乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

「最乗山 鳳林寺」  大阪市天王寺区六万体町   (8景)

2010年06月25日 | お出かけ





 六法通りを歩いていると、最乗山 鳳林寺がある。

 一願不動明王と書かれていたので、中に入ることにした。

 夫は普通の民家を兼ねているとなかなか入ってはこない。

 それならば少し待っていてねと、一人楽しんだ。


 最乗山 鳳林寺は、曹洞宗の寺院。

 才庵存芸和尚の開基によって、天正16年に創建された。

 元は武蔵国岩槻(埼玉県)、寺名は芳林寺

 天正末期に豊臣秀吉に現在地を寄付され、岩槻(埼玉県)よりここに移ったとされる。



 門をくぐると、「上島鬼貫」という名。この寺に墓があるという。

 江戸時代の代表的な俳人らしい。

 著書
    『大悟物狂』
    『独言』
    『俳諧七車』など

    「行水の 捨てどころなき むしのこえ」




 どうにも候にもわからないので、寺の由来を載せておこう。



 そこを真っすぐにすすむと本堂。

 近づいて、10センチにも満たない小さな窓枠から中をのぞいてみよう。



 あらあら!いかめしいお顔姿の一願不動明王さまが・・・。

 時代はいつ頃のものなのだろう。

 結構新しそうな感じがする。

 ここで興味深く眺めていると、表通りで待ち、しびれをきらした夫が境内に入ってきた。



 一願不動明王さまは全国各地にいらっしゃるが、ここの一願不動明王さまも男らしい。



 一願不動明王さまのいらっしゃった小さな本殿の左には、元の門と思われる。

 元はこちらの門がメインだったのだろうか。

 山門風は重厚な作りだ。

 前のものは昭和20年 3月、大阪大空襲で焼失。

 昭和34年に本堂、山門などを再建

 これは表から見なければなるまい。



 6月12日は開かずの門だったが表通りから見ても落ち着いた雰囲気。

 寺は改築されているが最乗山 鳳林寺には随所随所に木のまま残された部分があり、落ち着いた空間として楽しむことができた。



 元和元年(1615)、芳林寺を訪れた家康公から葵の紋の嚢(ふくろ)を拝領。

 摂津一国僧録の朱印を授けられる。

 曹洞宗の大本山・永平寺からは僧録状を受けた。

 寺号を鳳林護国寺と改め、寛永年間(1624~1643)から元禄年間(1688~1703)にかけて、仏殿を中心とした七堂伽藍が建立される。


 
 鳳林寺は大坂城代の菩提寺。

 畿内における曹洞宗第一の道場とのこと。
 
 



              最乗山 鳳林寺

              大阪府大阪市天王寺区六万体町 2-10
                  
              



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雨・曽我合わせ、ただそれだけ

2010年06月25日 | 乱鳥徒然 Rancho's room.


  意味はない

  華存芽詩沈不問心

  戈巽汝士沈平常心

  可尊女子沈打破也

     意味はない

     意味はない
  
     雨・曽我合わせとでもしておこう・・・



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丸竹夷二押御池 姉三六角蛸錦 四綾仏高松万五条. 坊さん頭は丸太町 つるっとすべって竹屋町

2010年06月25日 | お出かけ

(写真上は東京国立博物館 浮世絵)





 
 上の写真は大阪夕日丘近くの谷町筋の六法通。

 六法通か。

 人によっては六法通といえば『六法全書』を思い浮かべるかも知れない。

 ふふ。六方焼きも捨てがたい。六法通から、私の妄想は始まる。

   

 私などは六法通から、弁慶が歩いていたのかと全くでたらめな想像をして遊んでしまう馬鹿者である。

 この通りは可能なかぎり六方を投げながら歩くのが好ましいいう決まりができたなら、さぞ楽しいことだろうなんて思うのは、やはり阿呆のわたしだけか。

 いやいや、そもそも字が違いますからと大阪の方に突っ込みを入れられそうだが、うっちゃっておくんなさいまし。

 そういうと今年の大阪城薪能は『安宅』(勧進帳)だそうだ。

   

 六法通というと寺の多さを思い浮かべ,親しみを感じる。

 今は奈良に住まいする身だが、生まれ育った京都は好きだ。

 単純に『六』という共通から六角通を思い浮かべ、六法通という地名に惹かれる。
     
          丸竹夷二押御池
          まるたけえびすにおしおいけ

          姉三六角蛸錦
          あねさんろっかくたこにしき

          四綾仏高松万五条
          しあやぶったかまつまんごじょう

          雪駄ちゃらちゃら魚の棚
          せったちゃらちゃらうおのたな

          六条三哲とおりすぎ
          ろくじょうさんてつとおりすぎ

          七条こえれば八九条
          しちじょうこえればはっくじょう

          十条東寺でとどめさす
          じゅうじょうとうじでとどめさす

 ただし、京都人は雪駄ちゃらちゃらから後はあまり歌わずなじみがない。

 誰もが知っているのは、四綾仏高松万五条までかも知れない。

   

 この京都の東西通り名(歌)には、戯れ歌もある。

          坊さん頭は丸太町
          つるっとすべって竹屋町
          水の流れは夷川
          二条で買(こ)うた生薬を
          ただでやるのは押(惜しい)小路
          御池で出会うた姉三(姉さん)に
          六銭もろて蛸買うて
          錦で落として四(叱られ)かられて
          綾(誤)まったけど仏々と
          高(タカ)がしれてる松(マ)どしたろ(弁償したろ)ー。
 
 それにしても六法通という地名からこんなに楽しめるのは幸せなことかも知れない。

   

          それっきり
          そればっかし
          どんとはらい
          どんとはれ 
          とーぴんぱらりのぷう

          そんなこんな
          すこーんすこーんこめだんご
          めでたしめでたし
          おしまい

              どんだけ言うのん^^;;って言うか、あと、思い出されへん

          おやかまっさんどした

          



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