仕事の道楽化

 仕事が道楽になることを目指しています。

読書の夏・・・これまでに出会った素晴らしい本

2022年07月28日 | 読書

 自分にとって、夏は読書の季節である。

 夏休みといえども、教職員は研修や会議や作業があり、毎日が勤務日だが、年休はとりやすい。

 その年休を取った日には、読書の時間がとれる。

 だから自分にとっては、読書の夏である。

 

 これまで、夏は素晴らしい本、繰り返し読みたくなる本に出会ってきた。

 

 

 ガダラの豚  中嶋らも 著

 ・・・中島らもさんは、「面白い本がないから自分で書いた」と言っていたが、本当に面白かった。

 本の終わりに差し掛かると、残りのページを見て、「ああ、もうすぐ終わるのかあ、もっと読んでいたいなあ。」と思ったものである。

 

 

 

 ファントム D・R・クーンツ 著 

 ・・・これも続きが読みたくて、昼から夜まで何もせず、一気に読み終えた作品。続きがどうなるのかが気になって気になって、何も手につかなくなる作品だった。

 

 

 

 義珍の拳 今野敏 著

 ・・・松濤館流の開祖である富名腰義珍先生の生涯を描く空手小説。

 空手の稽古に励む姿や師弟愛が熱く語られている。私も「ナイファンチ」という型を学んでみたくなった。

 一番美しいのは、ラストシーンである。義珍が亡くなる時のシーンなのだが、ここでも師弟愛が描かれている。

 空手を嗜んでいる人には、全員読んでいただきたい本である。

 

 

 

 剣客商売 池波正太郎 著

 ・・・主人公は、秋山小兵衛。小柄なおじいちゃんだが、めっぽう強い。ある意味スーパーマンである。頭も切れる。

 そういうスーパーマンであるおじいちゃん剣術家が、事件を解決していく物語である。

 

 ウーン、書いていたら、また読み返したくなってきた。

 

 

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自分の生活に「極少食」を取り入れたくなる本・・・「無病法」 ルイジ・コルナロ著(PHP) 

2021年08月11日 | 読書
 「無病法」 ルイジ・コルナロ著(PHP) を読んだ。

 おもしろかった。

 (ちなみに、この本は、81%の人が☆5つか4つの評価をしている)

 著者のルイジ・コルナロは、102歳まで健康に生きた人である。

 晩年になっても、心身ともにすこぶる健康で幸福感を味わっている。

 その幸福感を次のように述べている。


 私は喜びにあふれている。食欲も十分にある。夜は完全に熟睡している。五官はなお完全で、頭脳も明晰だ。したがって、判断が曇ることもなく、記憶力もよい。気分も最高である。さらに、いち早く衰えやすいとされている声についても、衰えはない。むしろ年とともに強く大きくなっていて、朝晩のお祈りでは歌い出さずにはいられないほどだ。ちなみに以前は、自分に囁きかけるくらいのものであった。

 ああ、素晴らしいわが人生よ! 人間が享受できる幸福のそのすべてに満たされているとは、なんという恵まれた生であろうか。もはやいかなる肉体的な欲求も私を悩ますということはなく、心は平和で、一点の不安もない。また、死が思いを占めることはなく、たとえ死の思いが過ったにしても、恐怖をおぼえることなどまったくない。




