球界大御所が“セ一人負け”の虎に激辛緊急提言!「まだ間に合う。阪神は今すぐ監督交代せよ」

2022年04月21日 15時14分50秒 | 野球

4/12(火) 6:30配信 Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE

1勝12敗1分けでセ・リーグの借金を全部背負う阪神・矢野監督の苦悩が続いている

阪神が泥沼から抜け出すことができない。開幕から9連敗を喫し、5日の横浜DeNA戦でやっと今季初勝利したが、巻き返しの契機とはならず、その後も引き分けを挟み連敗。1勝12敗1分けで早くも借金は11に膨らみ、セ・リーグの借金を阪神1チームだけで背負う状況となっている。打開策はあるのか。巨人OBでヤクルト、西武監督時代に日本一となっている“球界大御所“の広岡達朗氏は「状況を打開するには今すぐ監督を途中交代するしかない。まだ間に合う」と矢野監督の「途中休養」を緊急提言した。

「戦力的には去年優勝していないことがおかしい」
 虎の“夜明け”が見えてこない。「1弱5強」。首位の広島に巨人が0.5ゲーム差で肉薄、ヤクルト、中日、横浜DeNAが揃って勝率5割をキープしており、まだ1勝しかできていない阪神がセの借金をすべて背負い“一人負けの状況”となっている。
 巻き返しへの打開策はあるのか?
 広岡氏は過激な緊急提言を行った。
「キャンプインの前日に今年で辞めるなんていう監督が率いるチームが勝てるわけがない。即刻、監督交代をすべし。ここまでの他チームの戦いを見ているが、広島にしろ巨人にしろ抜きんでた戦力が整っているのか?といえばそうではない。それに比べて阪神は投手力を中心に戦力はあるんだから、監督さえ代えれば勝てますよ。今からでも間に合う」
 矢野監督の途中休養、監督交代を主張した。
広岡氏が声を上げた理由は、指揮官としての求心力が失われている状況を問題視したものだ。
「矢野の統率力がなくなり、チームをまとめることができていない。監督、コーチに統率力や指導力がなければ、選手は自分のことしか考えなくなる。つまりチームが一丸となっていないのだ。そもそもどんと構えていなければならない監督が、これまでもヘラヘラと笑いガッツポーズしていることが気にいらなかったが、今は、それすらしない。私は新聞報道でしか知らないが、試合後のコメントにも覇気を感じないのだ」
 報道する側がコメントを切り取って一部分が見出しとなり、決して、それが矢野監督の本意ではないのは理解できるが、セのワースト記録を更新した9連敗後には「何か大きく変えられることって、ちょっとオレも浮かばない」と発言し、10日の広島戦で完封負けした試合後には「 声を出すとか応援するとかアドバイスを送るとか…」と、昨今では少年野球の監督でも言わないようなコメントを発してファンを失望させた。広岡氏は、それらの言動を見て「もう限界」と言う。
「去年阪神が優勝していないことがおかしいのだ。優勝したヤクルトや巨人と比べて阪神に戦力はあった。
 今季はスアレスが抜け、開幕投手に決まっていた青柳が新型コロナで離脱するなどのアクシデントはあったが、キャンプからしっかりと準備していれば、そんなもの乗り越えることはできた。実際、ベンチが機能していれば、7点差を逆転されたヤクルトとの開幕戦(3月25日)も、5回まで0-0の展開だったヤクルトとの第2戦も勝てたのだ。
連勝スタートしていれば、こんなことになっていない」

阪神が苦しんでいる最大の原因が得点力不足である。

チーム得点「38」はリーグワーストでチーム打率.230はリーグ5位。すでに完封負けが3試合あり、先発が崩れると反発力がない。3番のマルテが7試合で離脱。

4番の佐藤は打率.281、2本塁打、7打点だが、得点圏打率が.231とチャンスで打てない。オープン戦では打撃10傑の3位に入る打率.327の数字を残して三振も減り、新4番としての期待が高まった。

