生前戻らなかったのに、なぜこのときに復帰したのか。「酒蔵は家業。プライドも何も全部いっしょにくっついてくる。だからやはり酒蔵がやりたいと思った」と桜井氏は振り返る。家業はそれだけ記憶や生活の深い部分でつながっていた。迷いはなかった。
 感慨に浸っている余裕はなかった。清酒市場の縮小は進み、地方の中小の酒蔵だった旭酒造に重くのしかかっていた。売り上げは急減が続き、父は企業規模を小さくしていたものの、限界に近づいていた。桜井氏は「父の代のやり方ではせいぜい4、5年ほどしかもたない。何とかしなければならない」と危機感を持った。
 社内には他の親戚がいたこともあり、戻った桜井氏に冷ややかな空気だった。「ひとまずは新しい社長にやらせてみよう」となったが、社員の士気は低かった。営業担当者に「どうしたら売れるか」と尋ねても、売れない理由だけが返ってきた。売れる方法は一つも出てこなかった。「彼らは昨日と同じであれば幸せなのかもしれない。会社は経営者である自分が変えるしかない」と悟った。それでも、何をしたらいいかわからない。「このままでは破滅」との危機感や恐怖感だけが募り、いつしかうつ状態になり、自殺も考えた。

(山口県岩国市にある旭酒造の本社蔵は2015年に完成した)

■家業だからつらいけれど、続けられた
 その後、「自分だけが意思決定できる」と気づいたことでひとまず視界は開けてきた。それでも気持ちだけで難局を突破できるほど甘くない。紙パック酒や値引き販売などに挑戦したが、失敗が続いた。
 石材卸も続けていたため、生活費は捻出できたが、借金の山が積み重なった。父の代なら静かに廃業できたが、このままでは自己破産するしかない。旧知の税務署の職員は「あがけばあがくほど沈む泥沼のようだ」とあきれた。
 耐えられたのは、やはり家業への愛着が大きかったという。「酒蔵の息子はやはり酒蔵が一番。つらいけれど、面白かったから続けられた。石材だけだったら、楽しい人生ではなかっただろう」と桜井氏は話す。
 成長に転じるきっかけは、うまさにこだわり、販路を全国に広げたこと。地元でじり貧となるなか、東京の地酒専門店での扱いを契機に全国に進出。新しい銘柄として獺祭を立ち上げ、口コミで評価を高めた。
 流れは一気に変わったかに見えた。しかし、今度は売り上げを安定させようと始めた地ビール製造、レストラン経営でつまずいた。大学生の息子に学費を振り込めず、保険金目当ての自殺が再び頭をよぎった。
 会社の変調を前に、酒造りを統括する杜氏(とうじ)は酒蔵を去った。ピンチを前に桜井氏は酒造業界の伝統を破ることを決断。徹底した数値管理に基づく、社員の手による酒造りへの転換に踏み切った。これが全国でも珍しい通年での醸造につながり、次の成長を導いた。
 現在は銘柄を獺祭一本に絞り、事業を磨く。「機械でなく人の手にこだわる。高い品質と同時に雇用も生まれる。地方の事業のこれからのあり方につながるのではないか。父の言うことを聞いていたら、今の形になってないし、会社は残らなかった」と桜井氏は話す。失敗を繰り返しながら、独自の事業モデルにたどりついた。
 取引の拡大する海外では、同族経営であることが信頼の証しになるという。「サラリーマン経営者だと何かあったら逃げるかもしれない。しかし、ファミリーは逃げないことを皆知っている。ブランドを磨くにはやはりファミリービジネスだと思う」と桜井氏は語る。
 社内では現在、息子が副社長を務め、将来の世代交代に向けた布石を打つ。かつての自分がそうだったようにいつか否定されるかもしれない、と思う。「それでも目の前で否定されたら腹が立つはず。理屈と感情とは違う」。同族経営の厳しさと強さを知る桜井氏は静かに笑う。(電子編集部次長 中沢康彦)

恋の横恋慕

2016年01月14日 13時57分22秒 | 創作欄
「島田さんが、関口さんに惚れ込んでいたこと、知ってましたか?」と彼女に聞いてみた。
「あら、そうだったの。早く言ってくれたら良かったのに・・・」
同僚の島田仁史は、当時40歳独身であった。
惚れっぽい質で、以前は新入社員の佐々木敏子に惚れ込んでいた。
直接本人を誘うことが出来ず、私を頼りにしていた。
「敏子さんと3人で食事に行きましょうか」
「敏子さんとお酒を飲みに行きましょうか」などと誘うのである。
偶然3人は常磐線を利用していたので上野駅の近くで食事をし、酒を飲む。
その敏子さんがセクハラ被害で退社した。
相手は社長の息子である。
島田は落胆していたが、直ぐに元気を取り戻す。
パートの仕事で関口典子さんがやってきたのだ。
社長から面接を任された島田は、自分の好みから関口さんを採用した。
はじめは自宅でもできるパソコンの仕事であった。
そこで島田は関口さんの王子の自宅まで行くことになった。
「彼女は美人ですが、2人の息子もハンサムなんです」と報告する。
「息子は母親に似るというからね」と私は肯いた。
だが、私も関口さん惚れ込んでしまったのだ。
思えば、島田さんの気持ちを知っていただけに悪いことをしてしまった。
いわゆる恋の横恋慕であった。
「私なんかに惚れたの? 山源さん腐っちゃくわよ」と釘を刺されたのだ。
「実を言うと、私は島田さんが好みなの」
私はそのことを島田に隠したのだった。