 ランナーズハイでも、ここまでの幸福感を味わえないのではないだろうか。

 では、ルイジ・コルナロがこのような幸福感を味わえるようになった要因は、いったい何だろうか?
 それは、たった1つである。

 次のように述べている。

 これらはすべて、私が食事に気をつけてきたその努力の報いとして、神様がさずけて下さったものである。




 そうなのだ。食事に気をつけていたのである。

 どのように気をつけていたかというと・・・。

 「極少食」である。

 食べる量は、次の通り。

 老人の一日には、卵一個の黄身と少しのパン、それにスプーン数杯のミルクで十分である。それ以上になると、病気や苦痛が生じ、天寿を損ないかねない。

 私のばあい、パンと卵の黄身、スープまたはパン粥、それと肉や魚を少し、かわるがわる数種類食べている。




 食べるものは、一日総量で正確に350g、飲み物(ワイン)については、四〇〇 ccである。これを2回に分けて食べていた。

 ということは、1食あたりご飯茶碗1杯分と、ワインはコップ1杯である。

 かなり少ない。まさに「極少食」と言える。

 この量にしたことで、先ほどの幸福感を味わえている。

 周りから勧められて、食事の量を増やしたこともあったそうだ。



 1日に約350gから400gに(たった50g!)、また飲み物(ワイン)についても、400ccから450ccまで、それぞれ増やしたのである。

それからわずか十日後にはその影響があらわれはじめた。

 それまで元気、快活であったのに、不機嫌になっただけでなく、憂鬱にもなり、なにもかもが面白くなくなってきた。

 そして12日後には、脇腹にはげしい痛みをおぼえ、それが22時間にもわたって続き、あげくには熱まで出てきて、しかもそれがその後連続して35日間にも及んだ。

 そこで、食事の量を元に戻したところ、元通りに元気になったそうである。


コルナロは、本の中で、繰り返し「極少食」にする必要性を述べている。

 健康で長生きし、しかもその間に病気ひとつせず、最後には平和のうちに静かに息をひきとる、といった幸福な生涯を願う者はだれでも、飲食を最小限の量にさだめるべきである。

 そうした生活では、血液が汚れることはなく、また胃から頭へのぼる悪気もなく、心はつねに穏やかで、気分は妙なる悦びに満たされている。

 健康、不健康は、血液の状態と体液の質とに関係している。それゆえ、食欲ではなく理性にしたがい、飲食をつつしみ、自然が本当に必要とする量だけにかぎるなら、いかなる病気の原因も生じ得ない。すなわち、私が説く生活では、血液はきれいになり、悪い体液は除かれ、すべてが完全に調和のとれた状態となる。




 少食にするメリットついては、「奇跡が起こる半日断食」甲田光雄著を読むとよく分かる。(この本についても、いずれブログで紹介したい)

 この「無病法」は、極少食を身を持って体験した人の話なので、説得力がある。
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コミック「BLUE GIANT」は、熱量がすごい

2021年08月07日 | 読書
 コミック「BLUE GIANT」1~10巻を読んだ。

 面白かった。

 主人公は、世界一のジャズプレイヤー(テナーサックス)を目指している。

 毎日河原で練習し、自力をつけていく。

 その「うまくなりたい」と願う熱量がすごい。

 途中で起きるハプニングもトラブルも、その熱量(と才能?)ではじき飛ばしてしまう。

 主人公が逆境の時に呟く言葉「へでもねえや」が好きである。



 ただ、読んでいて、少し悔しく思ったことがある。

 それは、「絵から音が聞こえてこない」ということである。

 ジャズに詳しい人がこの漫画を読んだら、曲名が書いてあるので、絵から音が聞こえてくるんだろうなあと思う。

 この漫画は、実写映画になったら見に行きたい。

 映画なら自分も音が聞けるからである。
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絵本「ヒロシマ 消えたかぞく」は、多くの家族の幸せが奪われたことが、静かに伝わってくる

2021年08月04日 | 読書
 「ヒロシマ 消えたかぞく」という絵本がある。

 表紙はかわいい女の子の写真である。

 女の子は、猫をおんぶしている。

 猫も気持ちよさそうに目を細めている。

 お父さんが撮った写真であるそうだが、お父さんと女の子の暖かい関係まで伝わってくるような写真である。

 ページをめくっていくと、床屋さんをしているお父さんの紹介(鈴木六郎さん)

 お母さん(フジエさん)、英昭お兄ちゃん、公子ちゃんの紹介と続く。

 ピクニックや海水浴の写真があり、実に楽しそうである。

 そして、護ちゃん、昭子ちゃんの誕生、・・・赤ちゃんも、とてもかわいい。

 家族の笑顔の写真が続く。

 楽しそうな家族写真を見て、ほほえましくなるのは、今も昔も変わらない。

 楽しく仲良く暮らしている家族の幸せというのは、今と変わらないように見える。

 


