ここのところ、寝ても覚めても
前川次郎君のことばかり考えている。
前川君は、たぶん私と同い年・・・。
同級生の男の子に恋をしたのではありません。
「前川次郎」は次郎柿の早生品種です。 (^^)
こちらは、先週お邪魔した
農林技術研究所果樹研究センターにある
樹齢65年の柿です。
柿は、喬木性と言って、
年数が経つに従って大木になっていきます。
ということは、作業効率も悪くなり、
高齢化が進む中、生産者の減少につながります。
そこで求められるのが、わい性品種。
つまり、草丈や樹高が低い品種です。
そして、わい性品種育成で大活躍しているのが
前川次郎君なのです!!
こちらは、「前川次郎」を台木にしてできた
わい性台木品種1号。
こちらは、わい性台木品種2号。
1号よりも2号の方が、
木が背丈が低いので収穫しやすく、
実の結実も早くなっています。
わい性品種は、普通の品種に比べると
生育が悪いという短所はありますが、
農作業の省力化が期待できます。
高齢の生産者や新規就農者でも栽培しやすく、
他作物との作業の分担もしやすくなる、
そんな「生産者にやさしい柿」の誕生まで
あともう少し。
品種登録の審査に通るその日まで、
ガンバレ、前川君!!