利根輪太郎の競輪人間学 競輪 最後はラインの結束

2023年09月10日 08時45分02秒 | 未来予測研究会の掲示板

  GⅢ 立川競輪 鳳凰賞典レース

12レース決勝戦(9月10日)

並び予想 3-8-5-6 2-9 4(単騎)7(単騎)

レース評

5車ラインができるなら真杉が主導権を譲らない。最後は番手の森田と3番手の平原のV争い。鋭い守沢や犬伏の一角崩しに注

 

1番人気 1-8(5・4倍)

2番人気 1-5(7・5倍)

結果 8-5 2,790円(9番人気)  8-5-1 4,050円(7番人気)




選手名 着差 上り 決ま
り手
S

B
勝敗因
1 8 森田 優弥   11.8 B  
2 5 佐々木 悠葵 1/2車輪 11.5 S  
3 1 平原 康多 1/2車身 11.7      
4 7 犬伏 湧也 3/4車身 11.6      
× 5 9 守澤 太志 4車身 11.8      
  6 6 高橋 築 大差 12.7      
7 2 新山 響平 2車身 13.1      
  8 3 眞杉 匠 1/4車輪 13.3      
  4 北井 佑季  

 

戦い終わって

戦い終わって写真

 号砲一番、佐々木悠葵が飛び出し関東勢の前受け。先頭を託された眞杉匠が気迫の先行勝負だ。打鐘からロングスパートで仕掛けた新山響平が迫ってくると、眞杉の番手から森田優弥が合わせて最終2角から番手捲りを敢行。そのまま森田-平原康多-佐々木でワンツースリーかと思われたが、佐々木が猛然と迫り、平原を1車交わしての2着。
 記念初Vとなった森田は「嬉しいのひと言です。関東のみなさんに感謝です。記念初優勝を眞杉との連係で獲れたのが、めちゃめちゃ嬉しい。新山さんも単騎の犬伏さん、北井さんも強いので、前からの作戦でした。本当に赤板からの1周は誰も来れないスピードで、ホームの風がすごかったので後ろを見ながらでしたね。(最終2角で新山が来た場面で)ラインのみなさんの存在が心強かったので、自分を信じて踏み切れたと思う。踏んだところは覚えていないけど、眞杉もカカっていたしギリギリまで引き付けられた。最後の直線は、びっくりするぐらい長く感じた。ホームバンクの大宮よりも長く感じました。競輪はラインだと思うので、関東を引っ張っていきたいと思います」。
 2着となった佐々木は「Sは絶対に取ろうと決めていました。ただ、やっぱり4番手は難しい。反応が4回目というか、前とのズレが大きくなってきてしまうので脚を削られますね。最後は内は高橋築さんの為のコースなので絶対に外を踏もうと思っていました。自分なりに踏み込めたと思います」。
 3着となってしまった平原は「眞杉君が凄いカカリでしたね。最後はホームの向かい風が凄くて、内を締めていたら、そこで一杯になってしまった。結果的に援護にはなりましたけどね。まあ、埼玉で一番可愛い後輩が勝ってくれたのは良かった」。


映画 サマー・オブ・84

2023年09月10日 08時45分02秒 | 社会・文化・政治・経済

9月10日午前4時からCSテレビのザ・シネマで観た。

主演:グラハム・ヴァーチャー
 
出演:ティエラ・スコビー 『レイプ・ザ・ビースト』『ミッドナイト・サン タイヨウのうた』/ジュダ・ルイス 『ザ・ベビーシッター』『クリスマス・クロニクル』/コリー・グルーダー=アンドリュー/カレブ・エメリー 『グースバンプス モンスターと秘密の書』/リッチ・ソマー 『LBJ ケネディの意思を継ぐ男』『プラダを着た悪魔』/ジェイソン・グレイ=スタンフォード 『アース・トゥ・エコー』『ビューティフル・マインド』/ハリソン・ホウデ/ショーナ・ヨハネセン/アレン・ブーフホルツ『S.W.A.T アンダーシージ』
「連続殺人鬼も誰かの隣人だ。信じたくないけど、事実だ。人は絶対に本性を見せたりしないと学んだんだ。愛想よく手を振ってくれる人も隣に住んでる人も、一度家に入れば、何をしてる分からない。この町も同じさ。一見、穏やかな町、でも実際は郊外だからこそイカれたことが起きる。恐怖は身近なところに潜んでる。」
 
 
ある日中、15歳の少年、デイヴィーは自転車で新聞配達をしに町を回っていました。彼は隣人のマッキーにポストを入れようとしていると、新聞の紙面に目をやります。紙面にはフリーポートに住む少年が行方不明を遂げていたことが報じられていました。ほどなくして、隣人で警察官のマッキーが彼の前に現れ、デイヴィーが新聞代を払うよう勧めると、マッキーはデイヴィーに家具の移動を手伝いをするよう頼んだうえ、手伝ってくれたら支払うと約束しました。
 
マッキーの家に入ると、マッキーはその言葉通りに代金を支払いました。デイヴィーは部屋を見回すと、壁一面にマッキーの親戚とみられる写真が貼られてのを発見し、「大家族なんですね。」と話すと、マッキーは「なるべく離れて暮らすのが円満のコツだよ。」と笑顔で応えました。
 
 
マッキーは家具を地下室に運ぶよう彼に頼み入れ、デイヴィーはマッキーと一緒に地下室に移動させました。運搬中、湯沸し器が不気味に物音を立て、デイヴィーは突き指しそうになります。マッキーがデイヴィーに怪我がないか心配するなか、デイヴィーは地下室の奥に鍵のかかった謎の部屋と暗室があることに気づきます。彼が暗室があることを尋ねると、マッキーは家具を暗室へと運びたいと言い出し、デイヴィーとマッキーは暗室に家具を置きました。
 
