卒業式や入学式などの儀式では、国家「君が代」を歌う。
ただ、意外と意味を教えられていないので、歌い方がまちまちである。
日本の国家であるので、その意味を知った上で歌ってほしいと願い、次のような指導をした。
君が代の意味を知っていますか?
(児童は皆「知らない」と答えた)
もともとの意味は、
あなたの命が 永く永く 続きますように
さざれ石、つまり小さな石が、長い年月をかけて大きな岩となり その岩に苔がつくまで
という意味です。
親しい人の長寿を願う歌です。
今は、平和なこの世の中が、長く栄えていきますようにという意味で歌われることが多いです。
国の歌としては、世界で一番歴史があります。
そして、こんなに平和な歌詞が国歌になっているのは珍しいです。
他の国の国歌は、「戦い」とか「血」とか「敵」という言葉を使っていることも多いです。
さて、歌詞の中に「さざれ石」という言葉がありますね。
「小さな石」という意味です。
今は、この小さな石が大きな岩になったものを「さざれ石」とも呼ぶようです。
(と言って、「さざれ石」の写真を見せる)
小さな石が、こんな大きな岩になるくらい「長い間この世が続くように」という願いを込めた歌です。
「さざれ石」は、一つの言葉ですので、一息に歌います。
先程の歌い方を聞いていると、「さざれ」と「石」の間で、ブレスをしている人もいましたので、つぎは、一息に歌うようにしましょう。
再度歌うのを聞いていると、「さざれ石」を一息で歌えていた。
これからは、「平和な世の中が長く続きますように」という願いも込めながら歌ってほしい。
追記
私は教員7年目まで「さざれ石」を意識していなかった。当時の校長先生(音楽専門)に指摘されて初めて知った。
それ以来、一息で歌うようにしている。
5年ほど前、台湾に行ったとき、台南では、毎日(しかも朝夕)「君が代」と「海行かば」を歌っている方々がいた。
飛虎将軍廟を祀っている方々である。
その方々は、「さざれ石」を一息で歌う。
日本人が「君が代」を歌うのを聞いて、「日本人は「さざれ石」を一息で歌わない人がいる。」と驚いたそうである。
台湾の方々のほうが上手に歌えていた。(朝夕と心を込めて歌っているからだろう)
いわおは、小さな石が集まった一塊の巌という意味です
漢字にすると、細石の 巌となりて です。