フリー・ジャズの始祖オーネット・コールマンが亡くなりました。
享年85歳。
今夜のジャズはコールマンの代表作でもある『Live At The Golden Circle Vol.1』『Live At The Golden Circle Vol.2』のご紹介。
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Vol. 1-at the Golden Circle |
Emd/Blue Note | |
Emd/Blue Note |
1. Announcement
2. Faces And Places
3. European Echoes
4. Dee Dee
5. Dawn
BONUS
6.Faces And Places(alternate take)
7.European Echoes(alternate take)
8.Doughnuts
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Vol. 2-at the Golden Circle |
Emd/Blue Note | |
Emd/Blue Note |
1. Snowflakes And Sunshine
2. Morning Song
3. The Riddle
4. Antiques
BONUS
5.Morning Song(alternate take)
6.The Riddle(alternate take)
7.Antiques(alternate take)
Ornette Coleman (as, tp, violin)
David Izenzon (b)
Charles Moffett (ds)
本盤は1965年ストックホルムの「ゴールデン・サークル」で録音された作品で、ジャケットもストックホルムで撮影されています。
このジャケットも秀逸でBLUENOTEのジャケットを担当していたフランシス・ウルフが出張して撮影されたものです。
雪の中コールマンらトリオが佇む姿がカッコいい。
そして演奏もカッコいい。
これまでジャズ界を席巻していたバップから離れ、自身で切り開いたフリー・ジャズ。
フリーと言いつつも、そこには演者たちとの阿吽の呼吸で成り立つ無調の世界があります。
今のフリーとは違い、少し安心して聴けるのもその見えない決まりがあるからこそだと思います。
コールマンは意外なほど艶やかなブロウを繰り広げます。
そこにピチカートとアルコの両方でアイゼンソンのベースが絡んで、時にソロで存在感をアピール。
モフェットのドラムスがトリオの躍動惑を演出します。
フリーならではの即興性はやはりライブ盤にはおあつらえで本作の貴重性を高めているのではないでしょうか。
Ornette Coleman Trio at the Golden Circle - Faces and Places
ジャズの大いなる可能性を広げたコールマン。
感謝と共にご冥福をお祈りいたします。