昨日は冬至でしたね。
沖縄ではキレイな月が見れました
雲もなく(少なく)、夜空がとても澄んでいて
こんな月夜は久しぶりのような気がしてしばらく眺めてしまいました。
(でもさすがに寒かったので短時間で退散)
太陽信仰が強かった古き琉球のグスクには
夏至・冬至にあわせた様々な仕組みが見られます。
でもそれは去年の記事を読んでいただくとして。
今回は「鬼鷲―琉球王尚巴志伝―」の舞台にも登場した万国津梁の鐘の話。
小説「百十踏揚」によると、
万国津梁の鐘が首里城正殿にかけられたのは
1458年の冬至の朝拝の日
とあります。
冬至の日、というのが史実かどうかは未確認ですが、
1458年というのは史実。
掛けたのは第一尚氏6代目国王・尚泰久。
(尚巴志の7男です)
1458年。
王府を脅かした、護佐丸・阿麻和利が立て続けに「死んだ(殺された)」年です。
この2大勢力がなくなり、晴れて王府は安泰だ、
とその記念に鐘をつるした…とも考えしまいますよねぇ。
正史「中山世譜」には、
(鬼大城が阿麻和利を討伐した日)
神が出現して、国家の太平を祝われた
と書かれています。
海を路とし盛んに外に出て行った果敢な琉球人たちの気概を
高々に謳っているこの万国津梁の鐘ですが、
こ~んな裏背景を知ると、また興味が湧くでしょう?
ちなみに、舞台でも出てきた万国津梁の鐘の有名なフレーズは銘文の一部。
後半は「尚泰久王様がいかにすばらしいか」がつらつらと書かれているようですよ。
くわしくはこちらをどうぞ
(目からウロコの琉球・沖縄史/万国津梁の鐘の真実)
もういっこ。
万国津梁の鐘トリビア☆
沖縄県知事が時々会見をする「知事応接室」
(こんな部屋です。首相官邸のHP)
この背景にある漢文の屏風。
これは万国津梁の鐘の銘文なんですね~。
沖縄県知事のサイトに詳しく載ってます♪
歴史ブログ 琉球・沖縄史
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