乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

102; 『血栓の話―出血から心筋梗塞まで』 青木延雄著 中公新書 2000年

2010年06月23日 | 読書全般(古典など以外の一般書)




2010年度 102冊目  






           『血栓の話―出血から心筋梗塞まで』

  



 青木延雄 著

 中央公論新社

  中公新書 1523

 2000年 3/15

 247ページ 840 円



 本日二冊目は中公新書の『血栓の話―出血から心筋梗塞まで』

 この本以前某図書館でお借りしていたもの。

 飛行機に長時間乗る心配から深部静血栓症が気にかかり読み進めたが、これがまた面白い。

 難しい専門的なところはお手上げだが、一般主婦のわたしにも参考になる部分が多く、一気に読了。

 大変勉強になった。

 本書を読み終えまずしたこと、それは ゆっくりと緑茶をいただいた。

 その後置き去りにしてあった戸棚の奥の青汁で久々のサプリメント(ビタミンE、アスコルビン酸、マルチビタミン)を流し込む。

 本書によるとビタミンE、アスコルビン酸は血管内にできた傷を修復しやすいとのことだ。

 まぁ、これくらいの量では何ら期待はできないだろうが、気休めの点から言えば精神的な効果は見込まれるだろう。

 それにしても単純なわたし。



 本書には「ウロキナーゼ」という言葉が頻繁に出てきたが、食べないよりは納豆キナーゼもそれなりの効果はあるのだろうか。

 そういうと脳梗塞を持った人は夕食で納豆を食べると良いと何かに載っていた。



 亡くなった方の血液を輸血すると地が固まりにくいという。

 ただ最近では倫理的観点云々から実施されないという。

 死亡後の血液は固まらず,血栓ので来やすい対汁には有効らしい。

 これまた微妙、難しい問題。



 深部静血栓症が再発するという事実を知る。ただ,血栓は自力で溶ける場合もあるらしい。

 結構恐ろしい。

 深部静血栓が肺に飛ぶと一時間以内に亡くなる方もいらっしゃるという。

 多くは六時間が勝負だというから,考えただけでも身震いしてしまう。

 まぁ,そんな感じ。


 著者が研究されていた内容を海外研究者が先にまとめてしまったという一件。

 ここの記述表現は大変面白かった。

 どこの世界でも色々あるんでしょうね。

 本書を読んでいて感じた青木延雄先生は大変人間的に血の通った方で、全体を通してゆったりとした気分で楽しめたと喜んでいる。



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101; 『歌舞伎のデザイン図典 』 2000年 岩田彰著 中村雀右衛門監修 東方出版

2010年06月23日 | 読書全般(古典など以外の一般書)







2010年度 101冊目  






           『歌舞伎のデザイン図典 』

  



 岩田彰 著

 中村雀右衛門 監修
 
 東方出版(大阪)

 2000年

 157ページ 2,940 円



 早朝に起き,簡単に用事を済ませ『歌舞伎のデザイン図典 』を楽しむ。

『歌舞伎のデザイン図典 』は歌舞伎演目にそった衣裳や鬘や小道具が紹介され,まるで舞台を見ているような錯覚に陥る。

 藤娘の鼻の大きさなどの理由は有名だったが,部分によりその大きさが帰られ,利用価値が違っていたところまでは知らなかった。

 長唄歌詞が載せられており一度は読んだものの楽しくてならない。

 昼から声に出して読み、歌詞そのものもノート(或はコピー)に控えておきたい。

 これは楽しい本に出会えたと喜んでいる。







 歌舞伎は日本が生み出した、世界に誇る古典芸能である。その歴史は古く400年に及ぼうとしている。歌舞伎の舞台に登場する衣裳、かつら、小道具、大道具には四季の特性を捉えた日本人の心が集約されている。そこに表現されるかたちは、歴代の名優と歌舞伎に携わる裏方が築き上げた独特な日本の伝統文化に、仏教伝来と共にシクルロードを通り伝播した、先行芸能の芸と技を生かしたものである。本書は“色彩と象形によるデザイン”という視点で様々な方向から展開し、歌舞伎を通して日本文化の再発見を味わう絶好の楽しみを提供する。
歌舞伎の衣裳に表われた花鳥風月、小道具・大道具・かつら等の意匠の美を、カラー写真380点で解説。色彩と象形の斬新さを楽しみながら、日本独特の文化の再発見へと誘う。


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