高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

山の畑から 12月1日記

2023-01-04 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
土佐町 山楽の上土井崇です。

今年も無事にお米が収穫できて、
ほっとしています。
特に稲架掛けにするもち米には
僕の農の原点があり、
尚いっそう思い入れがあります。


8年前、サラリーマンをしながら
京都と滋賀の県境にある山で
初めて米作りをしました。
先生は30年間農薬・化学肥料なしで
米を作り続けてきた方。
苗づくりから始まり、
田植え・水管理、そして稲架掛けまで、
ひと通り教えていただきました。
この時収穫したお米の味は忘れられません。
同時に、我が子らを
自分の作った米・野菜で育てようと
決意した瞬間でした。

この決意を胸に灯して、
翌春には会社を辞め、
一家で高知県土佐町に移住しました。
引越しの荷物が片付かないまま、
米づくりを始めました。
勢いで作り始めたものの、
高知の山間部の環境に洗礼を受けました。

(苗床のようす)

・山水をきらさず確保する。
・田んぼより広い畦畔の草を刈る。
・イノシシなどの獣から稲を守る。

(実ったイネ)

このような山の厳しさと共存しながらも、
毎年くじけず米作りをしています。
そして、初心と感動を忘れないように、
必ず稲架掛けにして仕上げます。

(稲架掛けのようす)

自家製のもち米と小豆を使ったお赤飯は
僕の元気の源です。

※ この記事は、NPO法人土といのち『土といのち通信』2023年1月号より転載しました。
コメント
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