乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

87; 『踊り念仏』 五来重著  1998年 平凡社

2010-06-13 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は綾傘鉾    2009年)




2010年度 87冊目  

       

            『踊り念仏』

  



 五来重  著
 
  平凡社

 1998年4/15

  287ページ ¥1000



五来 重 『踊り念仏』 1988 平凡社

 第一章 お国かぶき
    しのびおどり
    小歌踊と女曲舞
    踊念仏と亡霊済度
    出雲大社の本願
    巫女と歌念仏
    伊勢音頭
 第二章 うたう念仏・踊る念仏
    六斎念仏との出会い
    融通念仏へのアプローチ
    大念仏から持斎念仏へ
    山の念仏
    堂僧から六斎念仏衆へ
    四遍・白舞・阪東の曲
 第三章 空也の踊念仏
    空也僧の歓喜踊躍念仏
    空也の踊念仏とは
    空也僧の乱舞から地芝居へ
 第四章 やすらい花
    踊念仏の花傘
    花傘の構造と起源
    跳躍乱舞と「なまへ」
 第五章 一遍の遊行と踊念仏
    信濃と踊念仏
    伴野館内の踊念仏
    すすき念仏
 第六章 白拍子と踊念仏
    大輪大念仏と数え唄
    大念仏と数え唄和讃
    白拍子と数え唄
 第七章 放下大念仏
    団扇と踊念仏
    放下と笹竹
    禅と踊念仏
 第八章 念仏剣舞
    世田米の大平念仏剣舞
    「さんさ時雨」と反閇
    高館物怪と衣川剣舞
 第九章 かんこ踊
    伊勢市佐八の「かんこ踊」
    「かんこ踊」と太鼓踊
    「かんこ踊」と真宗高田派の大念仏
 第十章 新発意と願人坊
    風流はんや舞の新発意
    新発意の団扇
    願人坊踊と住吉踊
 第十一章 盆踊
    新野の盆踊
    なにやとやーれ
    盆踊と「くどき」
 第十二章 六斎念仏と獅子舞
    京都と六斎念仏
    松尾明神と空也念仏
    岩手の鹿踊
 第十三章 棒振踊
    「吉の念仏踊」とサイハラ
    「はねそ踊」と花取踊
    小切子踊と綾踊
 第十四章 念仏狂言
    普賢象とガンデンガン
    念仏狂言と地獄劇
    念仏狂言の世俗劇


 本日三冊目は故五来 重の『踊り念仏』

『踊り念仏』は一昨日から読み始めたが、念仏野発祥その他を知る上で興味深い。

 念仏は元は京都や滋賀などから広まったとされるが、京都に生まれ育ったわたしに念仏に対するなじみ屋親しみの感情はない。

 ただ、
   祇園祭
   祇園囃子
   壬生狂言
   歌舞伎
   能楽
   獅子舞
   盆踊り
などとも深い関わりがあることを考えると、知らない間に念仏は体にに染み付いているのかも知れない。

 念仏には踊り念仏と歌い念仏があるそうだ。





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 特に興味深かった部分を一部だけ記録しておこう。





 五章131ページでは 先日からS様野ページで楽しませていただいている『サネモリさん』に触れられていた。

『平家物語』(巻七)に語られた悲運の老武者の亡魂をなぐさめるため、早くから村人による大念仏が行われており、たまたま通りかかった世阿弥は『実盛』を書いた。

 北国実盛塚で「すすき念仏」を行うようになったそうだ。


 念仏にはいろいろなものがあり、上での「すすき念仏」のように、聞き慣れない言葉満載。

 どこかで拝見させていただいたような伝統芸能や神事ならばいざ知らず、写真説明のないものはイメージがわかず、わたしにはお手上げである。

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 花笠の構造と機嫌(106)

    昔は生産技術が幼稚で天候不順や作物の病虫害に対抗不可能

       御霊の仕業 → 凶作から餓死
               大量の死者

       古戦場や落武者の塚で大念仏 → 夏の疫病を鎮める

    はな、ほこ、傘   →  鎮魂されるべき霊魂を集める目印









 2009年7月祇園祭 綾傘鉾の傘と棒踊り野祭に付ける面など。

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 上出の棒振踊の変形(258)