 突然、原爆の写真が出てくる。

 その後のページには、お父さん、お母さんをはじめ、家族がどのように原爆の影響を受けたのかが、淡々と書かれている。


 前半とは正反対である。幸せな家族の状況が一変している。

 前半のページには、楽しく幸せそうな家族写真が並んでいる分、後半の悲惨さが印象に残る。

 特に、まだ幼い護くんと昭子ちゃんは、かわいそうでたまらなくなる。

 きっとこの鈴木家と同じように、幸せに暮らしていた多くの、実に多くの家族が原爆の犠牲になったことが伝わってくる。



 原爆投下は理不尽であり、戦争も理不尽である。

 ただ、その理不尽を起こさないようにしなければならない。

 今も、その理不尽な戦争は起きる可能性がある。

 油断をすること無く、そう考えて気をつける必要がある。

 そのためには、歴史に学び、現在の世界情勢を学ばなければならない。


 8月初めの登校日には、この絵本を読み聞かせしようと考えている。

 子供達はどんな感想を持つだろうか。
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漫画「鬼滅の刃」を読んで残念に思ったこと

2020年05月22日 | 読書
「鬼滅の刃」が話題になっているので、読んでみることにした。

 とても優しい主人公が、仲間を作りながら成長していく物語である。

 味方である「鬼殺」と、敵である「鬼」との戦いを通して、主人公はどんどん強くなっていく。

 (ところで、「鬼殺」は、「きさつ」と読むそうである。自分は、おにころし・・・酒?のイメージが浮かんでしまう。)

 少年ジャンプの漫画に見られる三原則「友情、努力、勝利」が、この漫画にも当てはまった。

 なかなかよく考えて話が作られていた。


 面白く読めたのだけれども、少し残念なところもあった。

 それは、「自分も年をとったなあ」と感じた点である。


 その1つは、
「キャラクターの判別ができない」である。

 主人公とその周りによく出てくる人物名は分かる。しかし、時々出てくるキャラは分からないことが多い。

 明確に分かったのは、7~8人かなあ。登場人物は50人は軽く超えると思うのだけれども、殆ど分からない。

 よく「最近のアイドルは、誰が誰だか分からない」という人が居る。

 あれは、老化が始まったのだと考えてよい。

 「自分にも始まったのか!」と感じて、寂しくなった。



 2つめは、
「必殺技がよく分からない」

 味方も敵も、何か必殺技を繰り出し、見開き2ページで戦いシーンを見せてくれるのだけれども、その名前の意味も、なぜその技が相手に効果があるのかがよく分からなかった。

 きっと子供達や若い人には、よく分かるのだろう。

 

 これは、自分の理解力が若い人に付いていけなくなったことの表れだろう。

 お話自体は面白かったのだけれども、若い人について行けなくなった感じがして、少し寂しくなった。
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読書にふさわしい天気

2020年04月20日 | 読書
 外は雨

 その雨の景色を見ながらの読書も楽しい

 「晴耕雨読」とは、なんとすてきな言葉だろう

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最近読んだ本 「子どもの学力がぐんぐん伸びる古典音読」陰山英男著

2019年10月26日 | 読書
 「子どもの学力がぐんぐん伸びる古典音読」陰山英男著

注:以下、長文です



 学級担任をしていた頃、必ず「名文」といわれる古文や漢文の音読を指導していた。子どもたちは、リズムや言葉遣いが面白いらしく、喜んで音読していた。
なぜ名文の音読はよいのか、どう指導すればよいのかが分かりやすく書いてあるのが、この本である。

 文の引用と自分の感想を述べる。
 以下、「 」の中が引用した文である。


 「読み書き計算をより伸ばすために必要なのは、さらに古典的な立腰教育であったり、呼吸法であったり、鉛筆の持ち方や運筆練習といった伝統的で基礎的なものであったのです。」P.12

