昨日、日本大学 生物資源科学部 国際地域研究所で開催された
公開研究会に参加させていただきました。
テーマは、こちら。
これは、日本大学とロシア極東連邦大学の共同研究である
「ケルプ(昆布)プロジェクト」によるものです。
ロシアでは食用とされてこなかった海藻を食品に利用し、
様々な疾患の予防に役立てるのが目的です。
この取り組みが、NHK-BSで取り上げられたのを興味深く拝見し、
見よう見まねで「簡単 昆布ソーセージ」なるものを
作って喜んでいた私にとってとっても楽しみなセミナーでした。
が、しかし!!
資料は英語。
発表をされるタチヤナ先生は、ロシア語を話され、
逐次通訳の方も外国の方…。
スライドを見ながら、英語の資料を読み、
通訳の方の説明を必死になって聴く…。
これは、私にとって厳しい環境でした。^_^;
なので、どこまで理解できているのか?
いや、研究の神髄には達していないと思いますが、
何度も出てきた「フコイダンとアルギン酸」という
キーワードをもとに、私なりに調べたものをまとめてみます。
研究の対象になった海藻は、
ワカメと
スジメ。
スジメは、馴染みのない海藻ですね。
詳しい写真はこちらをどうぞ。
では、ここで、ワカメとスジメに共通する
注目すべき成分とその効能について挙げてみます。
●フコイダン
海藻類に含まれるぬめり成分で多糖類。
・胃潰瘍の修復 胃痛の予防
・ウィルスの増殖を予防し、免疫力を高める。
・抗アレルギー、抗ガン作用
●アルギン酸
水溶性の食物繊維で海藻類に含まれるぬめり成分。
・高血圧の予防
・コレステロール値を下げ、動脈硬化の予防
尚、こちらには真昆布とスジメのアルギン酸の量の比較が
載っています。
●抗酸化物質(βカロテン)
・活性酸素の発生を抑え、ガンや動脈硬化の予防
そして、これらの成分を食品に活用したものとして
チョコレートとゼリーを試食させていただきました。
ゼリーは、普通においしかったけど、
チョコレートは中から塩辛い味がじんわり・・・。
お酒には合うかもしれません。
でも、私は単純にこう考えてしまったのですよ。
せっかくの健康成分。
お菓子に利用して、それを食べるよりも、
間食の習慣を減らした方がいいのではないかと…。
しかし、毎日の暮らしの中で
甘いものをつまむ機会が多いというのもひとつの食文化。
楽しく体に良いものを、取り入れたいということでしょうか?
2年前にウラジオストクで開催された試食会では、
フコイダンと地元の野菜・果物で作った飲料、
ソーセージ、レバーペーストなども
紹介されたとのことですので、
今後さらに、日本とロシア両国にとって
最適なレシピが生まれることを願っております。
Большое спасибо!!