今日の「 お気に入り 」は、「 放哉俳句 」をいくつか 。
「 入れものが無い両手で受ける 」
「 咳をしても一人 」
「 寒ン空シヤツポがほしいな 」
「 鳩に豆やる児が鳩にうづめらる 」
「 とはに隔つ棺の釘を打ち終へたり 」
「 ふとん積みあげて朝を掃き出す 」
「 あすは元日が来る仏とわたくし 」
「 筍くるくるむいてはだかにしてやる 」
「 天井のふし穴が一日わたしを覗いて居る 」
「 恋を啼く虫等のなかでかゞまつて寝る 」
「 障子の穴をさがして煙草の煙りが出て行つた 」
「 お遍路鈴音こぼし秋草の道 」
「 犬に覗かれた低い窓である 」
「 禿げあたまを蠅に好かれて居る 」
「 火の無い火鉢に手をかざし 」
「 痩せた尻が座布団に突きさゝる 」
( 出典:「 尾崎放哉句集 」池内 紀編 ( 岩波文庫 ) ㈱岩波書店 刊 )
数年前 、十五キロほど減量したときのことを思い出します。
昔 、肺病 。 今 、コロナ 。
「 武漢熱 」と呼ぶ方もいるそうな 。
元栓閉めても、拡散収まらず 。
近隣諸国に倣って 、歴史を、ながく忘れないでおこう、と思う 。
