今はだいぶ価格が安定してきた
ニュージーランド産キウイ。
でも、今年の前半はずいぶん価格が上昇しました。
それは、2010年の11月、キウイフルーツかいよう病が発生し、
ニュージーランドのキウイフルーツ産業に
大打撃を与えたからです。
キウイフルーツかいよう病の学名は
Pseudomonas syringae pv actinidiaeといい、
ニュージーランドでは頭文字をとって
PSAと呼んでいるようです。
※キウイフルーツかいよう病の主な症状については
こちらをご覧ください。
http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/boujyo/kaju/2407.htm
さて、この病気ですが、
1984年に静岡県で最初に確認され、
当時の農業試験場長さんも命名者の一人となっています。
どうして静岡生まれの病原菌が26年の時を経て、
南半球までたどり着いたのでしょうか?
どうも、この病原菌は
通常は胞子が風に飛ばされて広まりますが、
感染した植物、衣類、靴、動物、農具などでも
運ばれて広がることがあるらしいのです。
はっきりした原因はわかりませんが、
静岡生まれの病原菌がニュージーランドで猛威を振るったことは、
大変悲しいことです。
そんな暗いニュースを吹き飛ばすためにも、
静岡県のキウイたちは
この暑さと強い日差しに負けないで
豊かな収穫の秋を迎えてほしいものだと思います。