 やはり立腰教育は学習のベースにもなるのだ。



 「重要なのは、意味よりリズムです。古文や漢文はリズムがいいから読みやすいのです。」
 「ひょっとして意味が分からないというのは、子どもにとってはいいことなのかもしれません。なぜかというと、この時期の子供は、リズムのある文章を喜びます。またこうしたリズムのいい文章を単純に覚えることについては大人以上に力を発揮します。ですから、意味が少し難しいものでも、凄く難しいものでも、関係なく吸収してしまいます。」p.23

意味の分からないものでも、覚えてしまう。特に低学年の子は、覚えるのがはやい。



 「古典の名文を何回も読んでいるうちに気がついたら暗唱してしまっていたというのが、望ましい在り方なのです。」p.25

この考え方は、野口芳宏先生と同じである。自分はついどれだけ暗唱できたかを確認させながら指導してしまっていた。



 「スコーラは一週間に一回五十分の中で読み書き計算に取り組むので、音読だけに限って言うと一週間に一回十分ぐらいしか指導できません。あとは宿題なのですが、そうした枠組の中でも伸びていきます。短いものなら、一瞬にして覚えるという場面も出てきています。」p.26

一週間に十分間だけでも伸びていくというのはオドロキである。



 「子どもにとって『読むこと』は難しいことなのです。それは音読させて初めて気づくことですが、意外なほど『読めない』のです。」p.28

これは、教室で指導すれば分かる。だからこそ、機会を見て、国語科以外でも音読をする学習は取り入れなければ伸びない。



 以下、指導方法についての留意点やヒントがたくさん書いてあった。

 「読み書き計算を短時間で反復するのに余計な声かけは必要ありません。むしろじゃまです。私が提起したのは『流れ作業』です。」p.32

 「音読で一番重要なのは、教師がいい読み方のお手本を示すこと、つまり範読です。」p.33

 「子どもたちの頭を鍛えようとするのならば、頭が休んでいる時間を作ってはいけません。」p.50

 「同じ文章を少しずつ、スピードを上げながら、繰り返し読んでいきます。先生はついてこられない子がいないかどうか、机間巡視をして、目配りをしていきます。ここでの観察は指導力の要です。」p.51
 
 「よい指導をしている学級では、先生の説明は本当に一言だけです。」p.53
 「そうなるためには、常日頃からできる限り少なく簡潔な言葉で子どもたちに重要なことを伝える。これが大事です。」「いかに声かけをせずにすすめるかを考えなくてはいけません。」p.54

大事なのは、
○ 言葉を削る。(削っても学習が進むようにシステム化する、流れを作る)
○ 手本を示す。
○ 空白の時間を作らない。
○ 確認する。見届けながら指導する。
ということか。

その他、これも重要だろうという記述があった。

 「過去見てきた学校で成果を上げているかどうかの分かれ目には、いろいろな要因があるように思われますが、つきつめると実はたった一つでした。それは校長先生のマネジメントだったのです。」「優れた校長先生というのは、やはり学校をひとつにまとめていくことに優れているのです。」p.55

 「今、子どもの読解力が落ちているのは、学習における読む力が弱くなっているからです。今の教科書は分厚くなっています。昔に比べると約一、五倍の分量があります。本来なら、それにとのない読む力を育成する指導があってしかるべきなのですが、実際にやっていることは『話す』ことです。」p.111

 「読み書き計算の反復学習の本質的な目的は、読み書き計算ができるようになることではなくて、それを通じて脳そのものの働きを高めていくことです。AI時代においても、その基本はいささかも変わらず、むしろその重要性は高まっていくと私は思うのです。」p.148

 「読み書き計算の反復学習の本質的な目的は、脳そのものの働きを高めること」というのは、これからも読み書き計算の反復学習は、不易流行の「不易」であると言える。
 
 
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読み聞かせで 必ず受ける絵本は これです。

2019年07月17日 | 読書
 末っ子が小学6年生、小学生の保護者をするのも最後ということで、今までやったことのないPTA活動に取り組むことにした。

 それは、「読み聞かせ」である。

 PTAの活動の中に、「読み聞かせ」をする集まりがあると言うことを聞き、すぐに申し込んだ。

 今まで我が子の学校で、やったことがないからである。

 しかも、我が子や我が子の友達にも貢献できそうだからである。

 我が子のクラスだけでなく、いろいろなクラスで読み聞かせをしている。(月に1回程度)

