創作 人生はドラマ 1)

2023年09月27日 11時42分22秒 | 創作欄

人づてに、私のことを密かに恋していた人が居たなんて・・・

私は28歳の時に、見合いで結婚をした。

本当は、「嫌な予感がして」あの時の予感が的中するなて、人生の皮肉よね。

私は、叔母から勧められた見合い結婚を鼻から断るつもりでいたのだけれど、相手の母親がとても乗り気になっていて、結局は押し切られてしまった。

でも、不思議なことに、結婚前にデートをしていたら、恋愛感情に似たようなものが芽生えてきたのね。

相手の優し言葉遣いと控えめな態度に好感が持てた。

「私のこと、心から愛してくれますか?」新宿で映画を観た後、食事をして二人で小田急線に乗っていた時に、見合いの相手にたずねてみた。

相手は黙ったままで、私の手を握りしめた。

そして、混雑する電車内で相手からあらぬことか執拗なまでの愛撫を受けたの。

結局、その夜は私たちの感情が高まってきて、下北沢で下車していわゆるラブホテルへ向かっていた。

相手は、心外にも控えめな男ではなかった。

 

 

 


映画 ロアン・リンユィ 阮玲玉

2023年09月27日 11時42分22秒 | 社会・文化・政治・経済

ロアン・リンユィ 阮玲玉』( - げんれいぎょく、原題:阮玲玉、英題:Centre Stage、またはThe Actress)は、1991年制作の香港映画

日本における2023年の4Kリマスター版公開時には『ロアン・リンユ 阮玲玉』と「イ」を大文字にした邦題となっており、またそれ以前のビデオ・DVDソフトにも同様の邦題となっているものがある。

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解説

中国映画史上第一の黄金時代とされる一九三〇年代の上海映画界のトップ・スターとして活躍した実在の女優、阮玲玉の生涯を描く伝記ドラマ。

劇中実際に彼女と親交のあった当時の映画人たちのインタビューや、この映画自体の創作過程でのスタッフ、キャストのディスカッションが阮玲玉最後の六年間のドラマと共に重層的に描かれていくユニークな構成になっている。

監督は「フルムーンインニューヨーク」の關錦鵬。製作は「ポリス・ストーリー 香港国際警察」の陳自強と「天山回廊 ザ・シルクロード」の監督徐小明。

エグゼクティヴ・プロデューサーは何冠昌と「新ポリス・ストーリー」の成龍。焦雄屏の原案をもとに、脚本を「望郷(1982)」の邱戴安平が執筆。撮影は「北京オペラブルース」(V)の潘恒生。音楽は小蟲が担当。

主演は「ポリス・ストーリー3」の張曼玉。他に「愛人 ラマン」の梁家輝、「風の輝く朝に」の葉童らが共演。

1991年製作/154分/香港
原題:Actress 阮玲玉
配給:東宝東和
劇場公開日:1993年8月28日

概要

1935年に25歳で自殺した、1930年代の大女優・阮玲玉(ロアン・リンユィ)を描いた伝記映画

マギー・チャンが阮玲玉を演じるドラマ部分、実際に阮玲玉が出演した映画の映像、当時の阮玲玉を知る人々へのインタビュー、出演者たちのディスカッションなど、重層的・多角的な視点から構成された映画である。

マギー・チャンが第42回ベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した他、1991年台湾金馬奨、1992年シカゴ国際映画祭、1993年香港電影金像奨でも最優秀主演女優奨を受賞している。

2022年には4Kリマスター版が公開された。

ストーリー

1929年上海。映画『故都春夢』の主役に抜擢された映画女優・阮玲玉(ロアン・リンユィ)は、映画の大ヒットとともにスターの階段を上っていく。

一方、私生活では張達民という資産家の息子と交際していたが、張が道楽者のプレイボーイであることに悩んでいた……。阮玲玉の生涯が、俳優たちが演じる通常のドラマ部分、実際の阮玲玉の出演映画の映像、生前の彼女を知る人たちへのインタビュー映像、監督や俳優たちによる阮玲玉に関するディスカッションでつづられていく。

