さてGWも終了。
明日から復帰に向けた最終スパート(の予定)。
今夜は心静かに夜を〆たい。
と言うことで今夜のジャズはキース・ジャレットの最新盤『Creation』
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Creation |
Ecm Records | |
Ecm Records |
1. Part I (Toronto 25 June 2014)
2. Part II (Tokyo 9 May 2014)
3. Part III (Paris 4 July 2014)
4. Part IV (Rome 11 July 2014)
5. Part V (Tokyo 9 May 2014)
6. Part VI (Tokyo 6 May 2014)
7. Part VII (Rome 11 July 2014)
8. Part VIII (Rome 11 July 2014)
9. Part IX (Tokyo 6 May 2014)
Keith Jarrett(p)
昨年2014年のワールドツアーの中で東京、トロント、パリ、ローマで行った6回の公演で演奏されたものからチョイスされた全9曲。
そうです。
大阪公演では観客の激しい咳や酔った外国人の絡みによって途中で終えてしまったツアーです。
今年70歳というジャズ界の御大の新盤のリリースすることを目的に、レコーディングを前提に行った渾身のツアーだったのです。
ということでもちろんのことながら色々あった大阪公演からは選ばれていません。
私はキース・ジャレットのコンサートに行かなかったし、これまでも行ったことが無いのですが、本作を聴くとその緊張感に果たして座っていられるのか不安になります。
逆説的に本作の出来は非常に良いと言うことです。
時に難解さを伴うキースのソロですが、私も愛聴している『The Melody At Night, With You』の時の優しさと、病を克服し元気になられ演奏したいという強い欲求を感じる一枚です。
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The Melody At Night, With You |
Ecm Records | |
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相変わらず演奏に乗ってくると「ウー」とキースの唸り声が聞こえてきますが、本盤に限って言えば、それほど耳障りではない。
恐らくトリオの時よりは気にならない。
トリオの時にはそれぞれの音を聴いているのに、別の「音」が混じってくるから若干不快になることもあるんでしょうが、ソロの時は彼のピアノにのみ寄り添ってくる「音」だからでしょう。
演奏されている曲目はキース盤ではよくあるPart I とかPart IIとか特にタイトルはないのですが、個人的には紀尾井ホールでのPart VとオーチャードホールでのPart VIが良いですね。
仄かな光に温かみを感じるPart Vですかね。
もしくは序盤の辛い境遇から後半解放されていくような希望を感じるPart VIでしょうか。
いずれの曲も美しく、繊細で、こりゃソロじゃないと味わえない世界観なのかな。
Keith Jarrett - Creation - Medley
ただソロコンサートはやはり緊張感に耐えられなさそうなのでCDで愉しませてもらいます。
これも結構聴き込むような気がします。
いやージャズって奥深いですね。
それではサヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。(古い)