ストーリー
更生施設営む元暴走族総長(その2止)
毎日新聞2018年9月30日 東京朝刊
◆200人の若者に支援の手
後悔と孤独の末に
「田川ふれ愛義塾」がある福岡県田川市は、炭鉱で栄えた筑豊地区の中心都市の一つとして全国から労働者が集まっていた。しかし、塾を運営するNPO法人「TFG」理事長の工藤良(りょう)さん(41)が同市で生まれた1977年には既に市内の炭鉱は閉山しており、かつてのにぎわいはなくなっていた。
「他に遊びがないので暴走族に入り、何度も警察の世話になりました。子どもが生まれて初めて真面目になろ…
田川さんの妻優希さん
「少女の更生は少年の何倍も苦労する」と言う。
性的虐待で心に傷を抱えたり、女性を「利用」しようとする男性の存在が更生妨げたりすることが珍しくないからだ」
田川ふれ愛義塾
田川ふれ愛義塾は、「特定非営利活動法人TFG」が設置経営する更生保護施設であり、全国でも数少ない少年専用施設です。
NPO法人が営む施設としては全国で初めて法務大臣の認可を受けました(2009年)。
保護観察中の少年を更生保護の対象としており、全て保護観察所からの委託によって受け入れます。
特定非営利活動法人TFG
理事長である、工藤良氏が暴走族「極連會(ごくれんかい)」を解散した後に結成したボランティア団体「GOKURENKAI」がその起源となります。
各関係機関の連携の下、家庭や学校で居場所を失い、非行に走った遊び・非行型不登校児童生徒などの『立ち直り支援・保護者への相談事業・フリースクール事業』などを行っています。
MESSAGE
BLUECROSS運動実行委員会
工藤 良 会長
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非行に走る青少年を更生・保護する活動はあまり浸透していないというのが現状です。
この「ブルークロスムーブメント」が犯罪を犯してしまう・再犯傾向がある青少年を排除ではなく、どう受け入れ正しい道へと導けるかを考えるひとつの“きっかけ“になればと思います。
みんなの安心・安全な暮らしのためにも、地域の皆様のご理解とご協力をお願い致します。