
世界遺産、「琉球王国のグスク及び関連遺産郡」の1つ、
斎場御嶽(せーふぁうたき)

今年7月に来沖していた大学時代の恩師と共に
史跡巡りした際に行った場所。
(ちなみに恩師のリクエストに伴い、ですよ(笑))
ワタシもその時初めて行きました。
世界遺産なので整備もされているし、観光客もたくさんいました。

―斎場御嶽とは―
沖縄で御嶽(うたき)とは神が降臨し鎮座する聖域のことを指すが、
琉球開闢のなかでこの国が七つの御嶽から出来上がったと伝えられ、
そのうちの1つがここ斎場御嶽(せーふぁうたき)であり、
その歴史から七御嶽のなかでも琉球王国最高の聖地とされている。

斎場御嶽のメインはやはり1番奥にある
三庫裏(さんぐーい)と呼ばれる
三角形に切り取られた空間と大岩。
自然の造形のダイナミックさと緻密さにただただ圧倒。

この不思議な不思議な三角形の空間、
洞門は約1万5千年前におこった地震の断層のズレからできたらしいです。
(※近世になって三庫理の岩壁の一角が崩れたことによるもので、
かつての三庫理は三方を岩壁に囲まれた空間だったという説もあり)

この形、岩下の薄暗い空間、向こう側からもれる光、
そしてそこを通り抜ける風に
神秘的な力を感じざるを得ません。


この奥(※人がいるところ)は
久高遙拝所(くだかようはいじょ)と言って
琉球開闢に登場するアマミキヨという女神が降臨したという神話の島
久高島を見ることができます。

自然の草花で空間が囲まれ、
まるで額縁のよう。
その日はあいにくの曇り時々雨の天気でしたが
晴天の日などはすごい海がきれいでしょうね。

三庫理の洞門に向かって右側です。
二本の垂れた鍾乳石。
その下には壷がおかれ、鍾乳石から滴る水を受けていいます。
(ちょうど人がいるところですね)

その日はちょうど雨が降ったりやんだりだったので
鍾乳石から雫が絶え間なく壺の中に滴ります。
この水滴は天から流れてくる霊水とされていて御水(うびぃ)と呼ばれ、
聞得大君の水撫でに使われ再生の効果 があると信じられていたそう。
また壷の水量によってその年の豊凶を占っていたそうです。
で、もちろん、美術人としては…

こういうことになります(笑)

頑張って撮ったけど、
これが精一杯でした(笑)

ここは大庫理(うふぐーい)と呼ばれる空間です。
斎場御嶽を入って最初に出くわす拝所です。

ここは聞得大君即位儀式の際に中心的な祭場となった場所だそうです。
(※聞得大君=きこえおおきみ。琉球の最高神女。王の姉妹など、王族から出る)

あたりは森、森、森。

しかし、この琉球最高の聖地にも戦争の傷跡はあって…。
砲弾池。
砲弾の跡に雨水がたまり池になったもの。

寄満(ゆいんち)。
寄満は首里城の台所の名前です。
転じて宝物や幸せの寄り満ちる所という意味があると考えられているそうです。

琉球王国の最高の聖地、斎場御嶽。
今も生きるこの息吹を感じてみませんか。
※記事を書くにあたって、次のサイトを参考にさせていただきました。
m(_ _)m
美ら島物語 世界遺産特集 斎場御嶽
(※入場無料となっていますが今は有料です。大人200円、子ども100円)
あしこし九州 沖縄