   『菅原伝授手習鑑』寺子屋の段 
        源蔵(太刀)、千代(手習机)

   『色彩間苅豆』(いろもようちょっとかりまめ)塁ヶ淵場
        塁(刀)、与右衛門(窯)

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 お盆の盆踊り

    暗明の二面歳があり、寂しいからよけいはしゃぐ(141)


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 最後までおつきあい下さいまして、ありがとうございました。

 心より感謝申し上げます。





 五来 重(ごらい しげる)   ウィキペディアより  ▼(2010、06、13 時点)


  茨城県久慈郡久慈町(現、日立市)に生まれる。水戸高等学校文科甲類を経て、1932年(昭和7年)、東京帝国大学文学部印度哲学科を卒業。一旦、高野山大学助手に就任するも、史学を学ぶため京都帝国大学に再入学、1939年(昭和14年)、同大学文学部史学科国史学専攻を卒業した。以後、京都師範学校教諭、高野山大学助教授、同教授を経て、1955年(昭和30年)、大谷大学文学部教授に就任。同大学を拠点として広く仏教民俗学を講じた。1962年(昭和37年)には、大谷大学に学位論文「日本仏教民俗学論攷」を提出し、文学博士の学位を取得している。
従来、教学史研究・思想史研究に偏りがちであった日本仏教の研究に、民俗学の視点・手法を積極的に導入。各地における庶民信仰・民俗信仰の実態について、綿密な現地調査と卓抜した史観にもとづく優れた考察を加え、地域宗教史・民衆宗教史の分野に多大な業績をのこした。
1978年(昭和53年)、大谷大学を定年退職、同名誉教授。退職以後も日本宗教民俗学研究所を主宰し研究を継続、多くの後進を育成した。


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86; 『小林カツ代の超調理法』 地球と人のために  小林カツ代  家の光協会 1995年

2010-06-13 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は何度か行ったことのあるイランのレストラン。

 ここはオリーブのクルミ和えや複数の煮込み料理がとてもおいしい。

 レストランボーイが丁度アーブ・グーシュトをつぶし終わったところ。)





2010年度 86冊目  

       

            『小林カツ代の超調理法』

                 地球と人のために







 小林カツ代 著

 家の光協会

 1995年

  79p ¥1300




 本日二冊目は『小林カツ代の超調理法』 地球と人のために。
 
 わたしの好きな小林カツ代三の本は何度読んでも楽しい。

 今回読んだ『小林カツ代の超調理法』は地球と人のためにと記されているが、手っ取り早い話は自分のためによい。

 

『小林カツ代の超調理法』が随分昔に楽しんだことがあるが、この本に書かれたことで実行していることも多い。

 小林カツ代さんの老量を得た合理的方法は、まじめに家事に取り組んでいる女性は好きな方も多いのではないだろうか。

 いつも楽しませていただいているお料理ブログでもこれがなければあれでもいいって感じが、お台所を預かるわたしにとっては暖かでとっても嬉しい。

 わたしはこういった暖かな 人の身になったの調理法が好きだ。


 
 

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85; 『掃除の裏技 知っ得メモ』 ベストセレクト200  主婦の友生活シリーズ  2007年

2010-06-13 | 読書全般(古典など以外の一般書)


(写真は奈良の三輪神社の大神祭後宴能で楽しんだ仕舞)




2010年度 85冊目  

       

            『掃除の裏技 知っ得メモ』

                 ベストセレクト200  主婦の友生活シリーズ






 主婦の友生活シリーズ

 主婦の友社

 2007年

  66p ¥500




 本日一冊目は『掃除の裏技 知っ得メモ』ベストセレクト200

 使える部分も多い。

 こういったほんの特長で、これは絶対筆者や編集関係者はやってないなと思う内容もあるから楽しい。

 

 この本に関しては雑誌延長なので、記録のみにて失礼申し上げます。

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奈良県 龍田川近くの梨園農道を歩き 鳩の家でほっと一息、ヤギと出会う。  13景

