小津安二郎監督の「秋刀魚の味」を観た。
秋刀魚の味 [DVD] 価格:¥ 3,990(税込) 発売日:2005-08-27 |
(なぜタイトルが「秋刀魚の味」なのかが分からなかった。)
娘を嫁に出す父親の話である。
しみじみとした味わいのある映画だった。
映画を観て感じたのは、「今と違うなあ」ということである。
この作品に出てくるおじさんたちは、若い人に縁談を勧めるのである。
今、この映画のように言う人は少ない。殆どいない。
今、結婚する人が少ないのは、この映画のように、結婚を勧める人がいないのも一つの原因ではないかと思った。(映画の主題とは違うところに興味をもってしまっている)
最近の若い人たちからは、
「出会いがないんですよ。」
という話を聴く。
それならば、結婚を勧めるのではなくとも、出会うチャンスをセッティングするのもおじさんの役目なのかもしれない。
内田樹先生は、懇親会の席で次のように言っていた。
教員に必要な力は2つ、「耐えて信じる力」と「お節介する力」
そういえば、「お節介する力」のほうは、若手職員に対して殆どつかっていないかもしれない。もちろん、教師力アップにつながるお節介はしているつもりである。
結婚をしつこく勧める気は全くない。しかし、望むなら、出会いの場をなるべく作ってあげるというのは、した方がいいのかもしれない。
「秋刀魚の味」を観ながら、そんなことを考えていた。