だが、いざ本番に入ると、昨年終盤に59打席ノーヒットと苦しんだときと同じ配球パターンで攻められ、特にストレートに差し込まれる。10日の広島戦では1点を追う9回一死三塁の同点機に打順が回ってきたが、追い込まれ、広島の栗林が投じたワンバウンドになるフォークを振って三振に終わった。
 5番の大山も同じく打率.294、2本塁打、7打点だが、得点圏打率が.214と低い。また6番に起用されている糸原も打率.212の不振で下位打線にもつながりがなく、近本-中野の1、2番が機能していないのも痛い。
 広岡氏は、「ベテランの糸井が張り切っているのは好材料だが、佐藤、大山、近本らの中心選手が力を出し切れていない。佐藤がオープン戦で見せた進化は、彼の可能性だし、逸材であることは間違いない。彼らの力を引き出せていないのは、コーチの責任であるし、守備のミスが目立つのはキャンプで練習させていなかったということだ」と問題点を追及した。
 だが、投手陣に関しては「悲観的になる必要はない」という。
「青柳が戻ってくれば、また違ってくるだろう。スアレスの穴をどう埋めるかに困っているようだが、抑えは経験のある岩崎で固定すべきだろう。その前を勢いのある若手でつなげばいい。長いシーズンを見据えて、ジワジワと差が出てくるのは、やはり投手陣の層と質なのだ。阪神は、そこに戦力が揃っているので、監督さえ代えれば勝てる」
 広岡氏が監督途中交代を緊急提言する理由は、阪神の戦力を評価しているからに他ならない。しかし、現状はスアレスの代役として守護神に指名されていたケラーが2試合続けて救援に失敗して2軍落ち。

現在は、岩崎、湯浅の2人が新勝利方程式。ただドローに持ち込んだ8日の広島戦では、岩崎―湯浅の起用だったが、10日の広島戦では湯浅―岩崎の順で使うなど、ベンチの意図が、まだハッキリとは見えてこない。

広岡氏は、最悪の状況を招いた原因は矢野監督一人の責任ではないという。 
「不思議なのはフロントが今年で辞めると宣言した監督に全権を委ねていることだ。そもそも、辞めることを表に出すことはストップしなければならないし、フロントの責任も重い。阪神、巨人に共通して言えるのは、若い選手を育てきれていないこと。両チーム共に現場任せのフロントにも原因がある」
 また広岡氏は、矢野監督を途中休養させた場合には、「代行監督を置くのではなく、すぐに来年以降も監督を任せる人に指揮を執らせるべきだ」という。
「阪神へのチーム愛のあるOBでもいいが、私は、落合にやらせるべきだと思う。彼の野球理論をもってすれば阪神は今からでも勝てますよ」
 広岡氏の“イチオシ“は、中日監督時代に8年指揮をとりリーグ優勝4度、日本一1度の成績を残した落合博満氏だ。

Youtubeチャンネルを立ち上げ、その独自見解と野球理論が評判となっている。阪神内部にいる人物以外にシーズン途中から指揮を任せることは事実上不可能。

ロッテのGMまで務めた広岡氏は、もちろん、そういう野球界の事情は重々承知しているが、フロントは、それくらいの意気込みを持って巻き返しをはかるべきと言うのである。
 関西のスポーツ紙によると藤原オーナーは4日に矢野監督の「途中解任はない」ことを明言している。この時点で「途中解任も考えている」などと言うオーナーはいないだろう。

だが、矢野監督の今シーズンの続投意思を確認すべき段階には来ている。
 実際、2000年以降で、監督の途中交代は12例あり、優勝したケースはないが、成功例は4度ある。

2010年のヤクルトは高田繁氏から小川淳司氏に交代して借金19を返済し最下位から4位に、2008年のオリックスもコリンズ氏から大石大二郎氏に交代して5位から2位に浮上させた。

2003年の中日は、山田久志氏の後を受けた佐々木恭介氏が貯金7で5位から2位へ、そして2020年のオリックスは、8月に西村徳文氏から中嶋聡氏に交代し、残り試合は29勝35敗3分けで結果を出せずに最下位に終わったが、昨年の優勝につなげた。 
 今日12日からバンテリンドームでの中日3連戦。昨季は14勝9敗2分けと“カモ”にした相手だが、“策士“の立浪監督の采配は要注意。しかも、エースの大野が先陣を切り、柳も今回の阪神戦に先発予定だという。そして15日からの甲子園での巨人3連戦と続くが、TG初戦には、広岡氏も注目している青柳が今季初先発の予定が組まれている。(文責・駒沢悟/スポーツライター)





球界大御所が“セ一人負け”の虎に激辛緊急提言!「まだ間に合う。阪神は今すぐ監督交代せよ」

2022年04月21日 15時14分50秒 | 野球

4/12(火) 6:30配信 Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE

1勝12敗1分けでセ・リーグの借金を全部背負う阪神・矢野監督の苦悩が続いている

阪神が泥沼から抜け出すことができない。開幕から9連敗を喫し、5日の横浜DeNA戦でやっと今季初勝利したが、巻き返しの契機とはならず、その後も引き分けを挟み連敗。1勝12敗1分けで早くも借金は11に膨らみ、セ・リーグの借金を阪神1チームだけで背負う状況となっている。打開策はあるのか。巨人OBでヤクルト、西武監督時代に日本一となっている“球界大御所“の広岡達朗氏は「状況を打開するには今すぐ監督を途中交代するしかない。まだ間に合う」と矢野監督の「途中休養」を緊急提言した。

