マッキーは家具を地下室に運ぶよう彼に頼み入れ、デイヴィーはマッキーと一緒に地下室に移動させました。運搬中、湯沸し器が不気味に物音を立て、デイヴィーは突き指しそうになります。マッキーがデイヴィーに怪我がないか心配するなか、デイヴィーは地下室の奥に鍵のかかった謎の部屋と暗室があることに気づきます。彼が暗室があることを尋ねると、マッキーは家具を暗室へと運びたいと言い出し、デイヴィーとマッキーは暗室に家具を置きました。
マッキーは写真を撮ることが趣味だと話し、赤ちゃんの頃のデイヴィーを懐かしみました。彼はデイヴィーに年齢を尋ね、デイヴィーが15歳だと応えると、「最高の年齢だ。冷凍しておきたいよ。」と気違いな発言を言うのでした。
その日の夜、デイヴィーは親友たちと一緒に住宅地で鬼ごっこをしていました。デイヴィーが茂みに隠れてやり過ごそうとしていると、マッキーが家の中で少年と親しげに話す光景を目撃します。その光景に気をとられていると、親友のイーツとウッディがデイヴィーを見つけ、皆が集うツリーハウスに行こうと誘います。
デイヴィーは近隣に住むニッキーという女性としか考えられないと3人に話し、ウッディが「夢精のなかでしか無理だ。」と茶化しますが、イーツはニッキーは町のホームセンターに務めている兄のカイルと仲が良いことと自分の父親がツリーハウスを壊すかもしれないことを明かします。ウッディが落胆して「一生ツリーハウスに住みたいぐらいだ。」と嘆くと、デイヴィーが最近発生している子供の失踪事件の話をし始めますが、3人は彼がオカルト好きなこともあり、今まで彼が陰謀論や宇宙人を信じてきたことを馬鹿にします。
就寝前、デイヴィーがミステリー小説を読んでいると、母親が本を取り上げました。デイヴィーは自分を寝かしつけようする母親に父親の帰りが遅いことを言及すると、母親は「遅いかも。新聞記者は定時には帰れないものよ。」と言います。母親が席を外すと、トランシーバーでイーツと連絡し、明日はボウリング場に行こうと誘います。トランシーバーでのイーツとファラディの会話を聞きながらデイヴィーは双眼鏡でニッキーの家とマッキーの家を覗いたあと、電気を消して就寝しました。
翌日、デイヴィーは町に出没するアライグマによって散らかされていた家のゴミ箱を片付けていました。その姿を傍らで見ていた新聞記者の父親は今度からは蓋に重りを乗せるよう助言します。デイヴィーは冗談半分で害虫駆除の取材がしたいので自分で撮影したいと作業中に言い出しますが、父親は「お前に会社のカメラは貸せない。」と言い、掃除を済ませてから外出するよう命じました。
掃除のあと、デイヴィーは親友たちとボウリング場で遊びに行きます。デイヴィーとファラディはボウリング場で女の子たちを観察していると、DJブースで音楽をかけるニッキーの姿を好奇の目で見つめます。元々デイヴィーは幼少期のころにニッキーがベビーシッターとして家に来ていたことから親交があり、あとから彼女を見ていたウッディはデイヴィーを羨みます。
その夜、デイヴィーはソファーに座って家族と一緒にニュースを観ながら食事をします。テレビニュースではソ連がロス五輪をボイコットしたことが報じられていて、父親は「まるで冷戦状態だ。未来は暗いぞ。」と苦言します。両親は話を変え、近々町で開催される『ベイ・フェスタ』という地元のお祭りの話をします。そこでデイヴィーは父親からニッキーが両親が離婚し、別居状態になったことを受けてイベントに出られなくなったことを聞かされるのでした。
食後、デイヴィーがニッキーの家を覗いていると、2階の固定電話が鳴ったので応答しますが、その電話は父親と同僚のやり取りでした。
彼が受話器を外そうとした矢先、同僚が新聞社から『ケープメイの殺人鬼』と名乗る人物から手紙が届いたことを報告したため、デイヴィーは受話器に耳を傾けたあと、トランシーバーで親友たちに巷で起きていた失踪事件は連続殺人によるものだったと伝えます。デイヴィーは1階に行き、テレビを観ました。テレビではイプスウィッチ警察による記者会見の様子が行われていて、手紙には「少年13名と大人2名を殺害した」と予告を仄めかす内容が書かれていて、手紙に書かれていた被害者の名前と失踪者の名前が一致したことから警察は手紙は連続殺人鬼が書いたものだと見解したとのことです。