2010-06-13 | お出かけ




       奈良県 龍田川近くの梨園農道を歩き 鳩の家でほっと一息、ヤギと出会う。 




 今年 花見の候、三室山に向かう途中 偶然見つけた一面に広がる梨園で梨の花を楽しんだ。

 今月10日、その梨は今一体どうなっているのかと思い、龍田川に向かう。



 梨はゴルフボールくらいの大きさで、まだ緑(あおい)

 知らなかったが、梨は初めは茎の上に乗っかった感じらしい。

 おそらく実が大きくうれ始めると、その重みで軸はしなだれ、茎が上になるんだろうか。

 林檎なども初めは梨と同じだろうか。

 疑問はつきない。まぁ、その内に、わかればいいかな。



 梨園農道を歩いてみる。

 前に見えるのは、さっきお話をしたピンクの傘のおばさま。

 この辺りにはよそ者は少ない。

 李下の冠は頭をよぎるが、わたしは潔白とほくそ笑む。



 美しい緑の葉に守られた梨。すくすく育て。

 販売所もあることをチェック。季節の頃、買いにこられれば幸いなり。

 近くには【花見小路】の道標。

 花見小路といっても農道が中心。おしゃれな名前だ。



 向こうに見える青いネットは梨畑。

 手前はこれから田んぼか? 右は農家の菜園。色々な野菜が作られている。



 ここにも農家の菜園が。立田地区では自分の家で食べるくらいの野菜は作られているようす。

 でも、楽しいぞ。近づいて見よう。

 スーパードライの缶がいっぱい、ぼうにさしてあるよ。

 なぜかな??鳥よけかな?

 ナチュラル・ドライ・モニュメントみたいだな、って、ナンのことやら?



 この菜園、とても合理的。

 家具がきちんと整理して並べてあったよ。

 多分、農業必要な小物なんかが整理して入れてあるのかな?

 几帳面だな。



 梨畑に囲まれた龍田地区の田んぼ。ここはもう田植えされていたよ。

 徳島県は暖かなので五月連休が田植えだったな。

 奈良県は今が田植えの真っ盛り。

 13路の今日は雨だから、12日土曜は夕刻暗くなるまで農家の方達は忙しそうだったよ。

 農家の方は天気に敏感だ。




 龍田地区の梨畑の近くで農家のおばさんとお話して楽しんだ。

 近くには龍田城跡があるという。

 でも囲いだけで、何も残ってないらしい。

 龍田川沿いに出て 鳩の家をすぐに右に入ると龍田城跡の空き地があるという。

 鳩の家に惹かれて、ミニバイクを走らすことにした。



 Oh! なんと、鳩の家^^は、すぐにみつかった。

 おばさんの教えて下さった通りだ。

 感謝!

 こちらも、近づいてみよう。



 ま! 鳩の家にいらっしゃる白鳩さん。

 きれいだな。美しいな。



 まぁ!かわいい^^

 ヤギさんがお出迎えしてくれる。

 やっぱり、日本のはヤギまでかわいく見える(爆)って、一体どこのと比較してるんだ?



 鳩もヤギさんも実は非常に遠い所から写真を撮っている。

 鳩の家のまわりには金網が貼られヤギさんがいるが、外側数mの所に丹念にロープが張られている。

 家畜の病気などを考えると、厳重な警戒といったところか?

 納得のいく対策だ。


 わたしは鳩の家を訪れた夕刻、丁度鳩を飛ばしておられた。

 おじさんは椅子に座ったまま、鳩を見守っておられた。

 物好きに写真を撮っているわたしに、愛想良く手を振って下さる。

 だからわたしはお散歩が好き。



 鳩の家を離れ少し進みと龍田川の赤い橋が二本見えてくる。

 ここを進み右手に入ると神社。多分『白髭神社』だったと思う。

『白髭神社』は白髭は龍に因んだものなのだろうか?

 龍好きのわたしはこのように楽しい一人遊びに耽るのでした。

 

 本日(13日)より奈良県は雨期に突入。

 川の増水には注意、妄想にも注意です^^ね。




                         つづく


                   2010年6月10日   奈良県 龍田地区にて



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