ハラールとは、イスラム法で許された項目を意味します。
食に関して言えば、食べることが許されている食材や料理を指します。
焼津市にある練物(さつま揚)の老舗「はの字食品」さんは、
「イスラムの方が楽しめる日本食を!」という思いから、
ハラールおでん開発に向けて、
静岡大学と共同研究を進めていらっしゃいます。
このお話を初めて伺ったのが、今年の6月でした。
練り製品のハラール認証を受けるのが難しいのかと思っていたら、
こちらは意外と早くクリア。
一番問題となったのが、大根だったそうです。
肥料の成分、土の成分まで厳しい基準があるのでしょう。
そこで、静岡大学農学部の先生方が
ハラールおでん用大根の栽培に着手されたのです。
今日は、その大根の収穫の日。
どんな大根なのか?
肥料の成分のバランスはどうなっているのか?
知りたいことがいっぱいあり、作業のお役に立てないことは百も承知で
収穫に参加させていただきました。
圃場があるのは、
静岡大学農学部地域フィールド科学教育研究センター藤枝フィールド
東京ドーム3.5個分の広さです。
まず、農学博士の稲垣先生のお話を伺います。
この2列が、ハラールおでん用大根です。
どんな大根かと言うと、
堆肥も入れず、消毒もしないで育てた完全無農薬の大根。
品種は、耐病総太りです。
1本2㎏ほどの重さがあります。
実際に栽培に携わった西川先生に、大根の抜き方をご指導いただきました。
子供たちも頑張って抜きます。
私よりも力がありますね。
みんなで力を合わせて、これだけの大根が収穫できました。
さあ、これがどんなおでんになるのでしょうか?
ハラールおでんということは、調味料にお酒は使うことができません。
日本のおでんの味とは、また違ったイスラムの方が好むような
スパイスを効かせた味付けになるのかもしれません。
しぞーかのハラールおでん。
完成が楽しみです。(*^-^*)