ここ10数年の間に、ブルーベリー農園がずいぶん増えました。
静岡県内では、みかんや野菜と複合経営している場合が
多いと言われています。
静岡県でブルーベリー栽培に取り組む理由として
次のことが考えられます。
①温暖な気候のため、ハウス栽培でも加温が少なくて済み、
他産地よりも早く出荷できるから
②年2回施肥を必要とする以外は、栽培に手間がかからない。
③高単価
④健康志向の高まりに伴い、
アントシアニンに注目が集まっている。
普通、露地栽培のブルーベリーは
どんなに早くても6月中旬頃からの収穫となりますが、
県内には日本一早く出荷している地域があります。
それは、浜松市北区都田の丸浜柑橘組合です。
今年は4月4日に、ハウス栽培のブルーベリー約50kgが
初出荷されました。
部会の出荷者は5人で、今年の作付面積は
ハウス1.3ha、露地0.2ha。
出荷は7月末まで続き、総量で約10tを見込んでいます。
※丸浜柑橘組合のHPはこちら
さて、こちらは農林技術研究所果樹研究センター。
ハウス栽培や早期出荷に向くものを栽培しています。
早期出荷用のミスティという品種。
収穫は終わっていました。
こちらは、野生のブルーベリー「ナツハゼ」。
絶滅危惧種に指定されています。
野生のブルーベリーを守りながら、
早期出荷用品種の開発に取り組む・・・。
まさに守って、育てることが
静岡県のブルーベリーの課題なのだと思います。