静岡県経済産業部みかん園芸課様の主催で
落葉果樹セミナーが開催され、
県内在住の野菜ソムリエ26名が参加しました。
会場は浜松市北区都田町の
農林技術研究所果樹研究センター落葉果樹科。
●静岡県の落葉果樹についてお話を伺いました。
静岡県の農業算出額(平成22年度)2,123億円のうち、
果樹が占めるのは294億円。
その中の34億円が落葉果樹となっています。
この金額だけ見ると、
「たいしたことない・・・。」
と思われるかもしれませんが・・・。
ここからがすごいんです!!
静岡生まれの落葉果樹がこんなにもあるんです。
巨峰、ピオーネ、四つ溝柿、次郎柿、
レインボーレッド(キウィ)、喜水/静喜水(梨)、
宮口小梅。
これは、大いに自慢できることだと思います。(^^)
●梨の食べ比べを行いました。
静喜水
食べやすい。
「豊水」好きに好まれる味。
八里(やさと)
酸味があり、ザラザラした食感が懐かしい。
なつしずく
青梨の系統を食べる機会が少ないせいか、
初めて食べる味と香りに驚き!
筑水
昔からの食べなれた味。
あけみず
香りが良く、滑らかな舌触り。
●35℃を超える炎天下、圃場見学をさせていただきました。
こちらはなつしずくの樹です。
棚を作って、枝を伸ばしていきます。
防鳥ネットが張られています。
下草はわざと生やしています。
草の機能を活かした「草生栽培」と言い、
・土壌の流出を防ぐ
・土壌天敵の増強
を目的としています。
こちらは珍しい自家受粉する品種。
まだ試験場にも1本しかありませんが、
この品種が普及したら、
受粉作業の手間が省け、
農作業の軽減化につながります。
静岡県にはこんなにおいしい梨がたくさんあるのに、
小規模な産地が多いので、
ほとんどが県内で消費され、
入手できるところも観光農園や直売所など・・・。
たぶん、産地周辺の人しか知らない品種も多いでしょう。
他ケンミンの皆様、
ドライブで静岡へお越しの際は、
ぜひ、農産物直売所、観光農園にお立ち寄りください。
登呂遺跡で種が見つかったと言われる梨が、
こんなにおいしく成長しました。 (^^)v
ぜひご賞味ください。