2010年度 102冊目
『血栓の話―出血から心筋梗塞まで』
青木延雄 著
中央公論新社
中公新書 1523
2000年 3/15
247ページ 840 円
本日二冊目は中公新書の『血栓の話―出血から心筋梗塞まで』
この本以前某図書館でお借りしていたもの。
飛行機に長時間乗る心配から深部静血栓症が気にかかり読み進めたが、これがまた面白い。
難しい専門的なところはお手上げだが、一般主婦のわたしにも参考になる部分が多く、一気に読了。
大変勉強になった。
本書を読み終えまずしたこと、それは ゆっくりと緑茶をいただいた。
その後置き去りにしてあった戸棚の奥の青汁で久々のサプリメント(ビタミンE、アスコルビン酸、マルチビタミン)を流し込む。
本書によるとビタミンE、アスコルビン酸は血管内にできた傷を修復しやすいとのことだ。
まぁ、これくらいの量では何ら期待はできないだろうが、気休めの点から言えば精神的な効果は見込まれるだろう。
それにしても単純なわたし。
本書には「ウロキナーゼ」という言葉が頻繁に出てきたが、食べないよりは納豆キナーゼもそれなりの効果はあるのだろうか。
そういうと脳梗塞を持った人は夕食で納豆を食べると良いと何かに載っていた。
亡くなった方の血液を輸血すると地が固まりにくいという。
ただ最近では倫理的観点云々から実施されないという。
死亡後の血液は固まらず,血栓ので来やすい対汁には有効らしい。
これまた微妙、難しい問題。
深部静血栓症が再発するという事実を知る。ただ,血栓は自力で溶ける場合もあるらしい。
結構恐ろしい。
深部静血栓が肺に飛ぶと一時間以内に亡くなる方もいらっしゃるという。
多くは六時間が勝負だというから,考えただけでも身震いしてしまう。
まぁ,そんな感じ。
著者が研究されていた内容を海外研究者が先にまとめてしまったという一件。
ここの記述表現は大変面白かった。
どこの世界でも色々あるんでしょうね。
本書を読んでいて感じた青木延雄先生は大変人間的に血の通った方で、全体を通してゆったりとした気分で楽しめたと喜んでいる。