昨夜、地元食推協の勉強会が開かれ、
その中で糖尿病のお話をさせていただきました。
と言いましても、
これは今月初めに保健センターで勉強してきたことを
皆さんにお伝えするというもので、私は全く専門ではありません。
だからこそ、わかりやすくお伝えするために、
資料を読み返し、ネットでも調べ、
さらに不明な点は管理栄養士さんや、
実際に経過観察中の方にもお話を伺いました。
一番困ったのは、色々な数値が飛び交うことでした。
まあ、ちょっと説明しますので、ついて来てくださいませ。
●糖尿病の診断基準
診断には血液検査が必要です。
血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の数値で
診断されるのですが、
HbA1cが以前よりも重視されるようになりました。
●なぜ、HbA1cが重視されるの?
人というのは、不思議なもので?健康診断が近付くと、
急に節制した暮しを始めるようになります。
そうなると、血糖値は正常値を示してしまうことも・・・。
「そんな小手先には誤魔化されないよ~」というのがHbA1cで、
1~2ヶ月前の血糖値を反映します。
●HbA1cって何?
ヘモグロビンは赤血球の中にあり、酸素を体の隅々まで運びます。
ヘモグロビンの表面は接着剤のようになっており、
ブドウ糖をくっつけながら血管内を流れていきます。
寿命が120日ほどのヘモグロビンが、
どのくらいブドウ糖とくっついたのか、
その度合いを表したものがHbA1cなのです。
●さて数値です (5.2 %と6.1%)
糖尿病の診断基準はHbA1cが6.1%以上ですが、
特定健診では、5.2%以上なら、注意を呼びかけます。
6.1%以上というのは、医療行為が始まる基準。
5.2%を超えたら、生活の習慣の改善が必要になります。
●次の数値です (6.1%と6.5%)
お医者様によっては、6.5%以上を治療の基準としている方も?
以前、日本のHbA1cの基準は6.5%以上でした。
現在は世界基準の6.1%以上に合わせることになりました。
●もうひとつの数値です(5.8%)
さらに、資料を読み進んでいくと、
「血管管理の指標と評価」の部分で
HbA1cが5.8%未満なら優
という評価になっているではありませんか!?
5.2%以上で要注意なのに、5.8%未満が優ってどういうこと!?
はい。 ^^;
これは糖尿病治療中の患者さんの評価でした。
患者さんが努力をして、5.8%未満になったなら優秀・・・
という意味でした。
いや~、ここまで理解するのに長い道のりでした・・・。
しかし、大切なのは、
基準値の境界あたりの数値に一喜一憂するのではなく、
自分の主治医は自分という気持ちを持つこと。
自分の健康は自分で守るという姿勢は、
糖尿病に限らず、すべての人に通じることだと実感しました。