4/3(日) 15:37配信 AFP=時事
スペイン・バルセロナの靴店の壁にイタリア人ストリートアーティストのTvBoyが描いた、投獄されるロシアのウラジーミル・プーチン大統領の絵(2022年3月31日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】国連(UN)の国際戦犯法廷で主任検察官を務めたカルラ・デルポンテ(Carla Del Ponte)氏(75)は2日、ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、国際刑事裁判所(ICC)は早急にウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の逮捕状を出すべきだとの考えを示した。スイス紙ルタン(Le Temps)にインタビュー記事が掲載された。
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スイス人のデルポンテ氏は、旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(ICTY)とルワンダ国際戦犯法廷(ICTR)の主任検察官を歴任。シリア内戦での人権侵害をめぐる国連調査委員会にも参加するなど、戦争犯罪の調査に詳しい。
同氏は「プーチン(大統領)は戦争犯罪人だ」と指摘。2月24日の侵攻開始以来、ロシア軍がウクライナで行った戦争犯罪の責任を取らせるためには、プーチン氏とロシア政府高官を対象とする国際逮捕状が必要だと述べた。
デルポンテ氏は逮捕状の発行について「戦争犯罪の加害者を逮捕し、ICCに提訴することができる唯一の手段」であり、「捜査手続きが着手された」ことを示すものだと強調。逮捕状が出ても、プーチン氏がロシア国内にとどまる限り身柄は拘束され得ないが、「出国はできなくなる」とし、「多くの国が反プーチン(大統領)であることを示す強いメッセージになる」と語った。
ICCのカリム・カーン(Karim Khan)主任検察官は先月3日、ウクライナでの戦争犯罪の疑いについて、40か国以上の賛成を得て捜査を開始したと発表した。【翻訳編集】 AFPBB News