砂漠
今週読んでいたのは『砂漠』。
青春小説で伊坂幸太郎作品の中でも稀有な内容でしょう。
あまり内容バレしない程度に書くけど、主人公グループの5人+αは気持ちがいい。
特に西嶋。
彼のような確固たる自分を持った人間にとても憧れる。
実際の自分は絶対彼のような人間を非難する方だろうと思う。憧れてるのに。
やはり周囲となじめないのに耐えるだけの精神力がないもんなー。
でも何か自分の中の奥深いところでいつも眠り続けているものを呼び起こしてくれたと思った。
人生の傍観者じゃないんだよ。
人生の主人公なんだよ。
鳥井を見て思う。
不本意な生活を今過ごしていたとしても、それは運命。
運命を諦めるのではなく、その運命を楽しむこと。
自分は”オアシス”から”砂漠”にでてきて15年経った。
俺は運命を諦めかけてないか??
改めて自分に問いかけることができた。
砂漠 (新潮文庫) | |
伊坂 幸太郎 | |
新潮社 |