2年前の袋井市の胃部検診でピロリ菌が見つかりました。
長年お世話になっている総合病院の先生に相談し、
内視鏡検査を受け、除菌も済みました。
その総合病院は静岡市にあります。
JRとバスを乗り継いで、私の家からだと2時間半。
9年ほど前から、年2回の検査でお世話になっていますが、
朝一番で検査がある時は、始発の電車に乗らなければならず、
決して楽な通院とは言えません。
さて、話をピロリ菌に戻します。
袋井市の方針で、ピロリ菌検査にひっかかった者は、
アフターケアのため2年に一度、内視鏡検査を受けるように言われており、
今年度がその年に当たります。
静岡の病院の先生は、
「そういう検査なら、わざわざこんな遠くに来なくても
地元の病院で受ければいいよ。」
と言ってくださいました。
が、それがこんなに大変なことだとは思わなかった・・・。
ことごとく、断られます。
要は、
「こっちは、検査の患者をたくさん抱えているんだ。
そんな検診レベルで来るんじゃない!」
ということらしい。
意を決して、初めてのクリニックへ行き、
問診票を書いて、長い時間待たされ、
過去の病歴について色々と質問された後に、
検査を断られる・・・。
また、ある病院には、事前に事情を説明する電話をかけました。
その電話も色々な部署に回され、
やっと「書類を持って、都合の良い日にお出で下さい。」
というところまで話が進んだのに、
行ってみたら、総合受付で断られた・・・。
こんなことが続けば、心が折れます。
「ああ、今日もダメだった。」と落胆して、
その日は、もう何もしたくなくなります。
市の保健師さんにも相談し、
大変親身になってくださいましたが、
具体的な解決策は見つかりません。
このままでは、同じことを繰り返すだけ・・・。
ダメ元で、昨日、静岡の病院の先生に相談に行きました。
16時~という一番遅い時間に予約が取れましたが、
患者さんの多い総合病院です。
実際にお目にかかれたのは、17時30分を過ぎていました。
事情を説明すると、
先生は快く、検査を引き受けてくださいました。
「ほんとですか!ほんとに内視鏡をやっていただけるのですか?
ありがとうございます!!」
たぶん、この瞬間、世界で一番、
私が内視鏡検査を喜んでいたと思います。
どんな検査もやらなくて済むなら、やりたくない。
色々な病気を経験してきたので、なおさらそう思う。
検査は、来年。
他の検査の予約が入って入る日に、一緒にやることになりました。
検査の説明を聞き終った時は、もう待合室には誰もいませんでした。
私が昨日の最後の患者。
受付の窓口も閉まり、夜間救急受付でお支払いを済ませ、
守衛さんの横の出口から外へ出ました。
夜の病院は、恐い、寂しい。
ずっとそう思っていたけれど、
昨日は、がらんとした待合室の灯りが
夜道を照らす一筋の温かい光に感じました。
検査を巡って奔走したこの数か月・・・。
検査レベルでも、こんなにめげるのですから、
ご本人、あるいはご家族のためにより良い治療を求めて
病院を訪れる方のお気持ちはたまらないだろうと思います。