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ここに数学の問題があり、答えを求められているとしよう。数学の問題にも色々な種類があるが、値を求められるもの、証明することを求められるもの、式を求めるものなど、なかには答えがないことを主張することもある。
問題に対する答えとしては、最終的に、
(1)答えは…である、
(2)だから…が…である時、…が言える、
(3)従ってこの仮説は正しいことが証明された、
(4)逆に、最初に仮説を置きその仮説から導き出せる結論が正しくない。従って最初の仮説は棄却する、
(5)はじめは、関係がないと思われていた…は、実は…と密接な関係を持つことがわかった、
というような表現になるだろうか。
こういったことが数学の構造とどう関係してくるか、素人のわたしにはわからない。しかし、レヴィ=ストロースの構造には数学世界での変換と表裏の関係を持っているという。レヴィ=ストロースは、構造主義の〈構造〉を次のように表現している。つまり、『A群とB群の要素間の関係からなる全体であって、一連の変換を通じて変わらない特性を持っている』