がじゅまるの樹の下で。

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鬼鷲in読谷

2010年12月20日 | ・現代版組踊レポ

*ケータイから閲覧の皆様*
長いのでもし可能であればPCからの閲覧をオススメします
ケータイとPCと見るのとは文章のニュアンスが若干違うかも…デス。
(フォントとか行間とか絵文字とかあるので。)

* 

12月18日(土)・19(日)に読谷村鳳ホールで行われた
「鬼鷲―琉球王尚巴志伝―」

2デイズ、昼夜4公演だったのですが、
ワタシは1回目の土曜昼と、4回目の日曜夜を観劇しました!

地元・読谷での開催ということもあって
宣伝しまくりの誘いまくりでした

結果、ワタシの周りの人間は結構来てくれて
(事前にワタシがチケット購入を請け負ったのだけでも20人分超えてましたからね)
今日はこの舞台の話に花が咲きましたよ

さて、今回の舞台は「鬼鷲」。
「翔べ!尚巴志」との違いはこちらを読んでいただくとして。

「鬼鷲」名目での舞台は今年の8月・東京公演で見て以来

先月、「翔べ!尚巴志」の舞台を堪能させていただいたばかりですが、
あれはあれ。
これはこれ。

4月のシュガー尚巴志に衝撃を受けた演舞好きのワタシとしては
この「鬼鷲」公演は見逃せない公演でした!

感想を一言で言えと言われたら

「鬼鷲、ありがとぅ!」

です。

が、備忘録も兼ねて、いつもの如くレビュー書きました!

 

≪“新キャラ”!? 本部平原≫

いやぁ、これはもう拍手モノでした
前回、「冒険しすぎ」って書きましたが、
今回、あれだけ徹底したキャラ作りを見せられたら
もう文句なしです(笑)
(実際にああゆうキャラだった可能性も無きにしも非ず、だしね)

声だけじゃなく、しぐさ、立ち振る舞い、もう完璧でした。
指先から肩、腰、足まで。
あれはあれで愛着湧きますねぇ…

もちろん、1日目のオーソドックス本部は相変わらずダークでかっこよかったし。

これは1日目と2日目、両日見た人の醍醐味ですね

 

≪最強☆アカインコ&おもろコンビ≫

東京公演を見て以来、このブログでも何かと出てきたこのコンビですが。

やっぱり最強でしたねぇ。

東京よりもかなりバージョンアップしてました。2人とも。
会場もだいぶウケてましたしね。
舞台を見たウチノコタチからも相当人気高かったです。

動作や演技が細かい!…で、それがいちいちウケる(笑)

「父である思詔様から佐敷按司の職を譲り受け…」

…捨てたし!!

みたいな(笑)
↑捨てなかった回もありましたが。


手を取り合っての登場もツボりましたあっはっは

サンシン弾き比べももちろん、拍手喝采だったし。


でもね
初登場のシーン、2人の動作が細かくて面白すぎて
そっちに目と意識が行きすぎて
ステージ後ろに並ぶ天女たちの重要な台詞、
まったく頭に入ってこなかったよ

「天命とは…」っていう、結構重要な台詞&シリアスなシーンだったのにね。
しかも、観劇した2回とも。ごめん…天女たち…。


そういえば、鍛冶屋とちび巴志君のシーンは
なんでこの2人で繰り広げることになったのかな?
素朴な疑問。

まあ、おかげで「笑えるシーン」に様変わりしてましたが(笑)
…いいのか?…いいのか。

「うん。はっさい。」

とかね(笑)

 

≪本部VS攀安知≫

本部VS攀安知の戦いのシーンがスピード感と迫力が増しててかっこ良かったです
特に1日目はお馴染みの配役だったのでなんか特に印象的でした。

同じく尚巴志が本部と密会するシーンで名乗ったとたんに
「何っ!?」ってなる所も与那覇と共にひと悶着あってリアルでした。グッ☆

北山戦、三つ巴の群舞の真ん中でだらりと斜に構えた
攀安知の立ち振る舞いが悪でイイ。
その中での棒術はシャキッとしたキレがあるとメリハリが出てもっとイイ
(でももしかして立ち位置的に囲まれすぎててあまり振り回せないのかな?)