キャスト

阮玲玉のポートレート
(1935年、自殺直前のものと思われる)

スタッフ

  • 監督:スタンリー・クワン
  • 製作総指揮:レナード・ホー、ジャッキー・チェン
  • 製作:ウィリー・チェン、ツイ・シュウミン
  • 撮影:プーン・ハンセン
  • 脚本:ヤウ・タイ・オンピン、ペギー・チュウ
  • 美術監督:ポク・ヨークモク
  • 編集:チョン・ヤンチョン、キョン・ツンタク
  • 音楽:シュウ・チョン

930年代の上海映画界で活躍した伝説的な女優をマギー・チャンが熱演して数多くの主演女優賞を受賞した伝記映画


日蓮誕生: いま甦る実像と闘争

2023年09月27日 11時42分22秒 | 社会・文化・政治・経済

江間浩人 (著)

日蓮<出生>の謎を解く!
「まさにコロンブスの卵だ」
本郷和人氏(東京大学史料編纂所教授)が驚愕した日蓮研究の最前線が、これだ。

日蓮は貧しい漁民か役人の子とされる。ならば何故、幕府は一介の僧を二度も流罪にしたのか。政権が恐れたのは政治的影響力で、出生に関係する。論考は、門弟との関係を分析し、日蓮の父母に辿り着く。実は教団は将軍家に近かった。日蓮から見た鎌倉史はスリリングだ。信仰の原形も再現する。

<本郷和人氏推薦!>
なぜ、今まで気付けなかった?「日蓮の出自について」には驚愕し、納得した。「日蓮と将軍家」は解釈は分かれようが、私は大好きだ。日蓮を政治から見てみる。面白い! ――帯より――

【目次】

はじめに

Ⅰ 日蓮の出自について
 はじめに  
 序説
 日昭と日朗
 両人御中御書 
 妙一尼
 伊東一族 
 日蓮の居宅 
 日蓮の出自
 母の血筋
 安房の日蓮
 光日尼
 おわりに
 追記

Ⅱ 日蓮と将軍家
 はじめに
 日蓮と将軍家
 「上」の再考
 将軍家と得宗家
 時宗と日蓮
 おわりに
 
Ⅲ 日蓮と政治
はじめに
日蓮教団の政治的立場
 日蓮と門下の階層
 名越家と教団の立場
 二月騒動と日蓮弾圧
 安達泰盛と平頼綱の抗争
日蓮仏法の政治性
 題目と念仏
 寺社利権と弾圧の動機
 密教破折の曼陀羅
 政権の公認と身延入山
 熱原法難と「日蓮一門」の強調
おわりに

Ⅳ 日蓮仏法論
南無妙法蓮華経とは
 内村鑑三が選んだ日蓮
 南無妙法蓮華経って何?
 東国武家に人気がなかった法華経
 称名念仏に沸き返る鎌倉
 唱題で、法華経の再興を目指す
 なぜ、法華経を最上としたのか
 唱題を武器に、念仏へ殴り込む
 題目は、究極の秘法では?
 日蓮を本尊にした曼荼羅
 まず為政者に改宗を迫った
 当初の目的は、念仏の停止 
 二度の流罪が、日蓮を変える 
日蓮を本尊にした曼荼羅
 念仏の次は、密教だ! 
 三大秘法に触れないのは、なぜ?
 日蓮の目標は何だったのか
 密教の祈祷をしてはならない
 天台僧の日蓮が、天台宗を撃つ 
 祈祷がなければ仏教ではない
 日蓮は国師を目指した
 私の祈祷でなければ叶わない 
 大誓「われ日本の柱とならむ」
 一二歳からの夢を追う

