”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

守って、育てるブルーベリー

2012-08-09 10:25:59 | “農”

ここ10数年の間に、ブルーベリー農園がずいぶん増えました。

静岡県内では、みかんや野菜と複合経営している場合が

多いと言われています。

 

静岡県でブルーベリー栽培に取り組む理由として

次のことが考えられます。

 ①温暖な気候のため、ハウス栽培でも加温が少なくて済み、

  他産地よりも早く出荷できるから

 ②年2回施肥を必要とする以外は、栽培に手間がかからない。

 ③高単価

 ④健康志向の高まりに伴い、

  アントシアニンに注目が集まっている。

 

 

普通、露地栽培のブルーベリーは

どんなに早くても6月中旬頃からの収穫となりますが、

県内には日本一早く出荷している地域があります。

 

それは、浜松市北区都田の丸浜柑橘組合です。

今年は4月4日に、ハウス栽培のブルーベリー約50kgが

初出荷されました。

部会の出荷者は5人で、今年の作付面積は

ハウス1.3ha、露地0.2ha。

出荷は7月末まで続き、総量で約10tを見込んでいます。

※丸浜柑橘組合のHPはこちら

http://www.kankitsu.com/

 

 

さて、こちらは農林技術研究所果樹研究センター。

Img_4167

ハウス内では、数100種類あるブルーベリーのうち、

ハウス栽培や早期出荷に向くものを栽培しています。

 

早期出荷用のミスティという品種。

Img_4166

収穫は終わっていました。

 

こちらは、野生のブルーベリー「ナツハゼ」。

Img_4164

絶滅危惧種に指定されています。

 

 

野生のブルーベリーを守りながら、

早期出荷用品種の開発に取り組む・・・。

まさに守って、育てることが

静岡県のブルーベリーの課題なのだと思います。

 

コメント
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