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2016年01月14日 13時31分16秒 | 日記・断片
★「認知症にはなりたくない」と家人と話している。
25年以上前であったが職場のパートの同僚が「義母が警察に保護されている」と慌てて東京北区の王子警察へ向かった。
「とても、確りした人だったのよ」と関口典子さんは言っていた。
彼女は元気なころの義母と徘徊を繰り返す義母との落差に戸惑っている様子であった。
当方は時々、日本酒好きな関口さんを王子の居酒屋「たぬき」へ誘った。
午後5時から約40分。
「息抜きも必要よね」彼女はコップの酒を3杯。
ほとんど酔わない彼女は水を1杯飲んで先に帰宅。
「これから夕食の仕事」とニッコリ。
希に見る美貌の人であった。
義母の介護に奮闘しているのに、夫の妹は「食事まだなの?早くしてよ」と苛立つ。
酒好きの夫の妹は酒の肴にも煩く口だしをする。
結局、彼女は気持ちの上で限界に達し、プッツンと糸が切れたように突然、家は出た。
決断をして夫と二人の息子を置いて独り住まいを選択したのだ。
パッタリと赤羽駅で出会った。
「慈恵医大病院で看護師の補助として働いているの。こんどはちゃんとするわ」と微笑んだ。
「ちゃんとするわ」はどのような意味であったのか?
当方は一人「たぬき」で飲みながら関口さんの健闘を祈る気持ちになっていた。

信用保証制度の適用は多くのNPOの長年にわたる念願

2016年01月14日 12時52分07秒 | 社会・文化・政治・経済
NPO法人(特定非営利活動法人)も中小企業の資金繰りを支える信用保証制度の対象になっている。
社会貢献活動に取り組むNPO法人数が全国で5万を超える中、信用保証の利用が各地で広がっている。
NPO法人の活動は、子育て支援や福祉・介護、観光振興、被災地支援など多岐にわたる。
行政や民間と協働する法人もあり、社会的使命や役割は増す一方だ。
最近では、現役を引退した高齢者や、障害者、子育てをしながら働く女性の場としてもNPO法人が注目されている。
こうしたNPO法人の活動を支えているのは、寄付や行政からの補助金だ。
しかし、寄付は思うように集まらない。
NPOの資金調達は常に不安定な状況にある。
NPOに対する理解が進んでおらず民間金融機関からの融資も受けづらいのが実情だ。
そこで「信用保証制度の適用は多くのNPOの長年にわたる念願だった。NPOの活躍の場は広がっており、必要となる資金も増えている。法改正でNPOの活動を政治が後押ししてくれたことに感謝している」
シーズ・市民活動を支援する制度をつくる会・関口宏聡代表理事

生活が充実するほど仕事も充実

2016年01月14日 12時24分09秒 | 社会・文化・政治・経済
★働く人を軽視するブラック企業が問題となっている。
企業の人間化が期待される。
★長時間労働の是正などワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を推進する必要がある。
★多様で柔軟な働きが実現できなくては、社員の勤労意欲を高い水準に維持することができなくなっている。
ベースの生活が充実するほど仕事も充実するという相乗効果に、ワーク・ライフ・バランスの狙いがある。
★「社員誰もが男性も女性も、子育てしている人も、介護していち人も、この会社で働いて良かったと思える職場をつくること」東レ経営研究所主任研究員・渥美由喜さん

生命尊厳の哲学

2016年01月14日 05時20分05秒 | 社会・文化・政治・経済
★「不確実性の時代」
現代社会から確実な指導理念が喪失してしまった。
現代は戦争、核兵器の脅威、公害、地球温暖化、資源問題、人口問題(少子高齢化)など人類の生存をも危うくする重要な問題が山積している。
しかし、人々は、それらの課題に取り組むうえでの指導理念、哲学を見出せずにいる。
★解決策はあるのか?
根本的な指導理念こそ、生命尊厳の哲学である。
公害問題が放置されているのは、生命を軽視しているからに他ならない。
★かつては、アダム・スミスやカール・マルクスの思想が社会をリードしてきた。
だが、それらが時代の経過とともに不確実なものとなった。
時代・社会の現実に合わなくなり軌道修正を余儀なくされたのだ。
★経済力だけで、その国や社会を評価することはできない。
★企業の経営者には人間力が大事だ。
知識や経験はいくらでも教えることができるが、人格だけはどうにも教えることができない。

プロフェショナル人材とは?

2016年01月14日 00時07分20秒 | 社会・文化・政治・経済
“社長の右腕”として中小企業経営に携わったり、新規事業を立ち上げてリーダーを務めたり、企業の成長戦略を具体化していく経験とノウハウを持った人材。
景気が回復基調にあるが、それは大手企業。
新製品開発や販路拡大など「攻めの経営」に転じたくも、中小企業には、その戦略を担う人材が不足していることが悩みに種。
大企業で働く優秀な人材の中には、地方で働くことに関心を持つ人も増えているそうだ。
首都圏大企業から地方への転職を促すために、国が整備に乗り出したのがプロフェショナル人材戦略拠点。
国が2014年度補正予算に約15億円計上し、内閣府の委託を受け都道府県が戦略拠点を開設。
設置数は1月8日現在、36道府県に上る。