マッキーは写真を撮ることが趣味だと話し、赤ちゃんの頃のデイヴィーを懐かしみました。彼はデイヴィーに年齢を尋ね、デイヴィーが15歳だと応えると、「最高の年齢だ。冷凍しておきたいよ。」と気違いな発言を言うのでした。

その日の夜、デイヴィーは親友たちと一緒に住宅地で鬼ごっこをしていました。デイヴィーが茂みに隠れてやり過ごそうとしていると、マッキーが家の中で少年と親しげに話す光景を目撃します。その光景に気をとられていると、親友のイーツとウッディがデイヴィーを見つけ、皆が集うツリーハウスに行こうと誘います。

デイヴィーは近隣に住むニッキーという女性としか考えられないと3人に話し、ウッディが「夢精のなかでしか無理だ。」と茶化しますが、イーツはニッキーは町のホームセンターに務めている兄のカイルと仲が良いことと自分の父親がツリーハウスを壊すかもしれないことを明かします。ウッディが落胆して「一生ツリーハウスに住みたいぐらいだ。」と嘆くと、デイヴィーが最近発生している子供の失踪事件の話をし始めますが、3人は彼がオカルト好きなこともあり、今まで彼が陰謀論や宇宙人を信じてきたことを馬鹿にします。
 
就寝前、デイヴィーがミステリー小説を読んでいると、母親が本を取り上げました。デイヴィーは自分を寝かしつけようする母親に父親の帰りが遅いことを言及すると、母親は「遅いかも。新聞記者は定時には帰れないものよ。」と言います。母親が席を外すと、トランシーバーでイーツと連絡し、明日はボウリング場に行こうと誘います。トランシーバーでのイーツとファラディの会話を聞きながらデイヴィーは双眼鏡でニッキーの家とマッキーの家を覗いたあと、電気を消して就寝しました。
 
翌日、デイヴィーは町に出没するアライグマによって散らかされていた家のゴミ箱を片付けていました。その姿を傍らで見ていた新聞記者の父親は今度からは蓋に重りを乗せるよう助言します。デイヴィーは冗談半分で害虫駆除の取材がしたいので自分で撮影したいと作業中に言い出しますが、父親は「お前に会社のカメラは貸せない。」と言い、掃除を済ませてから外出するよう命じました。
 
掃除のあと、デイヴィーは親友たちとボウリング場で遊びに行きます。デイヴィーとファラディはボウリング場で女の子たちを観察していると、DJブースで音楽をかけるニッキーの姿を好奇の目で見つめます。元々デイヴィーは幼少期のころにニッキーがベビーシッターとして家に来ていたことから親交があり、あとから彼女を見ていたウッディはデイヴィーを羨みます。
 
 
 
 
その夜、デイヴィーはソファーに座って家族と一緒にニュースを観ながら食事をします。テレビニュースではソ連がロス五輪をボイコットしたことが報じられていて、父親は「まるで冷戦状態だ。未来は暗いぞ。」と苦言します。両親は話を変え、近々町で開催される『ベイ・フェスタ』という地元のお祭りの話をします。そこでデイヴィーは父親からニッキーが両親が離婚し、別居状態になったことを受けてイベントに出られなくなったことを聞かされるのでした。
 
食後、デイヴィーがニッキーの家を覗いていると、2階の固定電話が鳴ったので応答しますが、その電話は父親と同僚のやり取りでした。
彼が受話器を外そうとした矢先、同僚が新聞社から『ケープメイの殺人鬼』と名乗る人物から手紙が届いたことを報告したため、デイヴィーは受話器に耳を傾けたあと、トランシーバーで親友たちに巷で起きていた失踪事件は連続殺人によるものだったと伝えます。デイヴィーは1階に行き、テレビを観ました。テレビではイプスウィッチ警察による記者会見の様子が行われていて、手紙には「少年13名と大人2名を殺害した」と予告を仄めかす内容が書かれていて、手紙に書かれていた被害者の名前と失踪者の名前が一致したことから警察は手紙は連続殺人鬼が書いたものだと見解したとのことです。
 
その後、親友たちを夜な夜な家に呼び出すと、さっきのニュースを興奮気味に伝えました。しかし、イーツもファラディもイプスウィッチで事件が起こるはずがないと深刻には捉えませんでした。デイヴィーがこの事件について真面目に訴えていると、ファラディはニッキーが部屋で脱衣しているところを発見し、すかさず双眼鏡を覗いたため、デイヴィー以外は興奮して脱衣する様子に釘付けになります。
 
 
 
 
デイヴィーは3人に呆れながらニッキーの親が離婚したことを伝えますが、ファラディは「親が離婚した子の78%は10代で初体験を迎えるんだって。」と余計な知識を彼に教えます。背中を向けてブラジャーを脱いだニッキーが振り向くと、 3人はしゃがみますが、デイヴィーはうっかり突っ立ってしまい、ニッキーはデイヴィーの家に視線を向けて驚きます。
 
翌日、4人はイプスウィッチ記念図書館に行き、デイヴィーとファラディは連続殺人のことを調べ、イーツとウッディは館内を徘徊しながら下らない話をしていました。デイヴィーは新聞社に手紙を出したのは逃げ切る自信があったから挑発してきたのではないかとファラディに見解を述べ、これまでの殺人事件の記事を読み漁っていましたが、イーツが先住民族の女性のおっぱいを2人に見せて邪魔をしました。どうやらイーツとウッディはおっぱいを見たいがために図書館の本を盗むつもりでした。
 
 
 
 
その夜、4人は他の友達と一緒に鬼ごっこをやろうと外出していましたが、友達のサミーがいないことに気づきます。ウッディは他の友達をまとめ、それ以外の3人はサミーがいるかどうか家を訊ねることにしました。サミーの家は車は停まっていましたが、家の中には人影がなく、デイヴィーはサミー一家が車を置いて何日も留守にしているのはおかしいと異議を唱えます。しかし、イーツとファラディは一家はレンタカーを借りて外出しているのではないかと主張し、鬼ごっこを中止することにするのでした。3人はサミーの家の前から去っていきますが、デイヴィーだけがサミー一家がいないことに違和感を抱き続けます。
 