 自己紹介では、次のように言うことにしている。
 
 「私の名前は○○です。恐い本と面白い本と感動して泣ける本が大好きです。でも、感動する本は読みません。なぜなら、私がまず泣いてしまうからです。」

 「今日は、恐い本と面白い本を持ってきました。恐くて面白い本もありますよ。どれがいいですか?」

 と聴いてから読むことにしている。


 読んでみて、好評だった絵本を紹介する。

 恐い本シリーズ

 学校ななふしぎ

 学校の怪談なので、恐い。「この学校では、そんなことは起きないよ。」とフォローをしないと、怖がりすぎる子が出てきそうな絵本である。


 いるのいないの

 学級担任をしていた頃、6年生は校内キャンプをしていた。校内で肝試しをする前に読んでいた絵本。肝試しの怖さ100倍になる。

 たべてあげる

 とってもかわいいイラスト。 でも読み終えた時の子供達の感想は、・・・「怖い!」

 
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オレがマリオ

2017年02月28日 | 読書
 俵万智氏の歌集「オレがマリオ」を読んだ。
 
 息子さんとのやりとりが作品になったものが多い。印象に残る短歌がたくさんあった。特に自分の心に残った歌は、次の通り。



 「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ


 「おばあちゃん次は何色?」子は問えり米寿をベージュと聞き間違えて


 アルバムに去年の夏を見て降りぬこの赤ん坊はもうどこにもいない


 どんぐりを集めている子並べる子中を見たい子投げてみたい子


 給食で何を食べたかスプーンの匂い嗅ぐなり母というもの


 写真にはおまえ一人が写りおり五月の空から生まれたように


 振り向かぬ子を見送れり振り向いたときに振る手を用意しながら


 危ないことしていないかと子を見れば危ないことしかしておらぬなり

 

 子育ての中での気づきが歌になっている。


 ほかにもどきっとした歌がある。こちらは恋の歌なのかな?



 性欲のこと聞かれれば女にもあると答えて時計をはずす


 レギンスに透ける素肌がいいという床を磨いている背後から


 二人きりと思う喜びまだなくて一人占めという言葉が浮かぶ
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1日5分間の読書時間を確保するとどうなるか

2017年02月15日 | 読書
 今は学級担任ではないが、4年生と5年生の国語の授業を指導させてもらっている。

 少しでも読書好きになってもらいたいので、授業の初め5分間は読書をすることにしている。

 好きな本を持ってきて、ただ5分間読むだけである。

 教室にいる全員が読む。もちろん教師も読む。

 その5分間は、実に静かである。時折ぱらりとページをめくる音だけが聞こえる。

 たった5分間であるが、おもしろいのは、その後の休み時間も読書をする子が増えるところである。

 もっとおもしろいのは、教師自身も以前より読書量が増えることである。

 読書の時間を設定するだけで、読書好きはきっと増える。
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読み聞かせをすると子供が読書にはまる本

2016年06月21日 | 読書
 子供の頃に夢中になって読んだ「少年探偵団シリーズ」

 この「少年探偵団シリーズ」を小学校上学年に読み聞かせをすると、読書にはまる子が結構出てくる。

 「成績はいいけど、読書はあまり好きじゃない」という子ほど、この本を読み聞かせしてあげると読書の楽しさに目覚めることが多い。

 少年探偵団シリーズは、読書の楽しさを味わわせるきっかけになる良書だと考えている。



 ただ、個人的には、少し残念なことに、子供の頃にあれほど楽しく読んでいた少年探偵団シリーズが、50歳間近になった今の自分は楽しくは読めないのである。

 子供向けに書かれた本なので、当然なのかもしれないが、自分が子供の頃、寝るのも忘れてわくわくしながら読んだ気持ちにはなれない。

 そんな自分でも、楽しく読めた江戸川乱歩作品がある。

 「江戸川乱歩傑作選

 である。

 江戸川乱歩氏が大人向けに書いた作品ばかりなので、自分でも楽しめる。(逆に子供には分からないだろう)

 これからしばらくは、江戸川乱歩氏の作品集で読書のわくわく感を味わえそうである。



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感動する会社は、なぜ、すべてがうまく回っているのか?

