”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

野菜ソムリエクラブ(にんじん)

2016-12-15 14:27:37 | 食育

磐田市の向笠交流センターで、

第36回目の野菜ソムリエクラブが開催されました。

 

今回のテーマは「にんじんロードをたどってみよう!」。

静岡は、春にんじんの指定産地となっていますが、

掛川市(旧大東町、旧大須賀町)では、今の時期も春に負けないくらい

おいしいにんじんが作られています。

 

そこで今日は、原産地であるアフガニスタンから東西へ

にんじんが歩んだ道をたどりながら、

日本への伝来、そして掛川がにんじんの産地になるまでのいきさつなどを

順を追って解説していきました。

   

集めたにんじんは8種類ですが、こうやって見てみると

色の違い、形の違いがよくわかりますね。

 

 

   

では、本日のにんじんたちをご覧ください。

(品種名のものもあれば、商品名のものもあります。)

  

●ベータリッチ(掛川産)

 

β-カロテンを多く含む品種です。

春に収穫されるものは、「ハニーキャロット」という名前で

出荷されています。

  

 

●スイートキャロット(熊本産)

 

阿蘇山近くの指定産地、菊陽町のにんじん。

秋冬用の主な品種は、「陽州5寸」。

  

 

●甘果にんじん(千葉産)

 

熊本、青森、北海道を中心に、補完的に徳島、新潟、千葉の各地で

優良農家を厳選し、リレー栽培しているにんじんの商品名。

季節、地域により品種は異なります。

  

  

●金時にんじん(香川産)

 

香川県が生産量日本一。

おせち料理や京料理に用いられます。

  

  

●リコピン人参 こいくれない(青森産)

 

品種は、タキイ種苗が開発した「京くれない」。

トマトの2倍のリコピンを含みます。

  

  

●島にんじん(沖縄産)

 

ごぼうのように細く、黄色が鮮やか。

沖縄では、昔から薬膳料理に使われてきました。

  

 

●フルーツにんじん(群馬産)

 

他に紫と白があります。

デパ地下などで、おしゃれな袋に2本入りで売られています。

  

  

●カラフルにんじん〈黄色、白、紫〉(磐田産)

 

イオン袋井店で購入。

イオンからの依頼で、JA遠州中央が試験栽培しているものです。

まだ、正確な品種名はありません。

 

黄色と白の区別がつきにくいのですが、カットすると色の違いがわかります。

 

   

 

全種類の食べ比べを行いました。

 

   

人気が高かったものは2つありました。

掛川産の「ベータリッチ」と

青森産の「リコピン人参 こいくれない」です。

  

「金時にんじん」は、渋みが強く、

やはり加熱して食べたいとの声が…。

 

それに対し、「島にんじん」は思っていたよりも食べやすかったようで、

「このほのかな苦みが健康に良さそう。」という意見が多かったです。

 

「カラフルにんじん」は、色によって味や硬さに違いがあり、

紫が一番硬くて、渋くて食べにくかったようです。

  

今回、掛川産の「ベータリッチ」を使った試食を2品ご用意しました。

 

●にんじんのナムル風サラダ

 

ナンプラーになじみがない方にも喜ばれました。

 

 

●にんじんご飯(ドライカレーをかけて召し上がっていただきました。)

 

   

 

さて、今年の野菜ソムリエクラブはこれで終わりです。

来年も、また野菜を集めに走り回りたいと思います。

 

受講生の皆さま、ちょっと早いですが良いお年を!! (^o^)丿

 

コメント
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