「戦力的には去年優勝していないことがおかしい」
 虎の“夜明け”が見えてこない。「1弱5強」。首位の広島に巨人が0.5ゲーム差で肉薄、ヤクルト、中日、横浜DeNAが揃って勝率5割をキープしており、まだ1勝しかできていない阪神がセの借金をすべて背負い“一人負けの状況”となっている。
 巻き返しへの打開策はあるのか?
 広岡氏は過激な緊急提言を行った。
「キャンプインの前日に今年で辞めるなんていう監督が率いるチームが勝てるわけがない。即刻、監督交代をすべし。ここまでの他チームの戦いを見ているが、広島にしろ巨人にしろ抜きんでた戦力が整っているのか?といえばそうではない。それに比べて阪神は投手力を中心に戦力はあるんだから、監督さえ代えれば勝てますよ。今からでも間に合う」
 矢野監督の途中休養、監督交代を主張した。
広岡氏が声を上げた理由は、指揮官としての求心力が失われている状況を問題視したものだ。
「矢野の統率力がなくなり、チームをまとめることができていない。監督、コーチに統率力や指導力がなければ、選手は自分のことしか考えなくなる。つまりチームが一丸となっていないのだ。そもそもどんと構えていなければならない監督が、これまでもヘラヘラと笑いガッツポーズしていることが気にいらなかったが、今は、それすらしない。私は新聞報道でしか知らないが、試合後のコメントにも覇気を感じないのだ」
 報道する側がコメントを切り取って一部分が見出しとなり、決して、それが矢野監督の本意ではないのは理解できるが、セのワースト記録を更新した9連敗後には「何か大きく変えられることって、ちょっとオレも浮かばない」と発言し、10日の広島戦で完封負けした試合後には「 声を出すとか応援するとかアドバイスを送るとか…」と、昨今では少年野球の監督でも言わないようなコメントを発してファンを失望させた。広岡氏は、それらの言動を見て「もう限界」と言う。
「去年阪神が優勝していないことがおかしいのだ。優勝したヤクルトや巨人と比べて阪神に戦力はあった。
 今季はスアレスが抜け、開幕投手に決まっていた青柳が新型コロナで離脱するなどのアクシデントはあったが、キャンプからしっかりと準備していれば、そんなもの乗り越えることはできた。実際、ベンチが機能していれば、7点差を逆転されたヤクルトとの開幕戦(3月25日)も、5回まで0-0の展開だったヤクルトとの第2戦も勝てたのだ。
連勝スタートしていれば、こんなことになっていない」

阪神が苦しんでいる最大の原因が得点力不足である。

チーム得点「38」はリーグワーストでチーム打率.230はリーグ5位。すでに完封負けが3試合あり、先発が崩れると反発力がない。3番のマルテが7試合で離脱。

4番の佐藤は打率.281、2本塁打、7打点だが、得点圏打率が.231とチャンスで打てない。オープン戦では打撃10傑の3位に入る打率.327の数字を残して三振も減り、新4番としての期待が高まった。

だが、いざ本番に入ると、昨年終盤に59打席ノーヒットと苦しんだときと同じ配球パターンで攻められ、特にストレートに差し込まれる。10日の広島戦では1点を追う9回一死三塁の同点機に打順が回ってきたが、追い込まれ、広島の栗林が投じたワンバウンドになるフォークを振って三振に終わった。
 5番の大山も同じく打率.294、2本塁打、7打点だが、得点圏打率が.214と低い。また6番に起用されている糸原も打率.212の不振で下位打線にもつながりがなく、近本-中野の1、2番が機能していないのも痛い。
 広岡氏は、「ベテランの糸井が張り切っているのは好材料だが、佐藤、大山、近本らの中心選手が力を出し切れていない。佐藤がオープン戦で見せた進化は、彼の可能性だし、逸材であることは間違いない。彼らの力を引き出せていないのは、コーチの責任であるし、守備のミスが目立つのはキャンプで練習させていなかったということだ」と問題点を追及した。
 だが、投手陣に関しては「悲観的になる必要はない」という。
「青柳が戻ってくれば、また違ってくるだろう。スアレスの穴をどう埋めるかに困っているようだが、抑えは経験のある岩崎で固定すべきだろう。その前を勢いのある若手でつなげばいい。長いシーズンを見据えて、ジワジワと差が出てくるのは、やはり投手陣の層と質なのだ。阪神は、そこに戦力が揃っているので、監督さえ代えれば勝てる」
 広岡氏が監督途中交代を緊急提言する理由は、阪神の戦力を評価しているからに他ならない。しかし、現状はスアレスの代役として守護神に指名されていたケラーが2試合続けて救援に失敗して2軍落ち。

