”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

キウイの病気

2012-08-11 10:34:24 | 果物

今はだいぶ価格が安定してきた

ニュージーランド産キウイ。

Img_4250

でも、今年の前半はずいぶん価格が上昇しました。

 

それは、2010年の11月、キウイフルーツかいよう病が発生し、

ニュージーランドのキウイフルーツ産業に

大打撃を与えたからです。

キウイフルーツかいよう病の学名は

Pseudomonas syringae pv actinidiaeといい、

ニュージーランドでは頭文字をとって

PSAと呼んでいるようです。

 

※キウイフルーツかいよう病の主な症状については

  こちらをご覧ください。

http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/boujyo/kaju/2407.htm

 

さて、この病気ですが、

1984年に静岡県で最初に確認され、

当時の農業試験場長さんも命名者の一人となっています。

 

どうして静岡生まれの病原菌が26年の時を経て、

南半球までたどり着いたのでしょうか?

どうも、この病原菌は

通常は胞子が風に飛ばされて広まりますが、

感染した植物、衣類、靴、動物、農具などでも

運ばれて広がることがあるらしいのです。

 

はっきりした原因はわかりませんが、

静岡生まれの病原菌がニュージーランドで猛威を振るったことは、

大変悲しいことです。

 

そんな暗いニュースを吹き飛ばすためにも、

静岡県のキウイたちは

この暑さと強い日差しに負けないで

豊かな収穫の秋を迎えてほしいものだと思います。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする