尚育王は勤勉実直な王として知られる。
士族の高等教育に特に力を入れ、
科試対策のために莫大な費用を投じ幾つもの学校を設立した。
「テンペスト(上) 73-」
「次の王は中城王子・泰様。まだ6歳じゃないの!」
「テンペスト(上) 366-」
世間の目から隠れている間に、王宮は様変わりした。
そのことを真鶴は知らないようだ。
尚泰王は既に中城王子の典と寅の二男をもうけ、
正子は典と決まっていた。
「テンペスト(下) 355-」
久しぶりにテンペスト引用記事。
テンペストに登場する琉球国王、
尚育、尚泰、そしてその息子の尚典が登場する箇所を
ピックアップしてみました。
なぜかといいますと、
以前このブログでも情宣しましたが、那覇市歴史博物館(パレットくもじ4階)で現在開催中の
「琉球王国尚家の人々~海を渡った宝物~」で
実在したこのお三方について、
「本物の資料」
を通してじっくりと触れることができるからです!
2006年に国宝に指定された尚家関連資料をメインにした展示会なのですが、
これらの国宝は、琉球処分の後、琉球から東京に移住した(させられた)尚家が、
一緒に東京に運んだものなので、
やはり琉球処分時の王、尚泰の時代のものを中心に
その父・尚育、息子・尚典(尚寅・尚順etc…)のものが多くなっております。
尚育王が10代の時の直筆の書とか!!
尚泰が住んでいた中城御殿の写真とか、
在番奉行の写真とか
尚典の顔写真とか、
東京での尚家邸宅写真とか、
他いろいろ!!
……って、↑国宝何一つあげてないし(笑)
いやいや、国宝でも色んな資料がありましたよ。
「異国人江返答之心得」とか!
(王府の異国人対応のマニュアル本)
でもこういう文書関連資料は読めないのがカナシイ…。
書とか古文書とか漢文とか、しっかり学んでいる人は読めるんだろうなぁ…。
会期中に展示替えがあって今は後期展示で
工芸品関係は少なかったのですが、
でも色んな写真や資料がたくさんあって
マニアックに楽しめましたよ~♪
国宝の紅型とかもね
さすがに王家用の紅型、型ズレとかも一切なくて超きれい!!
…単なる型染めじゃないかもなぁ?
友禅みたいに一部手書きもしてる…っぽかったけど…。
(龍の黒の輪郭線とか)
ワタシが1番好きなあの紅型の黄色地バージョンのも見れて感動
しかーし!
実は本命は尚育の書でもなく、
写真資料でもなく、
紅型でもなく、
(いや、これもちゃんと見たかったんだけど)
実はこれ!
尚家宝刀、治金丸!!
(もちろん国宝)
治金丸は1522年に宮古の仲宗根豊見親が
尚真王に献上したとされる刀。
仲宗根豊見親は、八重山のオヤケアカハチ討伐を王府に進言し、
王府軍と一緒にアカハチを討伐した人ですよ。
結局古琉球アイテムに惹かれるワタシ
千代金丸を初めて見た時もそうだったけど、
写真で見て想像していたよりも小さい!
で、治金丸のあった特別展示室に誰もいなかったのをいいことに、
だいたいの長さとか大きさとかを実感してみようと
ガラスケース越しに腕とか手とかで計ってたら…
その「変な客」っぷりが防犯カメラでばっちり見られてて
最近縁あってお近づきになった学芸員さんが出てきてくれました(笑)
途中で、
「…はっ!そういえば防犯カメラで全部見られるって言ってたっけ(汗)」
って我にかえりましたが、しっかりバレてたようです(笑)
でもおかげでまた色んな話が聞けたし
面白いネタもGETできたので結果オーライです(笑)
わ~い
というわけで、
テンペストな世界も、古琉球な世界も
本物の資料で味わえる
「琉球王国尚家の人々~海を渡った宝物~」
是非みなさんも足を運んでみてください♪
11月30日(水)まで
那覇市歴史博物館(パレットくもじ4階)
10:00~19:00
(那覇近郊の方なら仕事帰りにでも寄れちゃう!)
木曜日休館
入館料
大人 300円/大学・高校生 200円/中学生以下100円
安っ!
歴史ブログ 琉球・沖縄史
沖縄も急に寒くなって最低気温20度きった~(´Д`;)
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