13階段
2019-03-17 | 本
今日Yuさんは塾のお友達とUSJへ行っていました。
もう受験が終わり(発表はまだだけど)、卒業式も終わって、まー解放されまくりですね。
確かに自分もその頃はっちゃけていましたね。
まーせいぜいボーリングとかでしたけど。
ここは一生懸命遊びなさい。
さて1冊読了しました。
高野和明『13階段』。
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13階段 (講談社文庫) |
高野 和明 | |
講談社 |
これは宮部みゆき絶賛だった、ということで読み始めました。
売れていた時代に読んでいないのですが、なかなかのインパクトでした。
不慮の殺人事件を起こしてしまい2年で仮釈放された三上と、彼が収容されていた刑務所の刑務官の南郷が、ある1件の死刑囚の冤罪を晴らすべく調査を進めるストーリー。
なぜ死刑囚の冤罪を南郷が晴らそうと思ったのか、そしてそのパートナーに三上を選んだのか。
なぜ死刑囚の保護司をしていた地元の有力者を殺してしまったのか。
追っていく南郷が抱いている思い、三上の思い。
それぞれの心の中の葛藤を描き、彼らがより調査にのめり込む理由がわかってきます。
終盤は大ドンデンに次ぐ大ドンデンで、誰が犯人なのか読めなくなります。
日本の死刑制度の問題を定義するとともに、正義とは何なのかを改めて考えさせられます。
一気に読み倒して、読後は「・・・はぁーっ!!」と息を吐いて落ち着かないといけないくらい。
たまたま自宅に奥さんが読んでいなかった宮部みゆき作品があって、それがたまたま?面白くて、ブロガーさんから進められた宮部作品を読んでいたら、宮部推奨作品に出会う。
単に売り上げランキングだけを追いかけるのではなく、こういう偶然の出会いで出会える本もあるんですね。