自分にとって、夏は読書の季節である。
夏休みといえども、教職員は研修や会議や作業があり、毎日が勤務日だが、年休はとりやすい。
その年休を取った日には、読書の時間がとれる。
だから自分にとっては、読書の夏である。
これまで、夏は素晴らしい本、繰り返し読みたくなる本に出会ってきた。
ガダラの豚 中嶋らも 著
・・・中島らもさんは、「面白い本がないから自分で書いた」と言っていたが、本当に面白かった。
本の終わりに差し掛かると、残りのページを見て、「ああ、もうすぐ終わるのかあ、もっと読んでいたいなあ。」と思ったものである。
ファントム D・R・クーンツ 著
・・・これも続きが読みたくて、昼から夜まで何もせず、一気に読み終えた作品。続きがどうなるのかが気になって気になって、何も手につかなくなる作品だった。
義珍の拳 今野敏 著
・・・松濤館流の開祖である富名腰義珍先生の生涯を描く空手小説。
空手の稽古に励む姿や師弟愛が熱く語られている。私も「ナイファンチ」という型を学んでみたくなった。
一番美しいのは、ラストシーンである。義珍が亡くなる時のシーンなのだが、ここでも師弟愛が描かれている。
空手を嗜んでいる人には、全員読んでいただきたい本である。
剣客商売 池波正太郎 著
・・・主人公は、秋山小兵衛。小柄なおじいちゃんだが、めっぽう強い。ある意味スーパーマンである。頭も切れる。
そういうスーパーマンであるおじいちゃん剣術家が、事件を解決していく物語である。
ウーン、書いていたら、また読み返したくなってきた。