あとがき

史料1 「日蓮遷化記」葬送次第
史料2 日蓮遺物配分状
史料3 大仏宣時「虚御教書」
史料4 日蓮赦免状 

日蓮関連略年譜

江間浩人(えま・ひろと) 1970年東京生まれ。仏教系大学卒業後、サラリーマン生活の傍ら日蓮を研究。

先哲会会員。本郷和人東京大学史料編纂所教授に師事。

所収論文の初出は「日蓮と政治」(『法然思想』Vol.4 2016)、『日蓮仏法論』は「ミステリーな日蓮」(論創社HP論創通信)を改訂。

〈なぜ、法華経を最上としたのか〉

そもそも日蓮は、なぜ法華経を絶対視するのでしょう。

仏教経典は、八万法蔵と呼ばれるほど、膨大な量におよびます。中国では、インドから伝わったこれらの経典を分析・比較し、それぞれの経典の目的を明らかにして、すべての経典の序列を体系化しようと試みます。

中国の智顗(538-597天台大師)は、それまでの研究成果を踏まえ、法華経を唯一最上の教えとして仏教全体を体系化しました。その後、この解釈は広く受け入れられ、日本でも最澄(767-822伝教大師)によって引き継がれていきます。

日蓮は、この天台と伝教の正統な継承者を自任しているのですが、ではいったい他の教え・経典と比べて法華経の何が勝れているのでしょう。日蓮は法華経の卓越性を2点、挙げています。

1点は、法華経だけが万人の成仏を説いたこと、もう1点は、法華経だけが、仏は久遠の昔からこの娑婆世界において万人の成仏を説き続けてきたと明かしたこと、です。

少し噛み砕きましょう。法華経以外の経典では、女性や小乗など、成仏できないと決定された人々がいました。法華経は教理上からも、その差別を打ち破り、万人を平等に成仏できるとしました。

本当は、人間のみならず、万物の成仏、万物の平等を説いたのですが、難解になるのでここでは踏み込みません。

さらに法華経を説く仏は、娑婆世界に繰り返し現れ、永遠に万人成仏を説き続ける存在であると明かします。

これによってインドの釈迦も、法華経を説く仏の一人に過ぎないと相対化したのです。

ですので、この説法をした仏を、釈迦と区別して「法華経の教主釈尊」と呼びます。

では、阿弥陀仏はどうでしょう。日蓮は、阿弥陀仏は娑婆世界の仏ではない、と批判します。

娑婆世界の我々を仏にしようとした師匠の教主釈尊を捨てて、異世界の仏を信仰するのは不知恩であり、法華経では地獄に堕ちると説かれていると日蓮は痛烈に批判したのです。

しかも、娑婆世界を離れ、異世界の仏を渇仰するから、浄土教の教主たちは自殺するのだ、と過去の記録をもとに弾劾しました。

日蓮の他宗批判は、法華経との比較、信仰する仏の比較、さらに過去の論文や文献 に基づく論理的なものでした。

江間浩人(2016.6.1)

 

 
この様な視点から日蓮を解釈した書籍は初めてです。
今までは、日蓮→末法の御本仏、法華経の行者という認識しかなかったですが。
信仰者からしたら、異端視される内容でもありつつ、ある意味、現実主義な日蓮ならば充分にありえる内容とも取れました。
一読をお勧めします。

 

 


人間自身の「内なる変革」が重要

2023年09月27日 10時45分16秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼失敗を恐れず、果敢に挑戦する!

この一念が栄光を開く。

負けじ魂を胸に一歩を踏み出すことだ。

▼分断と対立の根本的な要因は、思想や精神の乱れにある。

そうした状況を乗り越えるためには人間自身の「内なる変革」が重要である。

▼生命の内奥に広がる<宇宙的大我>にいざなう翼こそ「文学の力」である。

大我とは、狭い見解や執着から離れた自由自在の悟りの境地。 

▼それぞれの国が誇る文学に学び、感動を分かち合うことが内なる変革と平和を育む「心の対話」に連動する。

▼開かれた対話で、共生の未来へ創造的生命の共鳴を広げていくことだ。

▼想像力を高め、異なる環境や他者に思いをはせる機会を与える文学が重要である。

▼迷った時は出発点に戻ることだ。