翌日、両親が仕事のため、デイヴィーは家で留守番をすることになりました。彼が朝食で食パンを食べていると、牛乳の紙パックに印刷されていたものに釘付けになります。それは失踪中のダスティ少年の情報を呼び掛けるもので、ほんの数日前にマッキーと一緒にいた少年が彼ではないかと思ったのです。
 
 
 
 
夜、ツリーハウスでデイヴィーは3人にそのことを伝えたうえ、マッキーが殺人鬼ではないかと訴えます。3人はデイヴィーの話を信じず、ウッディが親に言うべきだと提言しますが、デイヴィーは親が信じるはずがないと考え、サミー一家が行方をくらましているのはマッキーが口封じで殺したからだと見解を述べます。イーツはマッキーがカイルが働くホームセンターで毎週45キロの土を購入していたことを明かすと、デイヴィーは庭の手入れで使うのは有り得ないと訴え、数日前にはマッキーの家の地下で鍵付きの部屋を見たことを伝えます。
 
3人はマッキーが警官で、町の人々に信頼されていることから殺人鬼である可能性は低いと考えていましたが、デイヴィーは警官の知識を生かして証拠を隠蔽し、その職業柄を利用して疑いの目を無くしていると説明し、証拠を掴もうとマッキーを張り込もうと提案します。3人は半信半疑ながらも確信を持って話すデイヴィーに協力することにしました。
 
それから4人はマッキーの行動を日々見張り続けました。マッキーは平日は鞄を持って外出し、週末は庭仕事を欠かさずやり、夜の11時にはジョギングを毎日行っていました。一週間観察し、マッキーの行動を把握すると、デイヴィーは3人に「奴を捕まえて英雄になる。」と宣言します。
 
翌日、ツリーハウスでデイヴィーが双眼鏡でマッキーの家を見張っていると、マッキーがゴミ箱を2つ持って現れ、それを設置する姿を確認しました。デイヴィーはマッキーがジョギングしている間、親友たちに証拠を探すためにゴミ箱を漁ろうと持ちかけます。ファラディとウッディはバレるではないかと心配しますが、デイヴィーはゴミ箱が散らかってもアライグマのせいだと思うだろうと説得します。デイヴィーたちはゴミを確認しましたが、証拠となる物品は見つかりません。そんなとき、ファラディは郵便物を調べるべきだと提言し、デイヴィーたちは郵便物ならバレないだろうと提案に乗ります。
 
その後、ウッディは家に居たくないのでデイヴィーの家に泊めてほしいと本人に頼み、デイヴィーは承諾しました。ウッディは夜中にこっそりと家を出て、デイヴィーと過ごすはずでしたが、リビングで母親が精神が不安定な状態でお酒を飲んでいました。彼はそんな母親にソファーで横になるよう促すと、「大好きだよ。」と言ってキスをし、そのまま母親の傍に居続けることにしました。
 
その一方、デイヴィーが自分の家でニッキーの家を見張っていると、何者かが呼び鈴を押して家を訪ねてきました。ウッディなのかと思って応対してみると、そこにはニッキーの姿がありました。ニッキーはずかずかと家の中に入り、冷蔵庫の中のコーラを飲むと、両親はどうしたのかと尋ねました。デイヴィーは「デートをしている。」と応えます。ニッキーは2階に移動し、デイヴィーの部屋から自分の部屋が見えていたことに気づき、デイヴィーがニッキーの裸を見ていたことを否定すると、ニッキーは「残念ね、ナイスボディーなのに。」と言います。
 
 
 
 
ニッキーは部屋を見回しながらベビーシッターをしていた頃を懐かしみ、「あの頃は楽しかったな。」と言います。デイヴィーは「確かに変わったけどいい面もある。今ならデートできるんじゃないかな。」とデートに誘いますが、ニッキーは近々引っ越しすることを明かします。彼女がキスしようとした矢先、両親が帰宅してきたため、デイヴィーは「チクショー。」と本音を漏らし、ニッキーは2階の部屋の窓から出ていきました。
 
翌日、4人は車で仕事しに出掛けるマッキーを尾行することにし、ウッディが母親の車を借りて無免許運転していました。車をホームセンターに停車していると、デイヴィーは昨夜は母親の面倒のため来ることが出来なかったウッディにニッキーが家に来たことを報告します。側で聞いていたイーツとファラディは信じていなかったのですが、デイヴィーは「親が戻ってこなかったらキスするところだったのに。」と話します。そうこうしていると、マッキーが大量の土やシャベル、ツルハシを購入している様子を目撃します。デイヴィーはこの前のイーツの話が本当だと知り、死体の埋めるために購入しているのではないかと思いました。
 
このまま尾行を続けていると、ウッディが慎重に走行を進めていたため、マッキーの車を見失ってしまいます。すると、後方からパトカーが近づき、彼らはパトカーに乗っているのはマッキーではないかと焦りますが、降りて訪ねてきたのはマッキーの同僚である黒人のコール巡査でした。コール巡査は「私が見つけなかったら困ってたところだぞ。君を逮捕したらお母さんが悲しむぞ。」と言ってウッディを大目に見過ごすことにし、また失踪事件があったので外出を控えるよう注意喚起するのでした。
 
 
 
 
夜、デイヴィーが家でマッキーの家の見張っていると、マッキーが新車で帰宅する様子を確認しました。どうやら大量の土やシャベルはどこかに隠していたようで、ほどなくしてニッキーがデイヴィーのもとを訪ねました。
 
