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「京ミヤコへと往く路にて興コトに依ツけ準備のために作める歌なり(京ミヤコに向マイノボる路にて、興コトに依ツけ預め作める、宴に侍りて詔を応ウケタマはる歌一首、また、短歌)」
「磐船に乗って国見をされたあとここだと決めて天降りする(蜻蛉島アキヅシマ大和の国を天雲に磐船イハブネ浮べ艫トモに舳ヘに真櫂しじ貫ヌきい榜ぎつつ国見しせして天降アモりまし)」
「平定し幾代も重ね代々と神がかりして天下治める(掃ハラひ平らげ千代重ねいや嗣ぎ継ぎに領シらし来る天の日継と神ながら我が大皇の天の下治め賜へば)」
「完全に統治なされて瑞祥も聞こえ後の世に書き継ぎましょう(もののふの八十伴男を撫で賜ひ整へ賜ひ食ヲす国の四方ヨモの人をもあぶさはず恵み賜へば古よ無かりし瑞シルシ度まねく奏マヲし賜ひぬ手拱テウダきて事無き御代と天地日月と共に万代に記し継がむそ)」
「大王が秋の花愛で酒進む栄える今日は貴いことよ(やすみしし我が大皇秋の花しが色々に見メし賜ひ明らめ賜ひ酒漬サカミヅき栄ゆる今日の奇アヤに貴さ)」
「蜻蛉島アキヅシマ 大和の国を 天雲に 磐船イハブネ浮べ 艫トモに舳ヘに 真櫂しじ貫ヌき い榜ぎつつ 国見しせして 天降アモりまし 掃ハラひ平らげ 千代重ね いや嗣ぎ継ぎに 領シらし来る 天の日継と 神ながら 我が大皇の 天の下 治め賜へば もののふの 八十伴男を 撫で賜ひ 整へ賜ひ 食ヲす国の 四方ヨモの人をも あぶさはず 恵み賜へば 古よ 無かりし瑞シルシ 度まねく 奏マヲし賜ひぬ 手拱テウダきて 事無き御代と 天地 日月と共に 万代に 記し継がむそ やすみしし 我が大皇 秋の花 しが色々に 見メし賜ひ 明らめ賜ひ 酒漬サカミヅき 栄ゆる今日の 奇アヤに貴さ(#19.4254)」
「秋の花種々クサグサなれど色ことに見メし明らむる今日の貴さ(反し歌一首 #19.4255)」
「秋の花は様々あって特に色見て気を晴らす今日の貴さ()」
「古イニシエに君が三代経て仕へけり我が王は七代奏マヲさね(左大臣橘の卿を寿コトホかむと、預めよめる歌一首 4256)」
「古くからあなたに三代仕へけり七代までもお仕えします()」
「()」
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「大阿闍利・酒井雄哉師亡くなれる歯肉癌とは珍しきかな(享年87歳)」
「千日の回峰二回も達成し人間臭のとれた風貌(晩年は)」
「晩年ば真綿のような空気感醸していたりさすが阿闍利か()」
「叡山の夜の小道を三年も一心不乱に歩くは難し()」
「大阿闍利説けるは無理せず頑張らずその日ひたすら生きよといえる()」