乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

100; 『瓢亭の点心入門―瓢亭の料理に学ぶ、おもてなしの基礎とコツ 』 高橋 英一 著 2000年

2010-06-22 | 読書全般(古典など以外の一般書)






2010年度 100冊目  






           『瓢亭の点心入門―瓢亭の料理に学ぶ、おもてなしの基礎とコツ 』

  



 高橋 英一  著

 矢野 正善  写真
 
 淡交社

 2000年

 112ページ ¥ 1,575




 本年度100冊目は『瓢亭の点心入門―瓢亭の料理に学ぶ、おもてなしの基礎とコツ 』を楽しんだ。



 京都南禅寺の瓢亭にはわずかながらも行ったことがある。

 特に朝がゆは手頃なお値段で今日のお味を楽しむことができるので、学生時代のお気に入りだった。

『瓢亭の点心入門―瓢亭の料理に学ぶ、おもてなしの基礎とコツ 』にのt例る色とりどりの料理の中には私が知っているものもあり,懐かしさもひとしおであった。

 京料理が食べたい、美味しいものをいただきたいと今更ながらに思う昨今である。

 

 この本はお料理ばかりでなくおもてなしの心が凝縮され、それでいて俳画のようにふと息の抜き場のある。そんなお料理が載せられていた。

 器、お部屋、空間、盛りつけ、花・・・、料理人の心が芸術的に姿をあらわしていた。

 それを『瓢亭の点心入門―瓢亭の料理に学ぶ、おもてなしの基礎とコツ 』では次のように記されていた。



 点心に限らず懐石料理でも同じですが,まず何の趣向で催されるかを頭に置き,次にその季節をお客様にしっかりと感じさせ,色とりどりを考えて,一目見た時,その美しさ,趣向に一瞬の驚きをあたえます。
(108ページ)

 なるほど,的確だ。

 日常生活にも季節の風と光を取り入れ、お料理に限定することなく和の心とも言える【点心に限らず懐石料理でも同じですが,まず何の趣向で催されるかを頭に置き,次にその季節をお客様にしっかりと感じさせ,色とりどりを考えて,一目見た時,その美しさ,趣向に一瞬の驚きをあたえます。】といったことを頭の片隅に置きながら、心地良い暮らしをめざしたいと感じた。
 



 京料理の一人者である瓢亭主人が、ダシ・ご飯の準備から、魚の下ごしらえ、向付から吸物までの一品例、そして四季折々の趣向別献立など、楽しい点心づくりを基礎から説いた入門書。


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徳島県のうだつの町 森家を拝見させていただく 2 (14景+5景)

2010-06-22 | お出かけ





      徳島県のうだつの町 森家を拝見させていただく






 五月、徳島県のうだつの町で素敵なお宅を拝見させていただいた。

 以前に記録させていただいた「徳島県 脇町うだつのM様のお屋敷

 今回は私が心奪われるほどに共鳴を受けた追加記録です。

 乱鳥の拙い記録ではありますが、見ていただければ嬉しいです。



 まず初めにわたしが心奪われましたのは、上の二ヶ所。

 重厚で、歴史の重みを感じさせていただきました。

 わたしは何かを拝見させていただく時、「重厚」という感覚がとても心地よく感じるのです。



 そして次に興味を持ったのが医療関係の数々でした。

 医療で使用された薬瓶は、ときめく色彩。
 
 色とりどりの薬瓶は、何度も訪れるほど好きな『アーブギーネ博物館』(イラン/テヘラン)に展示されている「涙の小瓶」を思い出します。

 実際に使用されたこの数々の小瓶は宝石にも勝る美しいものでした。



 私たち親子は病院受付付近に長くおじゃましておりました。

 興味深くて楽しかったのです。



 特にこの『麻酔使用日計簿』

 こういったものを手の届く所においていただける歓び。

 私たちはわかりもしないのに、ぱらぱらと見て満足していました。



 そしてこの窓は、元郵便局だった頃の窓口だそうです。

 美しい形でした。

 この形は西(イランなど)でよく見る窓の形と共通しています。


 窓ガラスも心奪われました。

 ガラスの色が少し銀化し始めているのか、ため息が出るほどに美しい色彩でした。



 書類や道具の一部が置かれ、居心地のいい空間です。

 私は本などの囲まれていると落ち着きますので、こういったお仕事道具が置かれているのは好きです。

 実際に使われていたものが素晴らしいお屋敷内に置かれていると、家に息吹が流れ 空気の流れを感じ取れるので楽しいのです。

 こういった理由も含めて、私はM様のお宅に心奪われておりました。



 ベンガラというのでしょうか。

 美しい壁面、お庭、廊下。

 夢のようなお家です。



 もう一つの庭には秩序正しく並べ積まれた瓦。
 
 明るい空間で、井戸などもあります。

 庭はとても広く、お屋敷に囲まれていました。

 写真はお庭のほんの一部分です。



 この提灯も印象的でした。

 わたしにとっては、こういった提灯はお芝居などで見るばかりです。

 実際に拝見させていただいた「醤油屋」と記された提灯。

 これに明かりを灯し、うだつの美しい町並みを歩かれたのでしょうか。

 そう思うと、心はときめきます。



 素敵です。とても美しいです。

 まるでお芝居を見ているように私はまどろみの中で夢が膨らみます。



 素晴らしい屋根の梁組(?)でした。



 以前はあえてM様と書かせていただいておりましたが、うだつ通りの森家邸宅です。



 素晴らしいお家,興味ある品の数々を拝見させていただき、心より感謝しております。

 楽しい時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。



 こちらは以前に記録させていただきました写真です。▼











 徳島は今回二日間歩かせていただきましたが、今回の旅行(行程)で特に印象に残ったのはうだつ町と 西祖谷と 大歩危の舟下りでした。

 徳島は楽しく他にも印象深かったものがいっぱいありましたが、今のところは森家邸宅と大歩危の舟下りしか記録できておりません。

 うだつの町並は美しく、予定時間を遥かに超えて楽しませていただきました。

 町に入る前の川にかかる沈下橋は 思いのほか大きく、増水時の思い浮かべて驚いていました。

 また舞台に興味のある私は、劇場の奈落の底を見て喜んでいました。

 手押しポンプで井戸水を汲み、蕎麦雑炊に舌鼓をうち 楽しい時間を過ごすことができました。



 森様をはじめ うだつ町で親切にしていただきました皆様方に感謝申し上げます。

 ありがとうございました。








                         2010年5月5日   徳島県うだつの町にて



コメント (4)
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