ニッキーは両親から「もう愛し合っていない。」と言われ、それまで仲が良いと思っていた両親の言葉を聞いて自分の人生を否定された気分だと語り、「もうこんな町から出ていきたい。」と嘆いていました。デイヴィーはニッキーとの別れを惜しみつつも彼女の話を聞き入れる、ケープメイの殺人鬼はマッキーだとして、自分はマッキーを監視していると明かします。
それを聞いたニッキーはデイヴィーの身を案じて親に怒られるので監視をするのを止めるよう勧め、「この町で唯一好きな人だから。」と発言します。デイヴィーはてっきり彼女がカイル
に好意があると思っていましたが、ニッキーは
カイルには興味がないと明かします。
 
翌日、ツリーハウスでファラディは父親から盗んできたウイスキーを見せると、その場で飲酒しますが、苦くて飲めません。デイヴィーもウッディも飲むことができず、イーツだけが平気で飲酒することができました。デイヴィーは昨夜ニッキーと話して「いい関係」を築くことができたと伝えると、イーツは「俺は身体の関係がいい。」と無礼な発言をします。
 
 
 
 
あれから数週間監視しても確証が出ないため、4人はまだ留守にしているサミーの家を調べることにしました。デイヴィーはサミー一家がマッキーに殺害された可能性があるとみていましたが、親友たちは彼の話を鵜呑みにできていません。中に入ると、台所に散らかった生ゴミが置きっぱなしになったり固定電話が鳴り出したりと4人は怯え、デイヴィーがウッディに照明をつけるよう頼みます。ウッディがスイッチに手を伸ばすと、壁の向こう側にいた何者かがスイッチに手を伸ばそうとしたために4人は驚きますが、そこにいたのはサミー一家に猫の世話を頼まれたニッキーでした。どうやらサミー一家は別荘で休暇を取っているようで、留守中に彼女に猫の世話をするよう頼んでいたのです。
 
 
翌日、部屋の掃除をしていると、デイヴィーは収納部屋におもちゃの盗聴器があることに気づき、盗聴器を手に取ったデイヴィーはある作戦を思い付きました。夜になり、鬼ごっこ中の親友たちに盗聴器をマッキーの自宅の窓に忍ばせるので見張るよう頼み入れ、自分とウッディが盗聴器を仕込み、ファラディとイーツはマッキーを見張るよう指示します。
 
 デイヴィーとウッディは鬼ごっこをしている友達に邪魔されつつも、なんとか家の寝室の窓の下に盗聴器を仕込みます。イーツとファラディはマッキーがゴム手袋をした状態でバケツや漂白剤を持って何かをしているとデイヴィーに連絡を入れ、ファラディが地下室に行くマッキーを監視しようとしますが、窓が黒塗りで見れないようになっていました。デイヴィーは出口に回ろうとしますが、そこで1階にいるマッキーに見られてしまいます。幸いにも監視されてることがマッキーにはバレてなく、デイヴィーは盗聴できるか確認しますが、無線が繋がりません。
 
翌日、デイヴィーは盗聴器が使えるかマッキーの家の前に行きますが、そこでマッキーに声を掛けられます。マッキーは昨夜デイヴィーたちがいたことに驚いていて、デイヴィーはは昨夜は鬼ごっこをしていたと釈明しました。マッキーは新聞代を集金しに来たと考え、お金を渡そうと物置小屋に入りますが、庭の前で待っていたデイヴィーはそこでシャベルで何かを埋めるために掘られていたような跡を目にします。マッキーが新聞代を渡すと、デイヴィーはその光景に不審を抱きつつも去っていきました。
 
翌日の深夜、デイヴィーは盗聴器を確認しながらマッキーの家を見張っていると、マッキーが寝室からデイヴィーの家を覗いていると知り、思わずしゃがみました。マッキーに盗聴器がバレたと考え、デイヴィーは親友たちをツリーハウスに呼び出すことにしました。
 
 
 
デイヴィーは親友たちに昨日見た庭の光景を報告したうえ、自分とイーツは庭を掘り返し、ファラディとウッディはジョギングするマッキーを尾行するよう頼みます。見つかったらカイルから借りた本物のトランシーバーで報告し、庭の変化はアライグマのせいにしてバレずに済むとのことでした。
 
ファラディとウッディはジョギング中、貸倉庫にいたマッキーを尾行しました。ウッディが貸倉庫の中を覗くと、中に『NaOH』と書かれた袋があることを知ります。物陰に隠れ、貸倉庫スペアの車を出していたマッキーに見つかりそうになりますが、なんとか見つからずに済みました。
 
一方、デイヴィーとイーツは庭を掘り返しても何も出てこないため、物置小屋に隠しているのではないかと考えます。イーツが南京錠をノックして解錠し、中に入ると、デイヴィーは失踪中のダスティが付着したMTVロゴが入ったTシャツを発見します。ファラディとウッディと合流すると、4人はデイヴィーの家に集まります。
 
デイヴィーはダスティのTシャツを発見し、ダスティはマッキーによって殺害され、埋められたのではないかと3人に報告しました。ウッディは貸倉庫で『NaOH』と書かれた袋があったことを伝え、ファラディがその袋が水酸化ナトリウムの袋だと3人に説明しました。それを聞いたデイヴィーは参考書を読み、あの袋が動物
の死骸の腐敗を抑制するために使われていると知り、死体を隠すために使われたのだと見解を立てました。
 
その後、確証を揃えた4人はデイヴィーの両親に全てを話しました。ところが、両親は4人の話を信用できずこっぴどく叱りつけると、父親はマッキーに直接謝罪させようと4人を彼の自宅に連れていきます。デイヴィーが疑いが拭えないまま一連の行動について謝罪すると、マッキーは寛大に4人がやった行為を許したうえ、デイヴィーが目撃したダスティとみられる少年は甥のジェイミーだとし、血の付いたTシャツも甥のものだと説明します。結局、3人は捜査を中止することにし、デイヴィーは両親から当面の外出を禁止されてしまいます。
 