現在は、岩崎、湯浅の2人が新勝利方程式。ただドローに持ち込んだ8日の広島戦では、岩崎―湯浅の起用だったが、10日の広島戦では湯浅―岩崎の順で使うなど、ベンチの意図が、まだハッキリとは見えてこない。

広岡氏は、最悪の状況を招いた原因は矢野監督一人の責任ではないという。 
「不思議なのはフロントが今年で辞めると宣言した監督に全権を委ねていることだ。そもそも、辞めることを表に出すことはストップしなければならないし、フロントの責任も重い。阪神、巨人に共通して言えるのは、若い選手を育てきれていないこと。両チーム共に現場任せのフロントにも原因がある」
 また広岡氏は、矢野監督を途中休養させた場合には、「代行監督を置くのではなく、すぐに来年以降も監督を任せる人に指揮を執らせるべきだ」という。
「阪神へのチーム愛のあるOBでもいいが、私は、落合にやらせるべきだと思う。彼の野球理論をもってすれば阪神は今からでも勝てますよ」
 広岡氏の“イチオシ“は、中日監督時代に8年指揮をとりリーグ優勝4度、日本一1度の成績を残した落合博満氏だ。

Youtubeチャンネルを立ち上げ、その独自見解と野球理論が評判となっている。阪神内部にいる人物以外にシーズン途中から指揮を任せることは事実上不可能。

ロッテのGMまで務めた広岡氏は、もちろん、そういう野球界の事情は重々承知しているが、フロントは、それくらいの意気込みを持って巻き返しをはかるべきと言うのである。
 関西のスポーツ紙によると藤原オーナーは4日に矢野監督の「途中解任はない」ことを明言している。この時点で「途中解任も考えている」などと言うオーナーはいないだろう。

だが、矢野監督の今シーズンの続投意思を確認すべき段階には来ている。
 実際、2000年以降で、監督の途中交代は12例あり、優勝したケースはないが、成功例は4度ある。

2010年のヤクルトは高田繁氏から小川淳司氏に交代して借金19を返済し最下位から4位に、2008年のオリックスもコリンズ氏から大石大二郎氏に交代して5位から2位に浮上させた。

2003年の中日は、山田久志氏の後を受けた佐々木恭介氏が貯金7で5位から2位へ、そして2020年のオリックスは、8月に西村徳文氏から中嶋聡氏に交代し、残り試合は29勝35敗3分けで結果を出せずに最下位に終わったが、昨年の優勝につなげた。 
 今日12日からバンテリンドームでの中日3連戦。昨季は14勝9敗2分けと“カモ”にした相手だが、“策士“の立浪監督の采配は要注意。しかも、エースの大野が先陣を切り、柳も今回の阪神戦に先発予定だという。そして15日からの甲子園での巨人3連戦と続くが、TG初戦には、広岡氏も注目している青柳が今季初先発の予定が組まれている。(文責・駒沢悟/スポーツライター)





人生に無駄はない。

2022年04月21日 13時33分40秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼どんな状況でも前進の歩みを止めない。
▼苦しんことも楽しいことも、経験する全てに必ず意味がある。
否、その意味を見出し、「意味あるものにする」。
▼曖昧な的に放った矢が当たる訳はない。
▼今なすべきことを、先送りせず前へ進む。
その連続が未来を開く。
一日一日を大切に、価値創造の挑戦を。


利根輪太郎の競輪人間学 思わぬ競りで穴車券に

2022年04月21日 13時01分35秒 | 未来予測研究会の掲示板

「かあちゃんに、1万円もらって来たけど、ゼロになった。これでお帰りだ」と競輪仲間の加賀さんが、肩を落として帰路に。
思わぬ競りで、1-5の本命が、まさかの1-3となる。

FⅠジャパンカップ・中スポ昇龍杯

7レース

並び 1-5-3 2-4 6(単騎)