2016年03月13日 | 読書
 藤井正隆氏の著書「感動する会社は、なぜ、すべてがうまく回っているのか?」(マガジンハウス)を読んだ。

 うまく回っている会社には特徴がある。

 
○ 従業員を大切にする

○ 顧客価値を高める

○ 地域・社会貢献を行う

 これらに向けて愚直に改善を続け、人や社会に優しく、利益を出し、永続・発展する企業の実例となる会社が15社紹介されている。

 どの会社の取組も素晴らしい。

 どうやったら、そのような会社が作れるのか、いくつもヒントは書いてある。

 例えば、プレミアム焼酎「百年の孤独」の蔵元「黒木本店」の社長は、次のように述べている。


 行き詰まった時には、「考えて考えて、試して試して、悩んで悩んで、やってやってやり抜いて、精根尽き果てた時に初めて新しいアイデアが生まれる」


 このようなトップがいる会社の実例を学べる本である。

 会社に限らず、学校でも学級でも、あらゆる組織を活性化させるヒントが学べると思う。

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GIFTの法則

2016年03月09日 | 読書
 「GIFTの法則」平野秀典著を読んだ。

 「表現の極意」が書かれている。

 帯には、次のように書かれていた。

 どんな素晴らしい想いも、価値も、商品も、理念も、他者に伝わらなければ意味がありません。

 情報過剰時代には、人の体温が伝わるような表現力のある人が、

 仕事を成功に導き、最高の人生を生み出すことができる可能性を持っているのです。



 他者に伝えるために重要なのが、目の前のたった一人に伝えるようにすることだそうだ。

 次のように書いているところがある。


 プロのミュージシャンは、コンサート会場に1万人の観客がいても、たった一人の大切な人に歌いかけようとして歌います。

 たった一人の大切な「あなた」に届いたメッセージは、そのメッセージに共感する人たちと心をつなげた時、、結果的に大勢のたった一人に感動が伝わります。p.30



 そういうメッセージを届けるためには、

 当たり前のことを101%だけ当たり前以上に表現する。p.113

 心がけることは、

 顧客は、商品を買うのではなく、その商品を使うと体験できる「シーン」を買うのです。p.115




 「伝わる表現の極意」が、実例もたくさん紹介されながら書いてあったので、わかりやすかった。



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知らなかった・・・絵本屋大賞

2016年01月15日 | 読書
 知らなかった。

 「絵本屋大賞」なるものの存在を。

 今年の最優秀賞は、「りゆうがあります」だ。

 読みたい。

  
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こんな時間の使い方をしてみたい・・・「わしらは怪しい雑魚釣り隊」

2015年09月03日 | 読書
 昔読んで、感化され、自分も友達とキャンプに行った本がある。

 「わしらは怪しい探検隊」椎名誠著 (角川文庫)

 最近、書店でその路線に続く本を見つけた。しかもキャンプ、たき火、酒だけでなく、「釣り」も大きなテーマになっている。

 「俺たちを笑うな わしらは怪しい雑魚釣り隊」椎名誠著(小学館文庫)

 である。

 内容は、以前と同じ男達が海辺でたき火をし、うまい酒と料理を食べるというシンプルな話である。しかも、雑魚釣りという名前が付いているとおり、まず魚釣りから始まる。

 どこでどうやって魚を釣り、どんな魚料理にして、酒を飲むかが書かれている。


 読んでいると、また昔のように友達を誘ってキャンプに行きたくなる。

 自分のことだから、きっと友達や家族を誘っていくだろう。今度は昔と違って魚釣りから始まる。


 
 





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