 
 
 
夜、デイヴィーがノックの練習をしていると、ニッキーから家に来て遊びに来るよう誘われます。遊びに行くと、ニッキーは幼少期の写真やデイヴィーの子守りをしたときの写真をデイヴィーと一緒に見ました。写真を見て思い出にふけていた彼女は「この町が嫌いだったのに今は寂しい。ここでの生活は終わったのよ、日が経つ度に孤独になる。」と言い、デイヴィーは「孤独なんかじゃないよ。僕もこの町を出ていきたいよ。」と励まします。ニッキーはデイヴィーがマッキーに監視していたことがバレたと察すると、デイヴィーはマッキーのことを捜査したせいで両親から外出禁止を受けていることを伝え、自分のしたことは間違ってないと主張します。
 
その翌日、デイヴィーが留守番をしていると、仕事中のマッキーが家を訪ねに来ました。マッキーが様子を見に来たと説明すると、デイヴィーは殺されるのではないかと警戒し、マッキーに疑いをかけ続けます。そんな彼にマッキーはどうすれば疑いが晴れるか尋ねると、デイヴィーは甥に電話をかけるよう要求し、警戒しながら台所の固定電話を貸しました。マッキーはデイヴィーの前で電話をかけ、甥は留守で出られないと主張しました。マッキーは「どんなことをしても殺人鬼を逮捕する。」と言って帰っていきました。
 
それからデイヴィーはコールセンターに連絡し、マッキーがかけた番号を調べるよう頼むと、オペレーターは番号を伝えました。その番号は甥の家ではなくマッキーの自宅の番号でした。デイヴィーはその事を親友たちに伝えますが、彼の両親に叱られたことで捜査する気はありませんでした。
 
そんななか、夜のテレビニュースでイプスウィッチ警察の記者会見が流れていました。会見では署長が『ケープメイの殺人鬼』を捕まえたと公表しており、マッキーが殺人鬼とみられるアーサー・ピーターソンという男性を逮捕したのです。ニュースを観ていたデイヴィーは母親からマッキーのおかげでベイ・フェスタが開催されるため、しっかり反省するよう言われますが、デイヴィーはマッキーを怪しみ続けます。
 
 
 
デイヴィーは親友たちにマッキーが犯人を逮捕するのは出来すぎていると見解したうえで地下室を調査するよう訴え、地下室に潜入するから自分で責任を取ると伝えます。
そして、イーツにバス停での監視、家族とベイ・フェスタに行くファラディに会場での監視、ウッディはマッキーの家の外で監視するよう頼み入れ、3人は彼を信じて最後の捜査に乗り出すことにしました。
 
翌日、両親が外出している間、デイヴィーたちは作戦を実行に移しました。ファラディはベイ・フェスタで同僚と共にするマッキーを監視しながらトランシーバーで連絡を取り、イーツは両親の不和にウンザリしつつもバス停に居座り、デイヴィーが父親のカメラを持ち出してマッキーの家に侵入し、ウッディは親友を1人にするわけにはいかないとデイヴィーと行動を共にします。2人が家に侵入すると、デイヴィーが心配で駆けつけたニッキーも2人と同行します。
ファラディは監視中にマッキーら警官たちが参加していた美化プロジェクトを見たことでマッキーが別の目的で大量の土やシャベルを使っていたことに気づきます。彼は地下室に向かうデイヴィーたちに伝えたうえ、監視をやめると言い渡しますが、デイヴィーはマッキーが無実だと確かめるためにも改めて地下室に行くことにしました。
 
ファラディとイーツがマッキーが白だと思い、監視をやめていたその頃、デイヴィーはノックでドアを開け、 3人は地下室の奥にある鍵のかかった部屋に入りました。中に入ると、そこは子供部屋のような場所で、証拠のようなものはありません。しかし、デイヴィーはその奥にも部屋があることに気づき、奥に進み、部屋にあったカーテンを開けると、そこにはダスティの血塗れの死体がバスタブに入れられているのを目にします。更に監禁されて衰弱した少年に助けを求めます。
3人は少年を連れて1階に戻り、デイヴィーは前に親戚だと思っていた壁の家族写真を見ると、その写真が全て行方不明になった人たちの写真であることに気づき、新たに自分の家族写真も飾られていることを知ります。マッキーの次の標的はデイヴィーだったのです。
 
デイヴィー、ウッディ、マッキー、は警察に撮影した映像を持ち込み、ようやく両親やイプスウィッチ署の警官たちからマッキーが殺人鬼であることを信じてもらうことができました。署長は「息子さんが少年の命を救いました。」デイヴィーの家族に労いの言葉を贈り、警察はマッキーの捜索を開始します。ニッキーはさっき警察署に来た両親が抱き合っている姿を見たと伝えると、両親の仲が戻りつつあるのはデイヴィーのおかげだとし、自分の成果を成し遂げたデイヴィーにキスをして賞賛します。
 
家に戻ると、隣家では未だにマッキーの捜索が行われていました。家ではウッディが
一晩泊まることになり、父親は「私たちが見張っている。警察に捕まるから。」とデイヴィーに言います。デイヴィーとウッディはマッキーが逮捕されると思い、勝利を確信します。
 
皆が寝静まった頃、2人は就寝していましたが、屋根裏に続くはしごが勝手に開きました。はしごから降り、2人のいる寝室に現れたのは逃走中のマッキーでした。マッキーは寝ていたデイヴィーの口を塞いで気絶させます。
 
目を覚ますと、デイヴィーはウッディと一緒に拘束されたまま車に監禁されており、慌てて協力して拘束を解いて逃走を図ろうとしますが、マッキーが車の外でで脅かしてきたため、怯えて外に逃げます。マッキーは「鬼ごっこをしよう。ただし今日は命がけだ。」と2人に呼び掛けました。
 
