磐田市の向笠交流センターで、
第36回目の野菜ソムリエクラブが開催されました。
今回のテーマは「にんじんロードをたどってみよう!」。
静岡は、春にんじんの指定産地となっていますが、
掛川市(旧大東町、旧大須賀町)では、今の時期も春に負けないくらい
おいしいにんじんが作られています。
そこで今日は、原産地であるアフガニスタンから東西へ
にんじんが歩んだ道をたどりながら、
日本への伝来、そして掛川がにんじんの産地になるまでのいきさつなどを
順を追って解説していきました。
集めたにんじんは8種類ですが、こうやって見てみると
色の違い、形の違いがよくわかりますね。
では、本日のにんじんたちをご覧ください。
(品種名のものもあれば、商品名のものもあります。)
●ベータリッチ(掛川産)
β-カロテンを多く含む品種です。
春に収穫されるものは、「ハニーキャロット」という名前で
出荷されています。
●スイートキャロット(熊本産)
阿蘇山近くの指定産地、菊陽町のにんじん。
秋冬用の主な品種は、「陽州5寸」。
●甘果にんじん(千葉産)
熊本、青森、北海道を中心に、補完的に徳島、新潟、千葉の各地で
優良農家を厳選し、リレー栽培しているにんじんの商品名。
季節、地域により品種は異なります。
●金時にんじん(香川産)
香川県が生産量日本一。
おせち料理や京料理に用いられます。
●リコピン人参 こいくれない(青森産)
品種は、タキイ種苗が開発した「京くれない」。
トマトの2倍のリコピンを含みます。
●島にんじん(沖縄産)
ごぼうのように細く、黄色が鮮やか。
沖縄では、昔から薬膳料理に使われてきました。
●フルーツにんじん(群馬産)
他に紫と白があります。
デパ地下などで、おしゃれな袋に2本入りで売られています。
●カラフルにんじん〈黄色、白、紫〉(磐田産)
イオン袋井店で購入。
イオンからの依頼で、JA遠州中央が試験栽培しているものです。
まだ、正確な品種名はありません。
黄色と白の区別がつきにくいのですが、カットすると色の違いがわかります。
全種類の食べ比べを行いました。
人気が高かったものは2つありました。
掛川産の「ベータリッチ」と
青森産の「リコピン人参 こいくれない」です。
「金時にんじん」は、渋みが強く、
やはり加熱して食べたいとの声が…。
それに対し、「島にんじん」は思っていたよりも食べやすかったようで、
「このほのかな苦みが健康に良さそう。」という意見が多かったです。
「カラフルにんじん」は、色によって味や硬さに違いがあり、
紫が一番硬くて、渋くて食べにくかったようです。
今回、掛川産の「ベータリッチ」を使った試食を2品ご用意しました。
●にんじんのナムル風サラダ
ナンプラーになじみがない方にも喜ばれました。
●にんじんご飯(ドライカレーをかけて召し上がっていただきました。)
さて、今年の野菜ソムリエクラブはこれで終わりです。
来年も、また野菜を集めに走り回りたいと思います。
受講生の皆さま、ちょっと早いですが良いお年を!! (^o^)丿