その後、親友たちを夜な夜な家に呼び出すと、さっきのニュースを興奮気味に伝えました。しかし、イーツもファラディもイプスウィッチで事件が起こるはずがないと深刻には捉えませんでした。デイヴィーがこの事件について真面目に訴えていると、ファラディはニッキーが部屋で脱衣しているところを発見し、すかさず双眼鏡を覗いたため、デイヴィー以外は興奮して脱衣する様子に釘付けになります。
デイヴィーは3人に呆れながらニッキーの親が離婚したことを伝えますが、ファラディは「親が離婚した子の78%は10代で初体験を迎えるんだって。」と余計な知識を彼に教えます。背中を向けてブラジャーを脱いだニッキーが振り向くと、 3人はしゃがみますが、デイヴィーはうっかり突っ立ってしまい、ニッキーはデイヴィーの家に視線を向けて驚きます。
翌日、4人はイプスウィッチ記念図書館に行き、デイヴィーとファラディは連続殺人のことを調べ、イーツとウッディは館内を徘徊しながら下らない話をしていました。デイヴィーは新聞社に手紙を出したのは逃げ切る自信があったから挑発してきたのではないかとファラディに見解を述べ、これまでの殺人事件の記事を読み漁っていましたが、イーツが先住民族の女性のおっぱいを2人に見せて邪魔をしました。どうやらイーツとウッディはおっぱいを見たいがために図書館の本を盗むつもりでした。
その夜、4人は他の友達と一緒に鬼ごっこをやろうと外出していましたが、友達のサミーがいないことに気づきます。ウッディは他の友達をまとめ、それ以外の3人はサミーがいるかどうか家を訊ねることにしました。サミーの家は車は停まっていましたが、家の中には人影がなく、デイヴィーはサミー一家が車を置いて何日も留守にしているのはおかしいと異議を唱えます。しかし、イーツとファラディは一家はレンタカーを借りて外出しているのではないかと主張し、鬼ごっこを中止することにするのでした。3人はサミーの家の前から去っていきますが、デイヴィーだけがサミー一家がいないことに違和感を抱き続けます。
翌日、両親が仕事のため、デイヴィーは家で留守番をすることになりました。彼が朝食で食パンを食べていると、牛乳の紙パックに印刷されていたものに釘付けになります。それは失踪中のダスティ少年の情報を呼び掛けるもので、ほんの数日前にマッキーと一緒にいた少年が彼ではないかと思ったのです。
夜、ツリーハウスでデイヴィーは3人にそのことを伝えたうえ、マッキーが殺人鬼ではないかと訴えます。3人はデイヴィーの話を信じず、ウッディが親に言うべきだと提言しますが、デイヴィーは親が信じるはずがないと考え、サミー一家が行方をくらましているのはマッキーが口封じで殺したからだと見解を述べます。イーツはマッキーがカイルが働くホームセンターで毎週45キロの土を購入していたことを明かすと、デイヴィーは庭の手入れで使うのは有り得ないと訴え、数日前にはマッキーの家の地下で鍵付きの部屋を見たことを伝えます。
3人はマッキーが警官で、町の人々に信頼されていることから殺人鬼である可能性は低いと考えていましたが、デイヴィーは警官の知識を生かして証拠を隠蔽し、その職業柄を利用して疑いの目を無くしていると説明し、証拠を掴もうとマッキーを張り込もうと提案します。3人は半信半疑ながらも確信を持って話すデイヴィーに協力することにしました。
それから4人はマッキーの行動を日々見張り続けました。マッキーは平日は鞄を持って外出し、週末は庭仕事を欠かさずやり、夜の11時にはジョギングを毎日行っていました。一週間観察し、マッキーの行動を把握すると、デイヴィーは3人に「奴を捕まえて英雄になる。」と宣言します。