デイヴィーとウッディはマッキーから逃げ続け、森でマッキーによって埋められた子供たちの死体を発見すると、デイヴィーはこうなったのは自分の責任だと悟り、ウッディを逃がすために囮となって駆け出します。しかし、マッキーに右足を刺されて動けなくなってしまい、パトカーを奪って脱出しようとしていたウッディも捕まり、喉を切られて殺されてしまいます。
デイヴィーはパトカーの前に行ってウッディに駆け寄りますが、そこでマッキーに捕まりました。マッキーは感情をぶつけてデイヴィーに訴えかけます。
 
「俺は家に戻れない。お前に人生を奪われまたんだ!絶対に殺してやる!でもそれじゃ足りない。お前はずっと俺のことばかり考えてたんだよな?だからこの先ずっと考え続けさせてやる。俺が戻ってくるたび、何が起こるか想像しながら残りの人生を送れ。俺は絶対に戻ってくる。ビクビク毎日怯えて過ごし、今日こそ現れるんじゃないかと怖れ続けた挙げ句に、ある日、現実になる。」
 
そう言い残し、デイヴィーを残してパトカーで去っていきました。
 
その後、警察がデイヴィーを捜索するなか、デイヴィーは右足を引きずったまま森をさ迷い続けました。やがて、道を這って歩いていると、通りがかった男性に救助され、無事に家族のもとに帰りました。彼はマッキーに対するトラウマを抱えて日々過ごし始めます。
 
 
後日、新聞配達中のデイヴィーは町を出るニッキーとその両親に手を振りました。ウッディの家は差し押さえ物件になり、ファラディはイーツと一緒に物置の片付けをしていました。2人とはあれから疎遠になっていました。デイヴィーはかつてのマッキーの家の前に立ち止まると「恐怖は身近なところに潜んでる。この町でも同じだ。一見穏やかな町。でも郊外でもイカれたことが起きる。愛想よく手を振ってくれる人も隣に住んでる人も一度家に入れば、何をしているのか分からない。僕は学んだ、人は絶対に本性を見せたりしないと。認めたくはないけど、事実だ。連続殺人鬼も誰かの隣人だ。」
マッキーが逃走中しているという新聞の記事を見つめます。
 
 

映画 ミッドナイト

2023年09月10日 08時31分28秒 | 社会・文化・政治・経済

9月10日午前1時30分からCSテレビのザ・シネマで観た。

解説・あらすじ

元警官のバウンティ・ハンターと、彼に捕らえられた横領犯のニューヨークからロスまでの壮絶な大陸横断アクション・コメディ道中記。

横領犯を狙うギャングとFBIの追撃によるバイオレンス・シーンとC・グローディンの奇妙なキャラクターが引き起こす笑い、それにデ・ニーロの軽いフットワークの演技が心地よいアンサンブルになっており、ノンストップ・アクション全盛の当時にあっておおらかな正統娯楽活劇の造りが楽しい。

デ・ニーロ × グローディン 名優二人の芝居から生まれたケミストリー

マーティン・ブレストの目論見は見事的中する。“名優と讃えられてはいるが、名前では客を呼べない”ロバート・デ・ニーロと、“実力派俳優だが、それ以上に名前で客を呼べない” チャールズ・グローディンの二人によって生み出された芝居のケミストリーは、この映画に大きな魔法をかけた。

例えば二人が酒場でFBIを名乗り、インチキ試験で本物のお金を偽札と騙して奪ってしまうシーン。二人の息がピッタリで、観ている我々も思わず笑みがこぼれてしまうが、実はほとんどが即興芝居。マーティン・ブレストは二人の才能を信じて、アドリブを大々的に受け入れた。

列車でグローディンがデ・ニーロに「動物と経験あるか?インディアン村のニワトリは太ってたな」と尋ねるシーンも、即興芝居。マーティン・ブレストから「デ・ニーロを本気で笑わせるようなことを考えてみろ」と言われて、チャールズ・グローディンは世にも奇妙なセリフを吐いたのだ。すっかり気がほぐれた二人は、「来世だったら友達になれたかな」と長年の親友のように語り合う。ジャックがいつも腕時計を気にしているという設定も、役柄を深く考察した結果によるデ・ニーロ自身のアイデア。ジョージ・ギャロによる卓越したシナリオは、主演の二人による極上のケミストリーによって、より軽妙洒脱な会話劇にブラッシュアップされたのだ。

ロバート・デ・ニーロはこの演技で、ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門の主演男優賞候補となり、コメディという新たな分野を開拓。地味な演技派俳優だったチャールズ・グローディンは、その後『ベートーベン』(92)で主演を務めるに至る。名優二人にとって、『ミッドナイト・ラン』は重要なターニング・ポイントとなったのだ。

出演者

解説】映画『ミッドナイト・ラン』二人の名優の芝居が極上の ...
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ダニー・エルフマンが与えたゴスペルの調べ 『ミッドナイト ...
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ダニー・エルフマンが与えたゴスペルの調べ 『ミッドナイト ...www.thecinema.jp
Amazon.co.jp: ミッドナイト・ラン [DVD] : ロバート・デ ...
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自分の人生を誰も代わってくれない

