仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

小学校教師の仕事「8 この仕事を目指している人に一言お願いします。」その2

2015年01月20日 | アート・文化
小学校教師の仕事(中学生からのインタビューにこたえて) からの続き


8 この仕事を目指している人に一言お願いします。

○ ささいなことができるようになりましょう。
 スポーツで難しそうに見える技は、ささいな技術の積み重ねで成り立っています。勉強で解く難しい問題も、小さな問題や考え方の組み合わせで成り立っています。教師の仕事も同じです。一見難しそうに見えても、実は小さな技術の組み合わせで成り立っています。
 重要なことは、ささいなことを確実にできるようになることです。ささいなことというのは、実は、土台になっており、しっかりした上に高度な技術が積み上げられています。

 実は、この「ささいなこと」がどれくらいできるかが、すぐに分かる行動があります。基本的な行動で、これができていれば、他の「ささいなこと」もできると考えられます。

 その「ささいなこと」とは、「挨拶、返事、履き物揃え」です。
 これらができる人は、不思議と他の「ささいなこと」もきちんとできています。

 挨拶ができる人は、周りの人を明るくします。逆に、挨拶ができない人というのは、周りの人を不愉快にさせることもあります。挨拶一つ満足にできない人が、子どもの心を理解できるはずがありません。

 また、返事をするというのは、「あなたを受け入れていますよ」というメッセージです。気持ちのよい返事ができる人は、「気持ちよくあなたを受け入れますよ」というメッセージです。逆に、元気のない、嫌々ながらの返事は、「嫌だけれど、渋々あなたを受け入れます」というメッセージです。
 返事一つも満足にできない人は、子どもとのよい人間関係は築けません。
 挨拶や返事が気持ちよくできるというのは、人間関係を築く土台になります。まずは、学校で、できるようになることです。そしておうちや地域でもできるようになったら素晴らしいです。
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小学校教師の仕事「6 この仕事に必要なことはなんですか。」

2015年01月17日 | アート・文化

小学校教師の仕事(中学生からのインタビューにこたえて) からの続き

6 この仕事に必要なことはなんですか。
○ 熱意、体力、知力と笑顔
 「子どものために、少しでもよい教育をしよう」という熱意が必要です。特に、若いうちは、熱意が知識不足や経験不足をカバーしてくれると思います。
 体力も大事です。理由は、先ほど述べた通りです。
 また、知力は、知識の「量」というより、学び続ける「姿勢」が大事です。いくらたくさん知識があっても、社会の変化が早いので、いずれ古くなっていきます。学び続け、より良く変わっていこうとする姿勢こそが必要です。
 そして、必要なのは、笑顔です。今まで私が出会ってきた素晴らしい先生方に共通するのは、「笑顔」でした。厳しいと言われる先生であっても、普段は笑顔でにこやかにされています。笑顔でいるからこそ、子どもも周りの先生方も心を開いているのではないかと思います。
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小学校教師の仕事「5 この仕事において気を付けていることは何ですか。」

2015年01月16日 | アート・文化
5 この仕事において気を付けていることは何ですか。
○ 健康管理

 まずは、「健康管理」です。具体的に言うと、自分の場合は「睡眠時間の確保」です。睡眠を削って仕事をしなければならない時もありますが、それは、急を要する場合のみです。長続きするものではありません。睡眠不足が続くと、必ず体をこわします。


 だから、できるだけ規則正しい生活をして、体調を整えるようにしています。教師に限らず、どの仕事でも体力が重要です。体調を崩すと、周りの先生方や子ども達にも迷惑をかけてしまいます。また、体力が無くなると、気力もしぼみます。いつも明るく元気に笑顔で振る舞えるようにするためにも、健康管理は重要です。

○ 学びの継続

 当然すぎる心がけですが、学び続けることで、指導する楽しさは高まります。本を読んだり、他の先生方に学んだりして、新しい指導方法や考え方で授業をすることです。

 私は、教師の学びを「ゆっくり流れる川を上流に向かって進んでいく」というイメージで捉えています。少しずつでもいいから学んでいけば進みます。しかし、努力を怠れば、必ず衰え、指導の腕も後退していきます。

 学び続けるという点で、中学生の今からできることは、本を読む習慣を付けておくことでしょう。

 Sさんは、よく本を読むから大丈夫ですね。


○ 「児童を理解すること」と「教師を理解してもらうこと」

 児童のことを理解することは必要です。子どもがどんな気持ちで学校に来ているのか、何が楽しみで、何に困っているのか等、子どもを理解することは必要です。どんなにがんばっても、十分に理解することは難しいですが、理解しようと心がけることが大切だと考えています。

 また、教師を理解してもらうことも心がけています。いくら口先でいいことを言っても、子どもは変わりません。教師の言っていることと行動していることが一致していなければ、子どもには信用されないと考えています。教師が言っている以上は、教師自身も子ども以上にやるということが、教師を理解してもらうことにつながると考えています。
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小学校教師の仕事(中学生からのインタビューにこたえて)「3 この仕事のやりがいや喜びを教えて下さい。」

2015年01月14日 | アート・文化
3 この仕事のやりがいや喜びを教えて下さい。
○ 子ども達が「分かった」「できた」と喜んでいる姿を見た時です。
 自分が小学生のころは、跳び箱が飛べませんでした。水泳も25m泳げませんでした。できなくてとても悔しい思いをしました。だから、自分は絶対に跳び箱や水泳でできるように教えたいと願っていました。自分もたくさん学んできたので、跳び箱や水泳に限らず、できる喜びを味わわせる技術をたくさん持っています。精一杯教え、励まし、子ども達が「先生、できた」「わかった」と言って喜んでくれる瞬間は何度味わってもうれしいです。


○ 子ども達が仲良く助け合っている姿を見る時です。
自分が教えて子ども達ができるようになるのもうれしいです。ただ、子ども達同士で助け合いながら分かったり、できるようになったりする姿を見るのはもっとうれしいです。

 例えば、昨年は、バスケットボールの授業をしましたよね。チームで作戦を立て、みんながプレーできるように練習をし、試合では励まし合う姿は素晴らしかったです。
 授業が進むにつれて仲がよくなり(もちろん途中ではケンカみたいなことがあっても、それを乗り越え)大会ではベストを尽くして、お互いにたたえ合う姿を見るのは、教師としての喜びです。頭も心も体もたくましくなったことを感じます。

 以下、次号に続く・・・。
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アナログな遊びも大切

2012年03月25日 | アート・文化

子供達から「おっ」と言われるような技がある。

 

 例えば、けん玉、ヨーヨー、コマ回しである。

 

 小学生の頃、さんざんやったからである。その面白さも十分味わえた。

 

 今でも、ちょっと技を見せると「おっ」と言ってくれる。

 

 小学校の教員の場合、こういう子ども文化に詳しいのも大切である。

 

 小学生は、こういうアナログな遊びも大好きである。少なくとも自分の周りの子供達は好きである。

 

 

 でも、いずれは、デジタルのゲームにも詳しくないといけなくなるのかなあ。

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