レース評
完全先行一車となった小原は「もらった!」と思っていそう。
今年の初勝利はここで決める。中部は松崎−舘の並びで総力戦。

2番と5番が競り合う展開になり、離れた3番が後方から追い上げて2着に。
3番手不利を覆す。
単騎の人気薄の6番が3着となる。
固いと思って、1-5-3、1-2-5で勝負して車券を外す。

2番のラインの4番も離され圏外になる。

1番人気
1-5(2.7倍)
1-5-3(5.4倍) 

結果

1-3 2,980円(10番人気)

1-3-6 2万720円(43番人気)




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 1 小原 丈一郎   11.9 SB  
2 3 遠藤 勝行 4車身 11.8    
3 6 小林 圭介 1車身1/2 11.8      
4 4 舘 泰守 1車身 11.9      
× 5 2 松崎 貴久 タイヤ差 12.0      
6 5 紺野 哲也 6車身 12.7  

生命の持つ底力

2022年04月21日 10時00分50秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

心身のストレスに負けない源は、私たちの身体の中にある。
ストレスをネガティブに受け止める人は、心身に悪影響を及ぼす恐れがある。

そもそもストレスに無縁な人はいない。
たとえ安定した暮らしをしていても、明日に自然災害に巻き込まれてしまう可能性だってあるし、人間関係がうまくいかない場合もある。

私たちは、これからを生き抜く上で、どうすれば、障害に遭っても負けず、むしろストレスを前向きに捉えていけるのだろうか。

そもそも、生命はストレスの充満する中で進化してきた。
生物学でいうストレスとは、高熱、放射線、紫外線といった物理的ストレス、活性酸素といった化学的ストレス、そしてウイルスや細菌などの病原体によって引き起こされる生物的ストレスを指す。

今回の新型コロナワクチンが効果をもたらしているのは、私たちの中に、あらゆる事態に対処できる免疫系という機能が元々具わっているからだ。

私たちの身体は37兆個ともいう膨大な細胞で構成されているが、ストレスに立ち向かう力は、その一つ一つの細胞にも備わっている。

私たちの細胞一つ一つには、さまざまなストレス環境に置かれても巧みに生き抜こうとする底力がある。

ストレスをかえって自己の成長に糧にし、希望と喜びに変えていくことができる。

大乗仏教の六波羅蜜

1)「布施」現代的に言えば、他者、特に弱い存在への扶助ともいえる。
2)「持戒」戒律をきちんと守ること。
これは「自律、自己抑制」と言うことができる。
3)「忍辱」「苦難に対する忍耐」と考えられる。
4)「精進」向上へのたゆみない努力。
5)「禅定」心を定めて真理を追究すること。
6)「智慧」誤った思想、見識を取り払って真実を正しく見極める智慧を得ること。
いわば、「事態への賢明な判断と対処」といえるだろう。

特に「自己抑制」「苦難に対する忍耐」「向上へのたゆみない努力」「精神の集中と安定」が、ストレス耐性となるだろう。

それまで眠っていた遺伝子が働くことで、普段では合成されないタンパク質が生成され、細胞をダメージから守り、細胞の傷んだ部分を修復する。
このタンパク質が、「ヒートショックプトティン(HSP)であり、HSPが増えると細胞が熱に強くなる。

HSPは、大腸菌から人間に至るまど、ほとんどの生物が作り出せるものだ。
熱だけでなく、重金属や活性酸素、ウイルス感染など、さまざまなストレスに応じて生成されることが解明された。

また、近年、精神的ストレスを与えることでもHSPが増えることが報告されている。
HSPが生成された分、細胞は強くなり、その後に遭遇するさまざなストレスに打ち勝つことができるようになる。

このHSP発現に、ストレスに立ち向かう力があると思われる。
まず大事なのは「自分自身の状態を見極める目を持つ」ことだ。
「自分自身を高めていく向上心」も不可欠だ。
鍛錬が必要であり、鍛錬を持続させるためにも「心を落ち着かせ、冷静になる時間を持つ」ことが肝要である。

心身の鍛えが、一個一個の細胞レベルで見れば、ストレスに打ち勝つ力を伸ばし、ストレスからのレジリエンス(回復力の強化につながっていくのだ。

  • ヒートショックプロテイン(HSP)とは、「熱ショックたんぱく質」のことです。熱ストレスがからだや肌に加わると増えるたんぱく質です。最近ではHSPを増やす方法が研究されています。
  • ヒートショックプロテイン(HSP)は、抗炎症作用、免疫作用、美肌作用があることから、最近ではとても注目が高まっています。たとえば、健康増進やアンチエイジング医療などへの応用も期待されています。