翌日、ツリーハウスでデイヴィーが双眼鏡でマッキーの家を見張っていると、マッキーがゴミ箱を2つ持って現れ、それを設置する姿を確認しました。デイヴィーはマッキーがジョギングしている間、親友たちに証拠を探すためにゴミ箱を漁ろうと持ちかけます。ファラディとウッディはバレるではないかと心配しますが、デイヴィーはゴミ箱が散らかってもアライグマのせいだと思うだろうと説得します。デイヴィーたちはゴミを確認しましたが、証拠となる物品は見つかりません。そんなとき、ファラディは郵便物を調べるべきだと提言し、デイヴィーたちは郵便物ならバレないだろうと提案に乗ります。
その後、ウッディは家に居たくないのでデイヴィーの家に泊めてほしいと本人に頼み、デイヴィーは承諾しました。ウッディは夜中にこっそりと家を出て、デイヴィーと過ごすはずでしたが、リビングで母親が精神が不安定な状態でお酒を飲んでいました。彼はそんな母親にソファーで横になるよう促すと、「大好きだよ。」と言ってキスをし、そのまま母親の傍に居続けることにしました。
その一方、デイヴィーが自分の家でニッキーの家を見張っていると、何者かが呼び鈴を押して家を訪ねてきました。ウッディなのかと思って応対してみると、そこにはニッキーの姿がありました。ニッキーはずかずかと家の中に入り、冷蔵庫の中のコーラを飲むと、両親はどうしたのかと尋ねました。デイヴィーは「デートをしている。」と応えます。ニッキーは2階に移動し、デイヴィーの部屋から自分の部屋が見えていたことに気づき、デイヴィーがニッキーの裸を見ていたことを否定すると、ニッキーは「残念ね、ナイスボディーなのに。」と言います。
ニッキーは部屋を見回しながらベビーシッターをしていた頃を懐かしみ、「あの頃は楽しかったな。」と言います。デイヴィーは「確かに変わったけどいい面もある。今ならデートできるんじゃないかな。」とデートに誘いますが、ニッキーは近々引っ越しすることを明かします。彼女がキスしようとした矢先、両親が帰宅してきたため、デイヴィーは「チクショー。」と本音を漏らし、ニッキーは2階の部屋の窓から出ていきました。
翌日、4人は車で仕事しに出掛けるマッキーを尾行することにし、ウッディが母親の車を借りて無免許運転していました。車をホームセンターに停車していると、デイヴィーは昨夜は母親の面倒のため来ることが出来なかったウッディにニッキーが家に来たことを報告します。側で聞いていたイーツとファラディは信じていなかったのですが、デイヴィーは「親が戻ってこなかったらキスするところだったのに。」と話します。そうこうしていると、マッキーが大量の土やシャベル、ツルハシを購入している様子を目撃します。デイヴィーはこの前のイーツの話が本当だと知り、死体の埋めるために購入しているのではないかと思いました。
このまま尾行を続けていると、ウッディが慎重に走行を進めていたため、マッキーの車を見失ってしまいます。すると、後方からパトカーが近づき、彼らはパトカーに乗っているのはマッキーではないかと焦りますが、降りて訪ねてきたのはマッキーの同僚である黒人のコール巡査でした。コール巡査は「私が見つけなかったら困ってたところだぞ。君を逮捕したらお母さんが悲しむぞ。」と言ってウッディを大目に見過ごすことにし、また失踪事件があったので外出を控えるよう注意喚起するのでした。
夜、デイヴィーが家でマッキーの家の見張っていると、マッキーが新車で帰宅する様子を確認しました。どうやら大量の土やシャベルはどこかに隠していたようで、ほどなくしてニッキーがデイヴィーのもとを訪ねました。
ニッキーは両親から「もう愛し合っていない。」と言われ、それまで仲が良いと思っていた両親の言葉を聞いて自分の人生を否定された気分だと語り、「もうこんな町から出ていきたい。」と嘆いていました。デイヴィーはニッキーとの別れを惜しみつつも彼女の話を聞き入れる、ケープメイの殺人鬼はマッキーだとして、自分はマッキーを監視していると明かします。
それを聞いたニッキーはデイヴィーの身を案じて親に怒られるので監視をするのを止めるよう勧め、「この町で唯一好きな人だから。」と発言します。デイヴィーはてっきり彼女がカイル
に好意があると思っていましたが、ニッキーは
カイルには興味がないと明かします。