2023年09月10日 07時11分12秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

▼人生の道は厳しい。

それを歩むのは「自分」である。

戦うのは「自分」である。

勝利しなければならないのは「自分自身」だ。

自分の人生を誰も代わってくれない。

両親のためではない。

ほかのだれのためでもない。

自分自身のためたけだ。

自分らしく、自分を大事にして、「親の期待にこたえる」という気持ちだけでなく、自分らしく、「自分が決めた。自分にできることだけをやろう!」と決心をすればいい。

▼親は「子どものことは、私が一番わかっている」と<確信>しがちだ。

なんといっても、子どもは<立場が弱い>から、対話も簡単じゃない。

「話したのに、分かってくれない!」と怒りたくなる場面もある。

また、子どもは自分の不満や不安をすべて「親のせい」にしたくなることもある。

▼「心」は、何らかの「かたち」にして伝えないとわからない面もある。

<雑音>が多い現代では、なおさらだ。

▼ありのままの自分を、そのまま受け入れてくれる人が、一人でもいればいい。

自分の幸せを自分以上に喜んでくれる人が、一人でもいればいい。

「その人がいる」と自覚していれば、人間は、大きく道を誤らないものだ。

▼子どもを「一個の人間」として尊敬し、信じてあげてほしい。

▼こどもために「よかれ」とおもってしたことが、かえって裏目の出る場面もある。

子育ては、本当にむずかしい。

しかし、時間がかかっても、粘り強く乗り越えれば、かけがえのない経験として光るものだ。

長い目で見ることだ。

子育てが難しい時代であるが、なんとか工夫し、子どもと「心と心のギア」を、かみ合わせて、乗り切ってほしい。

 


射精責任   

2023年09月10日 06時41分41秒 | 社会・文化・政治・経済
 
ガブリエル・ブレア (原著), 村井 理子 (翻訳), 齋藤 圭介 (解説)
 
全米騒然
ニューヨークタイムズ・ベストセラー
世界9カ国で翻訳
刊行前からSNSで話題沸騰!

望まない妊娠は、セックスをするから起きるのではない。
女性が世界一ふしだらなビッチだったとしても、何の問題もない。

女性の50倍の生殖能力を持ち、
コンドームを着用したセックスは気持ち良くないという偏見に囚われ、
あらゆる避妊の責任を女性に押し付ける男性が、
無責任な射精をしたときのみ起きる。

望まない妊娠による中絶と避妊を根本から問い直す28個の提言。

「セックスをする人、セックスをしたい人、あるいは将来セックスをするかもしれない人を育てている人にとって、必読の書」(ワシントン・ポスト紙)
 
 
望まない妊娠のすべてに男性の責任がある。
男性さえちゃんと避妊すれば、望まない妊娠は起きない。
それは当然のことだ。
だが、望まない妊娠は後をたたない。
その結果、嬰児殺しや育児放棄が起きこともある。
避妊せず射精した男は責任を取らないし、法で罰せられないのが現状。
 
原著者
ガブリエル・ブレア

起業家・ブロガー。2006年に解説されたWebサイト・DesignMom.comの創設者。
当サイトは、タイム誌の「ウェブサイト・オブ・ザ・イヤー」に選出され、ウォールストリートジャーナル誌、ペアレンツ誌、ベターホームズ&ガーデンズ誌からトップ子育てブログとして賞賛され、アイリス賞の「ブログ・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
オンラインコンテンツ・クリエイターやクリエイティブな起業家のための超大型年次会議「Alt Summit」の創設者でもあり、現在14年目を迎える。最初の著作『Design Mom: How to Live with Kids』(2015年)と本作『射精責任(Ejaculate Responsibly: A Whole New Way To Think About Abortion』(2022年)はいずれもニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーになった。夫のベン・ブレアとのあいだには、ラルフ、モード、オリーブ、オスカー、ベティ、フローラ・ジューンの6人の子がいる。

訳者
村井理子(むらい・りこ)

翻訳家・エッセイスト。静岡県生まれ。滋賀県在住。
訳書に『ヘンテコピープルUSA』(中央公論新社)、『ゼロからトースターを作ってみた結果』『人間をお休みしてヤギになってみた結果』(ともに新潮文庫)、『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(きこ書房)、『黄金州の殺人鬼』(亜紀書房)、『エデュケーション』(早川書房)、『メイドの手帖』(双葉社)など。
著書に『ブッシュ妄言録』(二見文庫)、『家族』、『犬(きみ)がいるから』『犬ニモマケズ』『ハリー、大きな幸せ』(以上、亜紀書房)、『全員悪人』、『兄の終い』『いらねえけどありがとう』(以上CCCメディアハウス)、『村井さんちの生活』(新潮社)、『更年期障害だと思ってたら重病だった話』(中央公論新社)、『本を読んだら散歩に行こう』(集英社)など多数。

解説者
齋藤圭介(さいとう・けいすけ)

社会学者。神奈川県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(社会学)。現在、岡山大学大学院学術研究院社会文化科学学域(文) 准教授。専門はジェンダー研究。

 

 必読!
 
特に目新しいことが書いてあるわけではないのに、当たり前の事が書いてあるのに、その事を忘れてしまっていた自分に気づいて愕然とする本。
中学生くらいの若い年代の人達から年輩者まで、老若男女問わずにお勧めしたい。


 
 今できる事のひとつとして最適
 
恐らく、今最も読むべき人間にこの本は届かず、読書中もやるせ無い思いを抱きます。
けれど意識して問題として捉え(それが漠然とした違和感だとしても)興味を持ってこの本を手に取った人にとって、問題点が明確に文字として表現してあり、それに対する意見も歴史的背景も書いてあるので思考の整理に役に立ち、とても有意義な内容だと思います。

今当に問題を抱えている人々の為にも(本当は全人類共通の問題ですが)何より今抱えている問題を次世代に残さない為にも、議論を始める一歩として私はとても良い本だと思いました。
 


全男子、読もう。責任を持つことで誰かが傷つくのを防ぐことが出来る。
 
思っていたよりずっとコンパクトで読みやすい。
今まで、焦点を十分に当てられてこなかった男性の妊娠の責任ということについて丁寧に書かれたガイドブック。
とても読みやすい。
これは、中学校以上の全男子が読むべきだと思う。読むだけで意識が変わる。こんなことに気をつけなければならないのかと知れる。この前提すら知らないで生きられる男性社会の問題性ということも考えさせられた。
 