 


≪圧倒的な演舞≫

「翔べ!尚巴志」に比べて演舞などのエンターテーメント性の高いのが「鬼鷲」の舞台。
「まみどーま」とかね。アレンジ具合もかっこいいし、衣装もイイ♪
これはオヤケアカハチに出てくるの??
実はまだ見たことがないオヤケアカアハチの舞台…(汗)

それから「大地の踊り」(正式名称不明ですが)、好きかも
初期のころは「うーん…」っていう印象だったのにね。
その時に比べるとだいぶ変わりましたねぇ。
2日目は会場後方で見てましたが、最初から囃子の声もばっちり聞こえてたし
にぎやかで見ててこっちまでウキウキしてきます

それから、開幕の演舞(「出発の朝」)。
やっぱ、アレかっこいいよ!!
照明効果とかもタマラン!!
11月は見れなかったからね…)
↑ちなみに、1番好きな振りは中央にかたまった女性メンバーがぐるりと首を回すところ。

 開幕と同時に全速力!!
メンバーのパワーがぐわっと迫ってきて観客の心をわしづかみです。
開幕の「語り」からこの「出発の朝」へのつながり。
ぞくぞくします。最高です。

今回は鬼鷲ということで、OB・OGメンバーも加わって全体数が増したせいか、
それとも鳳ホールというホール規模の影響もあるのか、
会場全体を使っての演舞の迫力は圧倒的でした!!
(クライマックスのダイナミック琉球然り)

そういえば、尚巴志や鬼鷲ってこれまで割と前の席で見てたんですが、
今回、後方で観劇して全体を見回せました。
尚巴志の舞台は、舞台美術や衣装・小道具(海チームとか)が
すごいきれいなのでそれはそれは華やかでした。

レキオの夢も見たかったな
(モーターカーニバルのステージでは見せてくれましたが

 
読谷勤務5年目にして初めて見た鳳ホールの緞帳。これはワタシが今まで見た緞帳デザインの中で1・2位の座を争いますね。


≪万国津梁の鐘≫

今回の舞台の特記事項です。

有名な万国津梁の鐘の銘文が演出に加わりました。
初代琉球国王尚巴志がどのような国づくりを目指したのか、どんな琉球を夢見たのか。
琉球王国として生きる道というか、目指す道というか、
そういうのがこの銘文を用いることでより明確化された気がします。

同時に今の沖縄の行くべき道、目指す道への
メッセージ性も含めた演出のように感じました。
(ちょっとテンペストっぽかったナ

事前に尚泰久、尚泰久って耳に入ってのはこれだったのか…。

ちなみに万国津梁の鐘って何?
って方は
こちらから。
(この鐘にまつわるトリビアもそのうちUPしますねー)

…で、その後のアカインコ&おもろの鐘模型を使ってのくだり。
…あれ、いるかなぁ?(笑)(1回目見たときはなかったよ)
いや、ウケたけどさ。
あれだけの小道具(大道具?)使って
用途これだけかい!
って内心ツッコミましたけど?(笑)

 


≪北山戦の…≫

…わかりました。


もうあのシュガー尚巴志の舞台は伝説の演出だった
いうことで割り切ります
(また行われるであろう「北山の風」に行けば見れるのかな)

いろんな意味で、あのシュガー尚巴志は忘れられない…。

あと、「花織の宴」。しつこいけど、しつこいほどに書いとく。

 

 

 

でもね。

 

 

 

 

 

なんやかんや書いても、

こーんな青春な場面見せられたら、

 

なんかもう、

 

これで十分って。

 

なるよね。

 

ね。

 

だから、ありがとう、なんだ。

 

 

しかし、
ドラマはまだまだ!

 

つづく

 

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トップの写真は18日(土)の夕日。
読谷飛行場跡地より望む。

コメント (8)
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