翌日、ツリーハウスでファラディは父親から盗んできたウイスキーを見せると、その場で飲酒しますが、苦くて飲めません。デイヴィーもウッディも飲むことができず、イーツだけが平気で飲酒することができました。デイヴィーは昨夜ニッキーと話して「いい関係」を築くことができたと伝えると、イーツは「俺は身体の関係がいい。」と無礼な発言をします。
あれから数週間監視しても確証が出ないため、4人はまだ留守にしているサミーの家を調べることにしました。デイヴィーはサミー一家がマッキーに殺害された可能性があるとみていましたが、親友たちは彼の話を鵜呑みにできていません。中に入ると、台所に散らかった生ゴミが置きっぱなしになったり固定電話が鳴り出したりと4人は怯え、デイヴィーがウッディに照明をつけるよう頼みます。ウッディがスイッチに手を伸ばすと、壁の向こう側にいた何者かがスイッチに手を伸ばそうとしたために4人は驚きますが、そこにいたのはサミー一家に猫の世話を頼まれたニッキーでした。どうやらサミー一家は別荘で休暇を取っているようで、留守中に彼女に猫の世話をするよう頼んでいたのです。
翌日、部屋の掃除をしていると、デイヴィーは収納部屋におもちゃの盗聴器があることに気づき、盗聴器を手に取ったデイヴィーはある作戦を思い付きました。夜になり、鬼ごっこ中の親友たちに盗聴器をマッキーの自宅の窓に忍ばせるので見張るよう頼み入れ、自分とウッディが盗聴器を仕込み、ファラディとイーツはマッキーを見張るよう指示します。
デイヴィーとウッディは鬼ごっこをしている友達に邪魔されつつも、なんとか家の寝室の窓の下に盗聴器を仕込みます。イーツとファラディはマッキーがゴム手袋をした状態でバケツや漂白剤を持って何かをしているとデイヴィーに連絡を入れ、ファラディが地下室に行くマッキーを監視しようとしますが、窓が黒塗りで見れないようになっていました。デイヴィーは出口に回ろうとしますが、そこで1階にいるマッキーに見られてしまいます。幸いにも監視されてることがマッキーにはバレてなく、デイヴィーは盗聴できるか確認しますが、無線が繋がりません。
翌日、デイヴィーは盗聴器が使えるかマッキーの家の前に行きますが、そこでマッキーに声を掛けられます。マッキーは昨夜デイヴィーたちがいたことに驚いていて、デイヴィーはは昨夜は鬼ごっこをしていたと釈明しました。マッキーは新聞代を集金しに来たと考え、お金を渡そうと物置小屋に入りますが、庭の前で待っていたデイヴィーはそこでシャベルで何かを埋めるために掘られていたような跡を目にします。マッキーが新聞代を渡すと、デイヴィーはその光景に不審を抱きつつも去っていきました。
翌日の深夜、デイヴィーは盗聴器を確認しながらマッキーの家を見張っていると、マッキーが寝室からデイヴィーの家を覗いていると知り、思わずしゃがみました。マッキーに盗聴器がバレたと考え、デイヴィーは親友たちをツリーハウスに呼び出すことにしました。
デイヴィーは親友たちに昨日見た庭の光景を報告したうえ、自分とイーツは庭を掘り返し、ファラディとウッディはジョギングするマッキーを尾行するよう頼みます。見つかったらカイルから借りた本物のトランシーバーで報告し、庭の変化はアライグマのせいにしてバレずに済むとのことでした。
ファラディとウッディはジョギング中、貸倉庫にいたマッキーを尾行しました。ウッディが貸倉庫の中を覗くと、中に『NaOH』と書かれた袋があることを知ります。物陰に隠れ、貸倉庫スペアの車を出していたマッキーに見つかりそうになりますが、なんとか見つからずに済みました。
一方、デイヴィーとイーツは庭を掘り返しても何も出てこないため、物置小屋に隠しているのではないかと考えます。イーツが南京錠をノックして解錠し、中に入ると、デイヴィーは失踪中のダスティが付着したMTVロゴが入ったTシャツを発見します。ファラディとウッディと合流すると、4人はデイヴィーの家に集まります。
デイヴィーはダスティのTシャツを発見し、ダスティはマッキーによって殺害され、埋められたのではないかと3人に報告しました。ウッディは貸倉庫で『NaOH』と書かれた袋があったことを伝え、ファラディがその袋が水酸化ナトリウムの袋だと3人に説明しました。それを聞いたデイヴィーは参考書を読み、あの袋が動物