 
当たり前で重要なことだが・・・

本書は米国の現状を強く反映したものとなっています。
 米国では法のみならず強い宗教的価値観の下で人工妊娠中絶が禁じられている現状があります。それどころか避妊や性教育についても忌避されがちであり、男尊女卑的な価値観も根強いものがあります。
 だからこそ、その問題は私たちが住む日本以上に深刻であり、本書での訴えも切実かつ過激なものにならざるを得なかったと思います。
 
 性的欲望も性的快楽を感じることも本能であり、男女無関係でしょう。
 生殖行為が男性にとっては性的快楽と共に射精する形でわかりやすく瞬間的に終わるのに対して、女性にとっては性的快楽が生じるとは限らないという大きな違いがあります。しかも、排卵を意識することも制御することもできません。
 更に、妊娠が成立した場合、女性は約10か月後の出産までの間に多くの苦痛や危険を伴いますし、出産後も育児に年単位で多くの労力が割かれます。
 これこそが男女の構造(解剖)と機能(生理)の違いであり、男性にとって生殖が瞬間的爆発的かつ自由意志が利くものだからこそ、狩猟や戦争といった危険な作業や重労働に携われてきたのは事実とも言えます。
 日々多くの不妊治療が行われている一方で多くの人工妊娠中絶も行われているように、新たなる生命の誕生である妊娠は制御困難だからこそ、「授かりもの」として神聖視され、それが避妊や人工妊娠中絶に対する罪悪感も生んだのでしょう。

 性に関する情報は多くのメディアやインターネットであふれ返っていますが、正しさよりも煽情性ばかりが強調されていると言えます。女性の視点からすると、生殖すなわち射精が女性にとってどういうものであるかを男性が意識し、責任感を抱いて欲しいと考えるのも無理はありません。

 性教育の重要性を痛感しないわけにはいかなくなりました。
 多かれ少なかれこれらは中高生までの間に保健体育で学んでいるのかもしれません。ただし、1回2回片手間で学ぶだけでは理解も常に意識することも到底できるものではないでしょう。常に意識して行動できるのは主に一部の医療従事者くらいだというのは皮肉と言えます。
 


 男女で受け取り方は違うかも

女性目線なので男性からの意見が気になるところではありました。身体の構造や能力といった事実がまとめられていて、その内容は衝撃的でした。(知ることの大切さを感じました)少子化が叫ばれている今だからこそ原点にかえり考えてみる良い内容だと思います。

 

中学校以上の全男子が読むべきだと思うといわれましても

平日は家と会社の往復
休日は家からほとんど出ない
そんな僕(男)も来るべき日に備えて読むべきでしょうか
むしろ僕から問いたい来るべきはいつになるでしょうか そもそもそんな日は来るでしょうか
中学校以上の全男子が読むべきだと思うと訴える方の周りにはこの本が役立つ方がたくさんいらっしゃるんだと思います
うらやましいような気もしますが、他人をうらやんでも何も生み出さないので、自分なりの楽しみを見つけて生きてまいります
それぞれの個性が尊重される世の中であることを祈ってやみません

 

もっと具体的にえげつないぐらいの現実を突きつけろ

まずはすべての「射精」という文字を『腟内射精』に書き換えて、小中高生の道徳教育の読本にするべき(* 'ᵕ' )☆!

 

必読書!

素晴らしい。
刺激的な言葉を使いながらも、感情論ではなく、ファクトチェック済みのデータを用いながら、展開していく内容は説得力がある。ある一定以上の年齢の人なら、全員が読むべき必読書!

 

大切

大切なことが書かれている

 

私には難しい

読み慣れてる訳では無いので、ゆっくり読んでいきます。

 

果たして読むべき人間に届くのだろうか?いや、届かない。

まず、この本は訳書であり著者は日本人ではないので前提が違うことに留意する必要がある。

正しい性知識を広めるためには多くの人に手を取ってもらう必要があるが、

この本に書かれている内容を読む必要がある男ほど、こういった趣旨の本など眼中になく読むはずもない。

そもそも編集者が、SNSで「ヘルジャパンをぶっ壊すために版権を取った」と言っているように、思想の強さや私怨が見られ、
パッと目に入るタイトルや目次から、男性へのヘイトの強さが滲み出ている感が否めない。

著者やこの編集者に賛同するような、既に性問題に関心のある人間やフェミニストは知識補強のためにも読むだろう。

しかし、そういう人間は元々無責任な射精とはほとんど縁がないはず。

肝心なことは、
この本を読むべき無責任な男、あるいは、無関心な人間に届くように本を編集し出版することだろう。

思想や私怨が強く反映された、ある種攻撃的なタイトルや目次を出したところで、前述の男達からすれば、
「フェミニストがまた騒いでいる」「過激な連中」と言ったネガティブな印象になり、聞く耳を持って貰えないだろう。
各メディアでも扱いにくい。

どうすれば本当に読むべき人間に届くか?

という一番大事なこと。

そのために、冷静に客観的に編集し出版まで尽力したかというと、その意識は感じられなかった。

賛同者達から、「よくぞこの本を出してくれた!」と賞賛の声をかけられたら著者やこの編集者は満たされるだろう。しかし、それでは全く意味がない。 

出版するにあたって自己満足の意識が全く無かったと言えるのか甚だ疑問の一冊である。

 

望まない妊娠は全て男性の責任?いやいや


本書では「望まない妊娠は全て男性の責任」との主張がされている。

女性でも避妊はできるし、性行為を断ることもできるので、性犯罪でもない限り、全て男性に責任を押し付けるのは間違っていますね。

責任を押し付けていいのは、判断能力がない子供のうちだけです。成人女性にも責任をみとめないのは、女性の判断能力を子供並みとしている女性蔑視的な思想です。

かえって女性を蔑視している本だなと感じた。

全て責任を男性に押しつけて、女性の責任はゼロになったら、ますます子供の遺棄が増えることでしょう。なんせ女性の責任はゼロなのだ