俵万智氏の歌集「オレがマリオ」を読んだ。
息子さんとのやりとりが作品になったものが多い。印象に残る短歌がたくさんあった。特に自分の心に残った歌は、次の通り。
「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ
「おばあちゃん次は何色?」子は問えり米寿をベージュと聞き間違えて
アルバムに去年の夏を見て降りぬこの赤ん坊はもうどこにもいない
どんぐりを集めている子並べる子中を見たい子投げてみたい子
給食で何を食べたかスプーンの匂い嗅ぐなり母というもの
写真にはおまえ一人が写りおり五月の空から生まれたように
振り向かぬ子を見送れり振り向いたときに振る手を用意しながら
危ないことしていないかと子を見れば危ないことしかしておらぬなり
子育ての中での気づきが歌になっている。
ほかにもどきっとした歌がある。こちらは恋の歌なのかな?
性欲のこと聞かれれば女にもあると答えて時計をはずす
レギンスに透ける素肌がいいという床を磨いている背後から
二人きりと思う喜びまだなくて一人占めという言葉が浮かぶ
息子さんとのやりとりが作品になったものが多い。印象に残る短歌がたくさんあった。特に自分の心に残った歌は、次の通り。
「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ
「おばあちゃん次は何色?」子は問えり米寿をベージュと聞き間違えて
アルバムに去年の夏を見て降りぬこの赤ん坊はもうどこにもいない
どんぐりを集めている子並べる子中を見たい子投げてみたい子
給食で何を食べたかスプーンの匂い嗅ぐなり母というもの
写真にはおまえ一人が写りおり五月の空から生まれたように
振り向かぬ子を見送れり振り向いたときに振る手を用意しながら
危ないことしていないかと子を見れば危ないことしかしておらぬなり
子育ての中での気づきが歌になっている。
ほかにもどきっとした歌がある。こちらは恋の歌なのかな?
性欲のこと聞かれれば女にもあると答えて時計をはずす
レギンスに透ける素肌がいいという床を磨いている背後から
二人きりと思う喜びまだなくて一人占めという言葉が浮かぶ