の死骸の腐敗を抑制するために使われていると知り、死体を隠すために使われたのだと見解を立てました。
その後、確証を揃えた4人はデイヴィーの両親に全てを話しました。ところが、両親は4人の話を信用できずこっぴどく叱りつけると、父親はマッキーに直接謝罪させようと4人を彼の自宅に連れていきます。デイヴィーが疑いが拭えないまま一連の行動について謝罪すると、マッキーは寛大に4人がやった行為を許したうえ、デイヴィーが目撃したダスティとみられる少年は甥のジェイミーだとし、血の付いたTシャツも甥のものだと説明します。結局、3人は捜査を中止することにし、デイヴィーは両親から当面の外出を禁止されてしまいます。
夜、デイヴィーがノックの練習をしていると、ニッキーから家に来て遊びに来るよう誘われます。遊びに行くと、ニッキーは幼少期の写真やデイヴィーの子守りをしたときの写真をデイヴィーと一緒に見ました。写真を見て思い出にふけていた彼女は「この町が嫌いだったのに今は寂しい。ここでの生活は終わったのよ、日が経つ度に孤独になる。」と言い、デイヴィーは「孤独なんかじゃないよ。僕もこの町を出ていきたいよ。」と励まします。ニッキーはデイヴィーがマッキーに監視していたことがバレたと察すると、デイヴィーはマッキーのことを捜査したせいで両親から外出禁止を受けていることを伝え、自分のしたことは間違ってないと主張します。
その翌日、デイヴィーが留守番をしていると、仕事中のマッキーが家を訪ねに来ました。マッキーが様子を見に来たと説明すると、デイヴィーは殺されるのではないかと警戒し、マッキーに疑いをかけ続けます。そんな彼にマッキーはどうすれば疑いが晴れるか尋ねると、デイヴィーは甥に電話をかけるよう要求し、警戒しながら台所の固定電話を貸しました。マッキーはデイヴィーの前で電話をかけ、甥は留守で出られないと主張しました。マッキーは「どんなことをしても殺人鬼を逮捕する。」と言って帰っていきました。
それからデイヴィーはコールセンターに連絡し、マッキーがかけた番号を調べるよう頼むと、オペレーターは番号を伝えました。その番号は甥の家ではなくマッキーの自宅の番号でした。デイヴィーはその事を親友たちに伝えますが、彼の両親に叱られたことで捜査する気はありませんでした。
そんななか、夜のテレビニュースでイプスウィッチ警察の記者会見が流れていました。会見では署長が『ケープメイの殺人鬼』を捕まえたと公表しており、マッキーが殺人鬼とみられるアーサー・ピーターソンという男性を逮捕したのです。ニュースを観ていたデイヴィーは母親からマッキーのおかげでベイ・フェスタが開催されるため、しっかり反省するよう言われますが、デイヴィーはマッキーを怪しみ続けます。
デイヴィーは親友たちにマッキーが犯人を逮捕するのは出来すぎていると見解したうえで地下室を調査するよう訴え、地下室に潜入するから自分で責任を取ると伝えます。
そして、イーツにバス停での監視、家族とベイ・フェスタに行くファラディに会場での監視、ウッディはマッキーの家の外で監視するよう頼み入れ、3人は彼を信じて最後の捜査に乗り出すことにしました。
翌日、両親が外出している間、デイヴィーたちは作戦を実行に移しました。ファラディはベイ・フェスタで同僚と共にするマッキーを監視しながらトランシーバーで連絡を取り、イーツは両親の不和にウンザリしつつもバス停に居座り、デイヴィーが父親のカメラを持ち出してマッキーの家に侵入し、ウッディは親友を1人にするわけにはいかないとデイヴィーと行動を共にします。2人が家に侵入すると、デイヴィーが心配で駆けつけたニッキーも2人と同行します。
ファラディは監視中にマッキーら警官たちが参加していた美化プロジェクトを見たことでマッキーが別の目的で大量の土やシャベルを使っていたことに気づきます。彼は地下室に向かうデイヴィーたちに伝えたうえ、監視をやめると言い渡しますが、デイヴィーはマッキーが無実だと確かめるためにも改めて地下室に行くことにしました。
ファラディとイーツがマッキーが白だと思い、監視をやめていたその頃、デイヴィーはノックでドアを開け、 3人は地下室の奥にある鍵のかかった部屋に入りました。中に入ると、そこは子供部屋のような場所で、証拠のようなものはありません。しかし、デイヴィーはその奥にも部屋があることに気づき、奥に進み、部屋にあったカーテンを開けると、そこにはダスティの血塗れの死体がバスタブに入れられているのを目にします。更に監禁されて衰弱した少年に助けを求めます。
3人は少年を連れて1階に戻り、デイヴィーは前に親戚だと思っていた壁の家族写真を見ると、その写真が全て行方不明になった人たちの写真であることに気づき、新たに自分の家族写真も飾られていることを知ります。マッキーの次の標的はデイヴィーだったのです。
デイヴィー、ウッディ、マッキー、は警察に撮影した映像を持ち込み、ようやく両親やイプスウィッチ署の警官たちからマッキーが殺人鬼であることを信じてもらうことができました。署長は「息子さんが少年の命を救いました。」デイヴィーの家族に労いの言葉を贈り、警察はマッキーの捜索を開始します。ニッキーはさっき警察署に来た両親が抱き合っている姿を見たと伝えると、両親の仲が戻りつつあるのはデイヴィーのおかげだとし、自分の成果を成し遂げたデイヴィーにキスをして賞賛します。
家に戻ると、隣家では未だにマッキーの捜索が行われていました。家ではウッディが
一晩泊まることになり、父親は「私たちが見張っている。警察に捕まるから。」とデイヴィーに言います。デイヴィーとウッディはマッキーが逮捕されると思い、勝利を確信します。
皆が寝静まった頃、2人は就寝していましたが、屋根裏に続くはしごが勝手に開きました。はしごから降り、2人のいる寝室に現れたのは逃走中のマッキーでした。マッキーは寝ていたデイヴィーの口を塞いで気絶させます。
目を覚ますと、デイヴィーはウッディと一緒に拘束されたまま車に監禁されており、慌てて協力して拘束を解いて逃走を図ろうとしますが、マッキーが車の外でで脅かしてきたため、怯えて外に逃げます。マッキーは「鬼ごっこをしよう。ただし今日は命がけだ。」と2人に呼び掛けました。
デイヴィーとウッディはマッキーから逃げ続け、森でマッキーによって埋められた子供たちの死体を発見すると、デイヴィーはこうなったのは自分の責任だと悟り、ウッディを逃がすために囮となって駆け出します。しかし、マッキーに右足を刺されて動けなくなってしまい、パトカーを奪って脱出しようとしていたウッディも捕まり、喉を切られて殺されてしまいます。
デイヴィーはパトカーの前に行ってウッディに駆け寄りますが、そこでマッキーに捕まりました。マッキーは感情をぶつけてデイヴィーに訴えかけます。
「俺は家に戻れない。お前に人生を奪われまたんだ!絶対に殺してやる!でもそれじゃ足りない。お前はずっと俺のことばかり考えてたんだよな?だからこの先ずっと考え続けさせてやる。俺が戻ってくるたび、何が起こるか想像しながら残りの人生を送れ。俺は絶対に戻ってくる。ビクビク毎日怯えて過ごし、今日こそ現れるんじゃないかと怖れ続けた挙げ句に、ある日、現実になる。」
そう言い残し、デイヴィーを残してパトカーで去っていきました。
その後、警察がデイヴィーを捜索するなか、デイヴィーは右足を引きずったまま森をさ迷い続けました。やがて、道を這って歩いていると、通りがかった男性に救助され、無事に家族のもとに帰りました。彼はマッキーに対するトラウマを抱えて日々過ごし始めます。
後日、新聞配達中のデイヴィーは町を出るニッキーとその両親に手を振りました。ウッディの家は差し押さえ物件になり、ファラディはイーツと一緒に物置の片付けをしていました。2人とはあれから疎遠になっていました。デイヴィーはかつてのマッキーの家の前に立ち止まると「恐怖は身近なところに潜んでる。この町でも同じだ。一見穏やかな町。でも郊外でもイカれたことが起きる。愛想よく手を振ってくれる人も隣に住んでる人も一度家に入れば、何をしているのか分からない。僕は学んだ、人は絶対に本性を見せたりしないと。認めたくはないけど、事実だ。連続殺人鬼も誰かの隣人だ。」
マッキーが逃走中しているという新聞の記事を見つめます。